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戦後左翼史 その20 1964年② 日共4.17スト破壊 中ソ対立

2016-05-13 21:03:18 | Weblog

 週末は天気が良さそうなので、戸外に出て体力の回復を図ることを第一としたい。5日の豊平川マラソンを走らなかったのは、20数年ぶりではないだろうか。今の状態では仕方がないのだが、寂しさは感じます。今から五輪を目指すのではないが、もう少しパフォーマンスを上げたい。

 その東京五輪もケチの付きどおしだ。競技場の設計、エンブレムのデザイン、聖火台の位置、そして招致に係る賄賂疑惑か。国立競技場を壊すのは早すぎました。この国の国力は僕らが思っている以上に落ちているのだろう。

 

戦後左翼史 その20 1964年② 日共4.17スト破壊 中ソ対立

以下、★印は中ソ対立関係、◎印は4.17スト関係である。

時系列的に、★中ソ対立を追うと、中ソ両国は離れたり近づいたりという微妙な距離感にあり、その対立は他国の共産党にも影響が広がっていることがわかる。

★1964.4.1道新 ソ連と東欧3党で一致? 中国と最終的に対決

★1964.4.2道新 ソ連 中国のフ首相攻撃に 今週末に回答か

1964.4.2道新夕刊 国連貿易開発会議 全共産圏代表が退場 国府演説ボイコット

★1964.4.3道新 スースロフ書記(ソ連)、中共指導部を非難 世界党会議開こう 指導権をねらう中国

★1964.4.4道新 ソ連共産党中央委決議 中共指導部は友好破壊 分派行動断固反撃

◎1964.4.4道新 公労協スト宣言を発表 17日に半日スト 戦後最大の規模 列車、電信などがストップ 賃上げ要求 9組合(国労、全逓、全電通、動労、全林野、全専売、全印刷、全造船、アルコール専売=80万人)

★1964.4.4道新夕刊 フ首相 中共を非難 公然と分裂はかる

1964.4.5道新 モロトフ、カガノビッチ、マレンコフら党から除名 

★1964.4.5道新 中ソ対立 決定的段階へ 米は最大の関心 好機と危険な時代を予測

★1964.4.6道新 共産圏外交筋語る 国際共産主義運動 主導権 中共側に移る?

★1964.4.6道新 インド共産党 全国委前に対立 ソ連、仏がやや優勢

★1964.4.6道新夕刊 フ首相 暗に中共を批判 “スターリン”は不必要

★1964.4.7道新 ソ連の中共反撃 強まるかモスクワ派統制 共産組織を点検 北京の切り崩しに対策

★1964.4.7道新夕刊 フ首相演説 米の“理性”を評価 中共指導者を非難

★1964.4.9道新 ソ連 中国を経済的締め上げ モスクワ派を結集 “コメコン”の改組も計画

★1964.4.9道新 ソ連 声明を発表して非難 中国、国境侵犯で挑発

◎1964.4.10道新 アカハタ4.9付け「春闘をたたかう全労働者に訴える」で4.17スト批判 春闘の前途に影響か 中止呼びかけ~国民生活に影響、弾圧の口実

*(*は僕の考え)常々、一人一人では弱い労働者は、団結して資本家と闘おう、労働者が主役の社会を作るため革命を目指す、と大衆に語っていた前衛党が、説得力のある理由もなくストを目前にして突然止めろと言い出した。ストを打とう職場の最前線の混乱はひどいものだったと想像する。腰砕け、敵前逃亡とののしられ、党が労働者階級の中で信頼を失うのはある意味しかたがない。しかし、個々具体的な職場では、日頃理想を唱えていた党員労働者が、党の方針を丸のみにするしかない中、それまで培ってきた仲間からの信頼が一瞬にして崩れ去り、長期間に渡って職場で浮き上がる。その後の将来にわたり、生活そのものにも影響をもたらしたであろう。後に党は珍しくこの事態を自己批判したが、その総括方法も疑問だらけである。今回の事態は、社長が病気療養のため長期不在中に一部の重役の独断でやったことである。そして、その重役は左遷され、翌年怪死したのだ。

★1964.4.10道新 中ソ公開 論争再開とフ首相 東欧のタガ締め直す

★1964.4.12道新 ソ連・ハンガリー共同声明 中国との対決強調 駐留軍の撤退 いつでも同意

☆1964.4.12道新夕刊 共産党の4.17スト脱落 社共のミゾ決定的に 総評指導部にもショック

★1964.4.13道新 チェコもソ連支持表明 判断力失った中共 イタリア:中共追放に反対 ルーマニアとアルバニア:フ首相演説を中継せず モンゴルもソ連支持 インド共産党分裂

★1964.4.13道新夕刊 フ首相放送 ハンガリー予想外に友好的 中共の“裏切り”拒否

★1964.4.14道新夕刊 フ首相 ポーランド党歓迎会 中共の分裂主義非難

★1964.4.16道新夕刊 フ首相 中国を痛烈に批判 毛主席を呼び捨て

★1964.4.17道新 満70歳を迎えたフ首相 あふれる健康、自信 ライフワークの中ソ論争決着へ闘志

★1964.4.17道新夕刊 毛主席 フ首相の誕生日に祝電 中ソ対立は一時的

★1964.4.18道新夕刊 フ首相 対中国関係で示唆 断絶は望まぬ

1964.4.20道新夕刊 日中関係 廖(りょう)承志氏が語る 行動面でも前向きに

1964.4.21道新 総評とソ連労組代表 共同声明を発表 世界労働運動の統一を

★1964.4.24道新 トリアッチ伊書記長 中国を非難 社会主義の分裂ねらう 労働運動を危機に

★1964.4.25道新 中ソ対立と欧州共産党 注目される“中間派” ポーランド:激しい中共批判避ける ルーマニア:世界党会議に反対

★1964.4.26道新夕刊 中共 10月に北京で開催か ソ連との会談に同意

★1964.4.27道新 人民日報 注文つけて全文発表 スースロフ報告 激しく批判

★1964.4.27道新 日中関係 陳毅中国副首相が記者会見 米が大きな障害 積み上げ方式さらに推進 中ソいつかは団結

★1964.4.27道新夕刊 ルーマニア 調停の経緯も発表 中ソ両党会談提案

1964.4.28道新 フルシチョフのジレンマ 気になる軍の反応 米のキューバ上空飛行 微妙な抗議の姿勢

★1964.4.29道新 プラウダ 中共を批判 党の規約を無視

★1964.4.30道新 プラウダ 中共を批判 党綱領を持たぬ中共

★1964.4.30道新 ソ連 メーデーの代表派遣 中国への招待を撤回

★1964.4.30道新 中国 ソ連の核物質減産を非難

 

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