50オヤジの独り言

50歳既婚、子供なし、犬2匹と金沢市内に住むオヤジの独り言です。

亀田世界戦その2

2006-08-04 11:02:20 | 時事ネタ

疑惑の判定だとか八百長とかいろいろ言われていますが
私はこれについては騒ぐこと事態が少々情けないと思っており
例によって日本人の物事の本質を見ない偽善的なメンタリティが表出している
と苦々しく思っています。

私は別にボクシングの専門家ではありませんがホームディビジョン的な判定は
どこのスポーツでもある話でそれ自体がけしからんという議論自体がナンセンス
だと思います。
マッチメークをプロモートする時点で戦いは始まっているわけで世界戦を
いかに有利な状況で興行するかという所属ジムの総力を挙げた戦いを行って
いるわけです。
そんなん不公平??という意見もあろうかと思いますがではオリンピックにむけて
メーカーが総力を挙げて開発したスペシャルシューズを
日本選手だけにはかせるというのは同じ視点からいえば不公平以外の何ものでも
ないはずですがこれに異論を誰も挟まないのはどうしてでしょう??
ようはスポーツというのはルールの中では基本的には何をやってもかまわない
わけですし、今回の試合も考えうるすべての手段を駆使して勝ちにいっただけの
話だと思います。(逆に言えばここまで徹底して勝てる状況を作った亀田陣営を
私は素直に賞賛したいと思います)

正直なところテレビで見ていて素人目にも「これは負けた」と私も素直に
思ったので判定結果はサプライズでしたがラウンドごとに判定を集計する現在の
方式では今回のような僅差の場合はまず八百長はできないと思います。
(採点種目のジャッジもやったことがあるのですがいちいちそこまで計算できません)

採点競技はどうしてもジャッジの主観が入るわけでその結果が自分の思っていた
姿と違うことでに大騒ぎするというのは先述しましたが精神的に成熟していないと
いうか物事の本質をもう少し見極めようとする感性を磨くべきではないかと思います。(採点種目は主観が入らないはずがないので状況や雰囲気にジャッジが
惑わされるのは当たり前というのが事実だと私は思っています)

私自身、スキーの技術選というまか不思議な採点競技に参加しており特に
まったく初参加の地域の大会にいくと点数が伸びないことはよくあります。
(知らない選手がいきなりいい滑りをしてもジャッジが点数を出しにくいのはあた
りまえ)
で、こういう場合はどうするかというとインターバルの間にほかの選手の滑りと
点数の出方を見ながらどういうすべりが評価されるかを見て自分のすべりの
組み立てを変えるようにしています。(ジャッジが点数を出さざるを得ない状況に
もってゆくわけですね・・)
よいものがよいと評価されない!!
こんなんおかしいじゃないかという人はこの競技に参加しなければよいわけで
参加して勝ちたいと思うのであれば上述したようなことは誰でもやっています。

今回の判定の争点は手数でまさっているランバエダが負けているのがおかしい
ということだと思いますが、亀田のほうが有効打は多かったという部分まで
ジャッジが評価したという結果といえると思います。亀田陣営がそこまで
ジャッジの傾向を理解した上で初回にダウンしたにもかかわらずあせらずに
有効打を積み重ねていたとすればこれは卓越した戦略と精神力であったといわ
ざるを得ません。(それを裏付けるようなコメントは随所にあったと私は思いますが)

日本人は自分の主観で構築した「こうあるべき」が大好きでそれに反する事実を
見ようとしない傾向が強すぎ、時としてそれが国際社会の中で「異質化」につなが
っていることをもう少し自覚すべきだと思うのですが・・・・