cornerstoneという言葉をオバマが使ったというので、従来の「沖縄は太平洋のkeystone(要石)である」という言い方とどう意味が違うのかと思って「cornerstone obama」で検索にかけたら、これは今割合ポピュラーな言葉らしくいろいろな場面で使われていて、鳩山総理が使ったというニュースもあった。ちなみに「コーナー」とは「ホットコーナー」のコーナーであってcornerstoneも同じく「要石」と訳されている。メディアのみならず、拉致被害者家族会も、広島・長崎の両市長らもこぞって先のオバマ来日講演を歓迎しているようで、オバマを「褒め殺し」にする含意があるのかどうか知らないが、誉め過ぎではないかと思えて来る。彼が売り物にしている「核廃棄」の提言にしても、彼は自分の生きている時代には実現困難だと何度も繰返し言っていて、「それはあくまで理想論だ」⇒「理想論だから今急いでやらなくてもいいんだ」と「来世・彼岸」の課題へとぐんぐん遠ざけて行っているようにしか、私には見えない。「何であれ彼は屋根に上がってしまったんだから取りあえず梯子を外してしまえ」「よいしょして褒め殺しにしろ」という作戦?もあっていいだろうが、これは正攻法とは言えない。我々は何も従来の対米べったり派たちのように卑屈になる必要はさらさらないのである。お伽話はあくまでお伽話であってそんなものに真面目に期待する必要はない。*オバマの今回の、極東歴訪の順番というか順列組み合わせというか「優先順位」の立て方は巧妙だった。これが先に中国へ行って三泊したり、或いは日本を23時間の滞在で収めておいてその後直ちに中国へ向かったりしたらうまくなかっただろう。笑。近々GDP世界第二位に躍り出ようという中国は昨年の「北京オリンピック」に引き続き来年は早くも「上海万博」の開催と、今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いである。「軍事部門」=「世界の憲兵」としての役割はアメリカに任せておいて、自分はまず経済的に優位に立とうという「国威発揚」戦略は(万事うまく行くかどうかは別として)したたかで巧妙と言うしかない。我が老人大国としてもこの大国の露骨なパフォーマンスを眼前にして、いつまでもアメリカの手駒・子分・イエスマンであっていいわけがないのである。 . . . 本文を読む