オバマは駆け足でやって来るが、何も訪日「専科」でやって来るわけではない。9日間の日程のうち往復二日は機上、在日は最初の一泊二日だけでその後ASEAN各国首脳との会談や北京観光もこなす(←中国には三泊四日である。観光するくらいならヒロシマ・ナガサキへ寄る時間くらい持てそうなものだというのが我々の抱く素人考えだが、これをやったらオバマに反感を抱く黒い勢力は彼を許さないかも知れないのである。プラハ演説は単なるお伽話に過ぎないと済ませてしまうことがあるいは可能であるかも知れないが、広島・長崎への訪問はその具体化への行動の第一歩になってしまうからである。)という分刻みのスケジュールである。彼は保険問題等で国内での人気が下降気味とは言え、痩せても枯れてもアメリカ大統領なのであるから「彼も人なり吾も人なり」ってか、我々もその辺はしっかり弁えてメディアの事大主義的大騒ぎに乗せられて足元を掬われないようにしなければならない。十年一日の如く「アメリカの金魚の糞」を志向する連中が主張するように「日本がアメリカに見放されたら困る」のではない。そんな論理はチャンチャラおかしい。その逆である。今やピンチなのはアメリカなのである。経済問題一つとってもオバマは日本と中国双方に「いい顔」をしなければならない。問題は鳩ちゃんがどれだけ言えるか、である。その点では私はこのところ急速に「野太鼓」風に変身・転進した感のある岡田外相なんかより、「過去の論文が米国で物議を醸した」という「前科のある(!)」鳩山総理の方が遥かに有望のように見える。せっかくの政権交代である。そろそろアメリカ側が一瞬ムカッとするようなこと⇒従来の自民党政府では逆立ちしても言えなかったようなことを幾つか言ってやっていい「好機到来」なのではないか。ここらで一発かましてやった方が沖縄県民もしばし溜飲が下がるというものである。 . . . 本文を読む