結局、尚樹はまた主治医に同じ事を言ったが、
部長は尚樹の主治医に小言を喰うだけには収まらず、
病院の会議という会議またミーティングに呼ばれることなく、
「干される」こととなり、議事録を会議後に渡される羽目になった。
部長は部屋を出る用事がなくなり、フラストレーションは高まるばかりで
その矛先は、逆恨みとなり尚樹に降りかかろうとしていた。
尚樹はいつもの通りに「Dr.部屋」で仕事をしていると
ノックする音に扉を見た・・・。
尚樹の主治医だったが、いつもはノックをしないDr.に違和感を感じながら、
「あっ、先生どうされました?」主治医はいつになく真剣な顔だったが、
その顔は尚樹に向けられたのではなく、なにか「闘いの余韻」を感じさせた。
その三十九につづく