異形の仲間たち見聞録

私が見てきた精神疾患者たち

異形の仲間たち見聞録 「部屋を片付けられない人」

2023年01月10日 11時14分30秒 | 異形の仲間たち見聞録
ふと思ったのですがカテゴリーの名前が「異形の仲間たちとの見聞録」になってますが、「見聞録」というより「交遊録」した方がいいのかな?と思いました。ご意見があればコメントください_(._.)_

・・・さて、間隔がずいぶん空いてしまいましたが、久しぶりに書きます。
私が会った「異形の仲間たち」のほとんどが『部屋を片付けられない人』でした。ご多分に漏れず私もそうです。何人か見ていると、いくつかのパターンがあるようです。今回は二つだけあげてみます。

うつ系」・・・症状が酷いと倦怠感が強くて自宅でほぼ寝込んでいて、そもそもやる気どころか、その元気も無い。外ではそこそこ活動できても自宅、自分の部屋は「休むところ」なので、帰宅するとバタンと倒れるように横になってしまう。こうなると家事全般出来ない人が多く、ゴミ捨てもままならず「ゴミ屋敷化」してしまうパターンが多い。これは症状が軽減するのを待たなければならず、数年・十数年かかる可能性があり、もしくは生涯そのままというパターンは多いと思います。ヘルパーに来てもらったり、親族が時々来て片付ける。という支援が必要です。ほとんどの人は「これではいけない」と思いつつ手が付けられない事が多い。しかし、ヘルパーや下手をすると医師などから「怠けているだけ」というレッテル貼りする方も少なくありません。

発達障害系(若干の知的障害の可能性あり)」・・・片付けたい意識はあるが出来ない。子供の頃から部屋は散らかっている傾向があって、これまた「ゴミ屋敷化」になっているパターンも多い。こだわりが強い分野「ペット」「収集癖」に関しては積極的に行動するが関心の薄い「炊事洗濯」などは手を付けない。自身は問題意識が薄く「そのままでも別に構わない」という感じが見受けられる。これは「うつ系」と大きな違いだと思う。意識付けやSSTなどで改善できるのか?チェックリストなどを作り行動をパターー化してやってみる価値はありそう。…などなど

やる気はあるが、倦怠感が強くて出来ない
部屋にゴミがあるけど、慣れれば居心地は悪くない
この違いは大きい。
支援する方は当事者の意識や症状を踏まえて寄り添って欲しいと思います。『当事者意識を持つ』ということです。