心の模様

心の中の一つ一つを整理して、いつか素敵な部屋にしてみたい。

思い出に

2020-08-15 | 恋愛詩
引き出しの整理をしていたら
奥から包装されたものが
出てきた

あなたがお別れの時にくれた
プレゼント

包み紙も中味も
あなたの奥さんが選んでるのを
家族で買い物をしてる姿さえ
感じられるもので

渡しながら
あなたはちょっと恥ずかしそうに
笑った

その場で包装を解きながら
私はちょっと哀しそうに
笑った

それはそのシチュエーションに
最も相応しいもので
何の違和感もなかった

私たちはただの同僚で
何かあったわけではない

お互いに好意を感じていた
それだけのことで

時に突飛な行動をしてしまう
私とは性格は違ったけれど
性質は同じ

基本真面目で
基本平和主義で

不道徳的なことを
言ってしまったら
やってしまったら

なかったことにしたくて
冗談で切り抜けたくて

だからだけど
本当にわかっちゃいない

いつもと同じ
コンビニのお菓子で良かった
あなたが選んだのなら

見たくもなくて
引き出しの奥に
入れ込んだんだった

ああもう
使ってやる

少し胸は痛いけど
大切に使うよ


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