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児玉龍彦東大名誉教授が言ったこと

2020-07-22 13:52:40 | 微生物
東京大学先端科学技術研究センター名誉教授の児玉龍彦氏は16日国会において新型コロナ感染症について次のような話をした。

・東京はエピセンター化しつつある。(エピセンターとは無症状の人たちの集団)
・武漢型、イタリア・アメリカ型と変化し、現在日本ではでは東京型・埼玉型になっている。   
・エピセンターの中に抗体を作らない人がおり、その人は他の人に感染し続ける。
・これを制圧しないと来月には目を覆うようなことになっているだろう。

エピセンターという新しい概念がでてきた。
これを制圧するためには無症状の人でもPCRで感染している人を見つけ出さなくてはならない。
たしか政府はPCRは1日2万件にするとだいぶ前に言っていたはずだが、一向に増えないのは何がネックになっているのだろうか。
PCRが無理であれば、感度は少し落ちるが新型コロナウイルス抗原検出用試薬(富士レビオ)の製造承認が下りているので、これを用いて幅広く検査を行うべきであろう。
一検体の費用もPCRより安価で、結果を得るのに30分ほどで大量に処理できる。


(国立感染症研究所)

児玉氏の話を聞いてもう一つ気になることがある。
日本では武漢型→イタリア・アメリカ型→東京・埼玉型と変異しているとのこと。
これらの変異はどの程度のものか分からないが、現在世界中で開発が進められているワクチンが果たして変異したウイルスに十分な効果を示すことができるのだろうか。
現在開発中のワクチンのほとんどが武漢型のウイルスを用いていると聞いている。武漢型のワクチンが東京・埼玉型に効果のある抗体を作ることができるのか心配である。

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