先日、屈折望遠鏡GTL125/1200APO開発についてホームページで発表をしたところ、GTM100/1000APO同様多くの問い合わせをいただきました。弊社の屈折望遠鏡は眼視用長焦点というコンセプトで出しているのですが、少ないながらも要望があったことと、市場で主流となっているフォトビジュアルタイプで競合しても難しいということが理由なのですが、筆者個人としても眼視用長焦点を再び出してみたいという気持ちがありました。
とはいえ、昨今の縮小した望遠鏡市場では眼視用長焦点屈折のニーズはさらに限られ、GTM100/1000APOも当初はなかなか売れないのではないかという懸念もあったくらいです。ところが、ふたを開けてみるとGTM100/1000APOは抽選となり、多くの希望者には選外になったという連絡をせざるをえない結果となりました。
五藤ブランドという要因があるにせよ、あえて眼視用を売りした望遠鏡がここまで反響があるとは思いもしなかったのですが、根強いニーズが今もあることを確認できたのは収穫でした。続いてGTL125/1200APOをやることにしたのもその結果があってと思います。
そのような中、StarCruise842の販売をいただいているスコープタウン様でも何と6㎝ F20という超長焦点屈折が発表されました。1960~80年代に同じスペックの鏡筒がありましたがまさか現在によみがえるとは思いませんでした。
NAGAMITSU-60MAXI
http://www.scopetown.co.jp/SHOP/HSDX6120.html
口径は6㎝なので、ベストを尽くしても口径以上のことはできないと思いますが、ここで思い出したのは昨年ブログにも書いた鈴木壽壽子さんの「星のふるさと」でしょうか。そのことを思うと、この望遠鏡は使い続けることで観測者やファンを育ててくれるような望遠鏡になるかも知れません。
いずれにしても眼視用長焦点屈折が静かに注目されているという現象は興味深いと感じています。
(kon)
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