音と人のコラボな生活 

チャキチャキマダムの半径4キロ,
時々遠出の山陰ローカルライフ

続・小林秀雄講演<音楽について>

2012-08-11 | 音楽


CD2は<交響曲を中心に>
収録されている曲目

1、モーツァルト 40番シンフォニー1楽章

2、シベリウス 悲しきワルツ

3、シューベルト 未完成1楽章

4、シューマン 交響曲<春>1楽章

5、ブラームス ピアノカルテット1番4楽章

6、ショパン マズルカ25番

7、ワーグナー 神々の黄昏よりジークフリートの葬送行進曲

親愛なる友、ライバル、悪友のような存在、
敬意を払い、愛情をもって作曲家に接しているのがいい。

バッサリと切りつけたかと思ったら
偉大なる才能を存分に評価する。
小林秀雄節での語りは、文字だけを追っているよりも
声で聴くほうがより深く心にしみる。

シベリウス
「僕はあのシベリウスという人はね、とっても好きなんですよ。
いいですねえ。
僕が中学時代ですよ、あの人の「悲しきワルツ」というのが、
セノオ楽譜店から訳詩がついて出ていた。
なんともいい歌だなと思ったことがあるんですよ
(略)
シベリウスには私、そういう、とっても強い思い出があるんです。
それがちっとも変わらないんです、どれ聴いても。
あれ、魂ですよね」

シューベルト
「みんながワーワー言うリードより器楽のほうが好き。
未完成、これは決定的な魅力なんです。」

ブラームス
「本質的には老年作家だね、あいつは。だから、好きですよ、ブラームスは。」

シューマン
「僕はピアノとともに滅びたんだと思いますけどね、
運命で生まれた男の悲しさというものは障害がありますからね。
自殺して、飛び込んで また何かしたりして、
それからまた作っていましょう。
そんなものの中にみんなありますよね。
そこらのノイローゼができるもんじゃありませんからね。
そういうものは僕は好きですけどね、犠牲者ですね。
だから、そういった場合はやっぱりとてもいいですね、シューマンは。」

ワーグナー
「ワーグナーというのはあんまり教養のない人なんですけど、
まあ、10年かかるところを3日で覚えるぐらいの天才を持っていた人です。
こういう天才が、音楽史上に現れるなんてことはもう考えられないことですよ」

音楽についても熱く物申します(一部↓)

「音楽というものは、これは歴史をしょった、
実に難解なひとつの意味なんだよ。音ではないんだよ、絶対に。
意味なんだよ。ミーニングなんだよ。
そんなものを聴きわけるか聴きわけないか、
その人の教養にかかわることじゃないですか。
その人の歴史的教養にかかわることで、
ほかには何も関わることではないです。」

語られることの本質が理解できていないところもあるが、
だいたいは、わかった気がするし、
もっと深くわかりたいと思っている。
刺激的な出会い、小林秀雄先生

小林秀雄<音楽について>

http://blog.goo.ne.jp/gouter2008/e/f8147a0b6047ffefd4aa74ba0e14aac9

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