嬉しいことがありました
夕方、半年ぶりに実家に電話をしたのですが、思わぬ楽しい報告があった。
母方の祖母のうち (私の弟が2年前から祖母とふたりで住んでいる) に、この夏、大きな犬 (ラブラドール・レトリーバー) がやってきたのです。
祖母のうちにやってきた時点で、すでに3歳の成犬だったらしく、最初のうち祖母は 「こんな大きい犬、よう世話できやせんよぉ 」 と、ひと騒動あったらしい。
ですが、今では、畑の草むしりをしている祖母のそばで、穏やかにねそべっているらしく、祖母もまんざらでもない様子とのこと。
私の弟は、2年ほど前、長年暮らしていた大阪を離れ、祖母のうちで暮らすようになりました。
昨夏、私ともっちで、5年ぶりに祖母のうちを訪ね、1週間ほど滞在した。
(母方の祖母のうちは、私の心のふるさと。 常に帰りたい場所です)
私の弟は、まだ結婚しておらず、ちょっと風来坊さん的なところがあるのですが、いい感じで祖母を助け、祖母も弟のことを頼りにしている、そんな様子を垣間見て、とても安心したものです。
その1週間、弟と夜通し、いろんなことを語り合いました。
あやうく夜が明けそうになる時間まで、つもる話しがやまない。
弟が中学にあがる頃に、私は家を出て、高校の寮で生活するようになったので、それ以来、会うことも話すこともほとんどなかったのです。
多分、38年生きてきて、初めて、弟とじっくりしんみりと心のうちを話したのではないかなぁ、と思います。
祖母のうちで暮らしている弟は、頭はぼうずで、つねに作務衣を着ており、自分の部屋ではお香を焚き・・・ 仙人のように生きていたので、ちょっと笑ってしまった
祖母のうちは古い家屋で、とても風情のある場所です。
その家屋の2階を 弟は自分の部屋としてつかっているのですが、そこからの眺めは・・
うらやましい、の一言。
真夏の夜中、窓という窓は全部開け放っており、川の流れる音がここちよく聴こえる。
空には満月が皓々と光り、その明るさで、すぐ下に広がる田んぼでさわさわとそよいでいる稲穂が見える・・・
言葉では言い表せないほど、ここちよい空間でした。 贅沢だよぉと思わず言ってしまったけど弟は
「そうかねぇ・・」と、ぴんときてない・・
そこに暮らす弟は、肌で感じていることなのかな。
ま、それはおいといて
そのとき、弟が言っていたのが・・
「わし、ここで犬を飼いたいんじゃ。
ええじゃろ。 こんな のどかなところで、犬も大喜びじゃ。
でも、おばあちゃん、絶対ゆるしてくれんわぁ。
なんとか、頑張って説得してみよう思うけど・・・」 (2006年夏、弟談)
弟の夢がひとつかなったというわけで、私までうきうきしています。
空も広く、畑も広く、田んぼも広く、川のせせらぎを感じながら、ラブラドールレトリーバーといっしょに、あぜ道を走っている弟の姿を思い浮かべて、心おどる
来年の夏、島の実家と県北にある祖母のうちと両方・・ また里帰りしてみようかな