警視庁公安部は13日、核兵器製造にも転用可能として輸出が厳しく規制されている「三次元測定機」を許可を得ないまま中国とタイに輸出していたとして、外為法違反(無許可輸出など)容疑で大手精密測定機器製造会社「ミツトヨ」の関係先を家宅捜索した。
どうなってるんですかねえ、日本の企業は。
リビアの最高指導者カダフィ大佐が2003年12月に大量破壊兵器の全面廃棄を宣言。
それを受けた国際原子力機関(IAEA)の査察で未申告の核関連実験や核物質の輸出入が次々と発覚した。
その時に同社製の「三次元測定機」「円筒形状測定機」「形状計測器」も発見されたという。
三次元測定器は核兵器の製造過程で重要なウラン濃縮用の遠心分離機の管理などに利用される。
核兵器開発にはかなり精度の高い機器が必要になる。
技術がないのなら買えばいい。
そこで必要になるのが「核の闇市場」といわれるネットワークだ。
「核の闇市場」はパキスタンの核科学者カーン博士が中心となり、世界規模で張り巡らせた核技術や関連部品の密売ネットワーク。
公安部としては、日本の精度の高い機器がこのルートで流出したとして捜査を進めていた。
中国は勿論だが、タイが問題になるのにも理由がある。
03年には核開発に転用可能な「直流安定化電源装置」を無許可で北朝鮮に輸出しようとしたとして、外為法違反容疑で警視庁が摘発した商社があった。
この商社が経産省のチェックを逃れるためタイの企業を迂回して北朝鮮に不正輸出を図っていたことが明るみに出たケースがある為だ。
外交問題が複雑になってきた中国や北朝鮮にこの技術が渡るのは非常にマズイ。
北朝鮮に関してはIAEAが査察に入る可能性も高い。
そうなってから判明したのでは遅いのだ。
日本が自衛隊を持つことは憲法に違反していると叫ぶ党がある。
「ソーリ、ソーリ、ソーリ」と連呼すればいいと思っている政治家がいる。
そういう政治家は軍事力を強大化し続けているお隣りの国に行って抗議でもしてくればいい。
逆に、のこのこと他所の国に現れて軍事パレードを嬉しそうに眺めているのは何故だ?
スパイ天国ニッポン。
企業、団体、政治家。
日本人の平和や権利をこれっぽっちも考えていない。
そして知らなければ罪がないと思っている国民。
前途多難だ。