今回も知人からの依頼品です。
エンドウのレサ10000型をベースにレールクリーニングカーへ改造します。
拭き取りパッドをレール面へ押し付ける為のパンタグラフは知人から譲っていただいたジャンク品です。
これを軽く手直しして使います。
それでは早速始めましょう。
まずは車体と床板を分離します。
赤丸内のツメを4箇所起こしてやると床板が外れます。
開けてびっくり玉手箱!
なんとウエイト代わりでしょうか、さんすうセットか何かに入っていたであろう木のサイコロが出てきました。
知人より以前の持ち主の方でしょうか、お名前も記入されていました。
微笑ましい加工の痕跡で和んだ所で作業を続けます。
床板下面には魚腹台枠兼ウエイトがぶら下がっていますのでこれを撤去します。
矢印先端の押しつぶされている部分をリューターで削ってやればOK。
ステップごと外れます。
平らになった床板にはパンタグラフを取り付ける穴を開けます。
位置決めのマスキングテープで囲ったらドリルとヤスリでサクッと。
パンタグラフ固定用の台座を作りましょう。
厚手の真鍮帯板をカットしハンダ付で組み上げました。
床板、台座共にプライマー処理の後に黒を吹いておきます。
M2のネジでパンタと台座を固定して加工終了です。
車体と床板を元通り組み合わせ、連結器をKDカプラーに付け替えて完成です。
拭き取りパッドはいつも通り木材からの加工です。
表面にシリコンクロスを貼り付けるのもいつも通りです。
今回使用したパンタが若干華奢なため、稀にパンタの姿勢崩れやバネ外れが発生します。
自作のパンタ機構に置き換える事も有るかもしれません。
運転会での試運転の一コマ。
タキで組成された貨物列車の最後尾で安定した拭き取りを確認できました。
以上!
時より見ておりますが 何とこのパンタグラフを逆にする発想に度肝を抜かれました(笑)
面白いアイディアで 良いですね♪
パンタを使うアイデアは昔の鉄道模型誌で見かけたものです。
以来レールクリーニング車を作る時はゲージに関わらずその方法をお借りしています。
お手軽で確実ですのでお勧めです!