千葉県いすみ市にあるポッポの丘に展示されているクハ111です。
このスタイルの国鉄型電車もいまや貴重な存在ですね。
と言う事で、私の手元にも貴重な国鉄型の展示物を置いておきたく思い作って見ました。
配置した人形が車両の傍に居ますが、実物はロープで仕切られている為ここまで近寄る事は通常出来ません。
スケールはNゲージで、カットモデルの為コンパクトなベース内にまとまりました。
カットされた側はビニールシートで覆われているのでそれっぽく再現してみました。
しゃがんで撮っている人は台車マニアの方でしょうか(笑)
以下製作記事です。
ベース車はカトーのクハ111です。
糸ノコで切断。
展示物と言いながらも、せっかくなので走行出来るようにしましょう。
用意したのは手元にあった小型モーター、プラレールの動力車を分解した際に得たギヤ類、KATOのDT21動力台車です。
TR62に似た動力台車があれば尚良かったのですが、残念ながら両抱きのDT21で代用です。
台車にモーターとギヤを載せて小型動力ユニットの完成です。
モーターが100円の安物なので信頼性は低いのですが、レールが綺麗であればそこそこ良い走りをします。
車体を載せる為に元の床板を加工して動力ユニットに装着します。
車体を載せるとこんな感じになります。
車内にはまだまだ余裕があります。
せっかく走行するのですから前照灯と尾灯を点灯させたいですね。
車体側のライトケースに合せた大きさのプラ板を用意し、チップLEDと抵抗を並べ、接点の真鍮板を貼ります。
床板側の接点はモーターのリード線の先にスプリングをハンダ付けした物です。
車体と床板を組み合わせた時に接点がつながるように微調整して置きます。
床板・動力ユニットの空きスペースに鉛の板オモリを載せて補重します。
わずかに先頭側が重くなるようにするのがポイントでしょうか。
車体と床板を固定したら切断面にアルミホイルから作ったシートを被せ、ミシン糸でロープを表現します。
窓に丸めたマスキングテープを貼って全体にツヤ消しクリアを吹きます。
マスキングを剥がすと、所々曇ったガラスのようになりました。
車体の艶も落ち着いていい感じです。
完成したら早速試運転です。
前・尾灯共に問題なく点灯しました。
すっかり屋外の展示物と化したクハ111クンですが、「たまには俺だって走りたいんだ!」と言う心の声に応えた感じでしょうか。
終電車が走り去った後の外房線を爆走するカットモデルのクハ111が時折目撃されると言う噂(大嘘)
帰りはブルーシートを正面にバックしてくるらしいです。
最後に、展示台はご覧の通りの廃材の寄せ集めで作りました。
半端なユニトラックの切れ端は「鉄道コレクション・東武2000系用展示台」の製作時に発生した物の再利用です。
レールの周りはペースト状のバラストを盛り、台座の周囲に木材の帯板を貼って茶色く塗装しました。
立て看板や人形を配置し、草を生やした後に全体を埃っぽくウエザリングしてあります。
たまにはこんなお遊びも楽しいですね!
以上。
2015.6月末日追記 実車とご対面してきました。
以前訪れた時と車両の配置が変わっていて、側面の様子が良く分かるようになっていました。
実車は屋根に色々載っているようですが・・・模型の方はこれで完成とします。