今回は知人の依頼でカツミのEF65-1000を修理します。
動力がインサイドギア、窓ガラスがはめ込み式となっている車両です。
それでは始めましょう。
車体の外観は大きな破損も無く、避雷器の緩みを直した以外は特に手を付けていません。
車体内部は御覧の通りで、天井を這っている配線をすっきりとさせたい所。
動力関係の配線も御覧の通りで、モーターの配線を引き直す作業が中心となりそうです。
台車も見ましょう。
進行方向右側の車輪で+を集電したい所ですので左右の車輪を入れ替えておきます。
台車枠を外し、車輪を車軸から外し入れ替えます。車輪中央に黒い樹脂パーツが入っている方が絶縁車輪です。
台車枠を外したついでに、取り付け部分(赤丸内の突起)を軽くヤスりがけをして枠のがたつきを減らしておきます。
ネジを取付けた時に台車枠が軽く動く程度にしておくと良いと思います。
台車を床板に元通り取付け、モーター用の配線をします。
+極側は製作者さんがラグ板を利用してモーター枠と接触させていたのでその方法をそのまま使いました。
-極側はラグ板を介して取付けたリード線で引き出し、反対側の台車取り付けネジまで伸ばして共締めしてあります。
車体内部の加工に入る前に、車体と床板を繋ぐ接点をウエイト中央に取り付けました。
スプリングと真鍮板を使った簡単な物で、床板に車体を載せた時に接点が繋がります。
車体内部の作業に入ります。
一瞬手を出すのをためらいますが、まずはじっくりと観察していきましょう。
車体中央に取り付けられた基板はヘッドライトの前進後進切り替え用の物ですね。
KTMの文字が見えますが純正なんでしょうか。
白い粒状の電子パーツは整流用ダイオードでしょうか、初めて見る形でした。
ヘッドライトはアルミ箔で包まれていたり、ビニールテープで巻かれていたりと様々です。
ショートすると困るのでここも直したい所。
通電してみましたが点灯するようです。LED化せずにこの電球を使う事にします。
配線を切らない様に慎重に取り出してみました。
菌類か何かみたいですね。
電球は配線とガラス部分の保護、及び遮光を兼ねてシリコン収縮チューブに収めました。
長いままで邪魔だったリード線を適宜切断して付け直し、車体に収めて完了です。
基板には接点用のスプリングを追加しました。
ハンダ付けが下手糞なのでじっくり見ないでくださいね。
車体と床板をネジ止めして通電試験です。
ヘッドライトも良好ですね。
ベーカーカプラーでは扱いづらかったので、小加工したカトーカプラーに付け替えて試運転です。
力強い走りで貨物からブルトレまでガンガン走らせて遊べる1両ですね。
以上!
カプラーを取付けた時の画像が無くて確証が無いのですが、カトーカプラー純正のカプラーポケットを使わずにカプラー本体を直にネジ留めした記憶があります。
その際カプラー高さをその他の車両と合わせるためにスペーサーを入れたりカプラーの根元を削ったか何かをしたと思います。
曖昧ですみません・・・。
私もカツミのPFをレストア中でして、大変参考になりました。
よろしければ、カトーカプラーへの換装方法を教えていただけないでしょうか?
恐らく、カプラー受けを上下ひっくり返されているのではないかとは思うのですが・・。
入手性やコスパを考えると、出来ればKDではなくカトカプを使いたいので、よろしくお願いします。