今回はTOMIXから発売中のマルチレールクリーニングカー (青)の修理についてです。
結果として修理とは言わない程度の軽作業になってしまいましたが、何かの参考になればと思い記事にしてみました。
今回の題材であるクリーニングカーは、購入から約3年1運用30分程度を週に3回弱続けた結果、
車両のどこかがショートしている状態になりました。
具体的な現象としては、走行中にガクンガクンと小刻みに発進と停止を繰り返し、
止まってしまった時にパワーパックの出力を上げるとブレーカーが落ちてしまう、と言う物です。
モーターの寿命や車体内部への金属片の混入等を疑いましたがどうも原因とは違うようで、
総バラシをして掃除をしましたが全く改善されませんでした。
台車関係も疑い、車輪を外してみると・・・。
集電板の一部が画像のように削れていました。長期間の使用によって車軸に削られたようです。
しかしながらこれがショートの原因とは考え辛いです。
次に疑ったのは車輪でしたがどうやら正解だったようです。
4軸中の1軸のみ、画像のように絶縁側の車輪脇の集電板用ガイドが集電板によって削られ尽くされて切断されていました。
絶縁物もろとも切断されて、集電板が車軸に達して反対側の極性に触れていた訳です。
まさかこんな事が起きるとは思いませんでしたが、金属同士が擦れている訳ですから当たり前なんですね。
補修用のパーツが手元に無かったので、同じトミックスのコキ車から車輪を拝借して組み付けてみました。
結果は良好で、動作は全く問題ありませんでした。
磨り減った集電板も含めていずれ新しい部品に交換したい所です。
復活したクリーニングカーは末永く活躍してくれる事でしょう。
追記(2014.5.8)
他に似たような事例は無いものかとネットで検索をしていましたら、全く同じ事例を見かけました。
車輪へ集電板が触れる部分は弱点なようでして、長く走らせた車両を整備する時には必ず見ておきたいポイントのようです。
追記(2014.10.5)
再び同じ症状が出たので早速車輪をチェック。
以前交換した所とは違う軸に磨耗を発見。
またまたコキ車から車輪を拝借して解決です。
以上。