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今回は少し変わった車両を見せて頂いたので紹介致します。
一見普通の黒貨車に見えるのですが、実は蒸気機関車のドラフト音を出せる車両なのです。
16番モデラーの大先輩方々の間では懐かしいアイテムなのではないでしょうか?
Nゲージにも似たような車両があったと記憶していますが、16番のこれは初めて見ました。
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音を出す仕組みのほとんどは車内に入っています。
回路用の基板、スピーカー、電源用の9V角型電池が入っていました。
床下に露出しているのは画像の金属線とそれを保持する基板のみです。
左側にスピーカー用の丸穴も見えますね。
左下にチラッと見える金属製のパーツがON-OFFスイッチとなっています。
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どのような仕組みで音を出しているのか詳しく分かりませんが、分かった事だけを書き出してみましょう。
・電源は電池を積んでいる為、パワーパックからの電源を必要としない。
・車軸に触れている金属線のうち、片方の線が触れる部分の車軸部分に円周の一部分を覆う絶縁体が付いている。
・車輪車軸は両絶縁の物が付いている。
以上の事から、車軸をスイッチとして利用し、車速(軸の回転)に応じてドラフト音用の断続音を作っていると思われます。
蒸気機関車で牽引して試運転して頂いた感想として、音の効果と言うのは凄いもので
電動の蒸気機関車から発生するモーター音がかき消されるだけでもかなり実感的なものになる事が分かりました。
音量も中々の物で、エンドレスの遠くに居てもそこそこ聞こえてくるのが嬉しいくらいの大きさでした。
速度に応じてシャッシャツと断続音が変化するのも楽しいですね。
仕組みごと客車にも移植が可能な構造ですので、加工が必要ですが様々な車両にも搭載する事が可能かもしれません。
昨今の素晴らしいサウンドシステムも捨て難いですが、このサウンド発生貨車の様なワンポイント的なアイテムも楽しいですね。
以上!