2024年度 <2次レポート> (7)(10:00~11:00)(オーバーツーリズム)(ポルトガル語)
●ハローとの関係:(メルマガ読者、動画利用者、教材利用者、<傾向と対策シリーズ>の資料と音声ファイル利用者)
●試験会場:東京
●受付、待機、試験会場への誘導、試験会場への入室まで
朝早かったこともあり、誘導に慣れていない様子で、違う席に案内されました。前回と同じであれば、名札に書いてある席と一致するはずなので、別のスタッフに確認したところ、正しい席に案内されました。
最初は大講堂に入りましたが、隣の人に動いてもらわないと席の間に入れないような狭い座席配置でした。また、トイレに行く際には、荷物をすべて席に置いていくようアナウンスされていました。
9時半に全体説明があり、終わると、隣の建物に案内されました。名札の左側には部屋番号が記載されており、右側には面接順を示す番号が丸で囲まれていました。私の前の人は欠席のようでしたが、順番が詰められることはなく、1人分空いた後で私が呼ばれました。
部屋の中では整列させられ、試験が終わるタイミングを見計らいながら、試験室の前まで案内されました。
試験が終わった後、その回の全員が揃うまで試験室前のホールで待機し、全員が揃った時点で名札を回収され、外に案内されました。
なお、トイレについては、呼ばれる順番まである程度時間がある場合には利用が認められていました。
●試験官の特徴
①日本人試験官の特徴:
まじめそうな、30代前後のスーツの男性で、少し声が小さめ、とても丁寧に日本語の訳を読んでくれました。
②外国人試験官の特徴:
面接官は大学教授風の40代から50代と思しき男性で、とても丁寧に話をしてくれた。会話の中で「ブラジルでは…」とおっしゃっていたのでブラジル人と思われる。
ブラジル人試験官の反応が非常に素直だった一方で、日本人試験官は「本当にこれで終わりでいいのすか?」という表情をしていたように見えました。結果については、このような状況では何とも言えないというのが正直なところです。
●試験官からの注意事項など
朝一の回で試験官同士が動き方の確認をしており、説明にあることを読む以外には、あまり細かい注意点はなかった。
●プレゼンのテーマ
①唐招提寺
②東北新幹線
③醤油←これを選択しました!
・私のプレゼン内容
醤油 (molho de soja))は、日本ではとても一般的な調味料です。寿司や刺身など、多くの日本食と一緒に使われます。
もしお土産に持ち帰りたい場合は、さまざまなサイズのものがスーパーやお土産屋で購入できます。また、地域ごとに特色のある醤油もありますので、ぜひ各地のお土産屋を訪れてみてください。
ちなみに、醤油を含む日本食は、2013年にユネスコの世界無形文化遺産に登録されました。日本滞在中に、たくさんの美味しい日本食を味わっていただけると嬉しいです。
聞いていただき、ありがとうございました。
●プレゼンの後の試験官との質疑応答
(試験官)醤油を土産に買って帰りたいのですが、スーパーにはたくさんありすぎて、どれを買ったらいいかわかりません。どうすればいいでしょうか?ブラジルだと2、3種類しかありません。
(私)メーカーとして間違いないのはキッコーマンですが、地方に行った際には、その地域特有の醤油を買うのもおすすめです。地域ごとに味や特徴が異なるので、旅の思い出にもなりますよ。
(試験官)しかし、具体的にどういうものを買ったらいいのでしょうか?
(私)例えば、私なら500円から1000円くらいのものを選びます。この価格帯であれば、だいたい質の良いものが手に入ると思います。
●外国語訳の日本文
ニュースやSNSでは、近頃オーバーツーリズムが話題に上がっています。特に春や秋の観光シーズンには、有名観光地で長い行列ができ、観光客をがっかりさせかねない状況が生じています。
●<条件>
日本は初めての、2人連れの老夫婦。
●<シチュエーション>
日本を初めて訪れた老夫婦が、広島、京都、大阪を2週間かけて巡りましたが、有名観光地の混雑に疲れています。旅行の最後の数日間を、静かでゆっくり過ごせる場所で過ごしたいと考えています。
●<条件><シチュエーション>に対するあなたの回答
特に回答はなく、質疑応答が始まりました。
●試験官との質疑応答
(試験官)なかなか疲れているのですが、どこがおすすめですか?
(私)どんな場所がお好きですか?
(試験官)自然が好きで、ゆっくりできるところがいいです。
(私)あとどれくらい滞在の時間がありますか?
(試験官)日本滞在はあと2日間です。最後の日はお土産を買ったりしたいので、明日1日で行けるところがいいです。
(私)それでしたら、例えば電車で1時間ぐらいの場所はどうですか?
(試験官)それなら大丈夫です。
(私)東京から1時間ほどで行ける場所で、東京の横の神奈川県に、大山という今なら紅葉が楽しめるスポットがあります。東京のように混雑していることもなく、静かに過ごせると思います。
(試験官)いいですね。それにします。
※あとで調べると、東京から大山は電車で2時間半でした…
(1)ご自分の勉強法
ハローの直前対策についてはすべて確認し、全体的な復習を行いました。
過去2年分の<外国語訳>問題を ChatGPT を活用してポルトガル語の模範解答を作成し、自分が言いやすいように内容を修正しました。
また、過去数年分の<プレゼン>問題を紙に書き出し、実際にプレゼンを行う練習もしました。
さらに、ブラジル人ネイティブ講師とのオンラインレッスンを6回受講し、プレゼンや通訳問題の内容を添削してもらいました。
Japan Video Topics - Português を多数視聴し、日本を説明する表現についての知識を深めました。
昨年、一昨年のスペイン語と英語のハロー<模擬面接特訓>の資料を改めて読み直し、その時にまとめていたプレゼンのための資料も最後にじっくりと見直していました。
改めて、先生の「人事を尽くして天命を待つ」などのメンタル面での最後の仕上げもして試験に挑みました。
<2次試験で役に立った参考書>
・文法の参考書:
① これならわかる ブラジル ポルトガル語文法: 入門から上級まで 福嶋 伸洋 著 NHK出版
② スペイン語からポルトガル語へ 富野幹雄 著 大学書林
・映像資料:
外務省監修 Japan Video Topics - Português
・世界遺産まとめ関連の動画
・ハローの資料:
単なる外国語だけの試験ではなく、日本に関する知識も必要となるため、全体的な復習と傾向把握のために直前資料を全て確認、視聴しました。特に世界遺産関連のまとめに重点を置いて復習しました。
(2)利用した動画、資料、サイト
・<2次セミナー>のまとめ(2022年度~2024年度)
・<第2次口述試験対策>のまとめ(2023年度~2024年度)
・第2次口述試験問題のまとめ(2013年度~2023年度)
・第2次口述試験<出題予想問題><決定版><厳選125題>
・<プレゼン><外国語訳>質疑応答<予想問題60題>
・ガイドマニュアルのまとめ(富士・箱根ツアー、日光、鎌倉・横浜ツアー)
・<2次レポート>のまとめ(2018年~2023年)
・「日本的事象英文説明300選」の出題実績(2006年度~2023年度)
・<最終合格体験記>のまとめ(2019年度~2023年度)
・<模擬面接特訓>ご感想のまとめ(2016年度~2024年度)
・ハッピー・ガイド・ナビ(Happy Guide Navi)(第2次口述試験攻略法)
・<外国語訳問題>の後の<質問の類型>
・<外国語訳問題>の出題分析
・<Flashcards Deluxe>(暗記カードアプリ)を使い倒せ!
(3)受験の感想
三言語目、苦しい戦いでした。
いろいろな人とポルトガル語を話す機会が、これまで他の言語に比べて圧倒的に少なかったと思い、慣れていない感覚がありました。
また、スペイン語とポルトガル語はとても似ているので、ある程度のレベルまでは完成度を上げることができるのですが、最後の細かいところで完成しきるのが非常に難しいと感じました。そのため試験の際に非常に気を遣っていたと思います。
<プレゼン>で、醤油の製法について、もっと詳しく説明するべきだったと思います。しかし、醤油はテーマとしてあまりにも一般的だったため、ポルトガル語で訳を言ったあとは、「寿司や刺身と一緒に食べられています」といった無難な回答に終始してしまいました。
<プレゼン>が若干散らかった印象になってしまったことが悔やまれます。
相手のニーズを知るための質問はたくさんできたと思います。
もう少しゆっくり話せたほうがよかったと思います。
さらに、ところどころでスペイン語に引っ張られたポルトガル語を話してしまい、自分の修行不足を痛感しました。
それでも、これまでの面接の中で1番アラが目立つとはいえ、今できる限りの事はやったとは思います。 他の方の速報でも、今年の<外国語訳>問題は全体的に難易度が高かったように見えるので、その中では健闘できたのではないかと思います。
後は、天に任せます。
(4)ハローのメルマガ、無料動画、無料資料、教材などで役に立ったこと
ハローの<2次セミナー>の動画をすべて視聴したことで、全体的な復習を終えたという納得感を得ることができました。 また、昨年・一昨年のスペイン語と英語のハローの<模擬面接特訓>の資料を改めて読み直し、当時まとめていたプレゼン用の資料も最後にじっくり見直しました。毎年見直しているものなので、知識が自分の中にしっかりと定着している部分もあり、これまでの積み重ねを実感しました。
さらに、メールマガジンで紹介されていた「人事を尽くして天命を待つ」という言葉に励まされ、メンタル面の最終調整を行い、背中を押してもらった気持ちで試験に臨むことができました。
(5)ハローに対するご意見、ご感想、ご希望
今年も大変お世話になりました。
先生の叱咤激励のおかげで、人事を尽くすところについては何とかできたのではないかと思います。
3言語受け続けていると、エネルギーが枯渇した感もあるのですが、言語への興味はまだ尽きていません。
冬の陣が終わったことで、一度ゆっくり休憩し、自分らしい人生をおくるために、どのようにこの経験を生かしていくか、作戦を練ろうと思います。
引き続き、よろしくお願いいたします。
(6)我、かく戦えり!
●私の<1次レポート>
●私の<1次合格体験記>
以上
(植山からのコメント)
英語、スペイン語、ポルトガル語の三冠王になられたら、合格祝賀会で何か記念品をプレゼントさせていただきたいと思います。