2018年度第2次試験<2次レポート>(91)【13:00~14:00】(居酒屋)
【1】試験委員:外国人と日本人の二名の試験委員により試験が実施された。
日本人試験委員:女性、50~60代(現役ガイドというよりは大学教授風)
外国人試験委員:男性、40代? (米国、英国等にみられる顕著なクセはない英語)
【2】試験時間
10分(入室、退出時間に各1分、合計一人10分単位で交代する)
実際に測ってはいませんが、事前説明ではこの通りでした(ちなみに昭和女子大学でしたが、残念ながらダダ洩れではありませんでした)
【3】試験の実施要領
(1)最初の簡単な挨拶に続き、日本人試験委員から、三つのイスの真ん中に座り、荷物は右側のイスの上に置くように指示があり、次に、氏名、生年月日、住所(居住地)が聞かれた。
(2)プレゼンテーション
①プレゼンテーションのテーマが三つ提示されます。
②30秒以内に、どのテーマでプレゼンテーションを行うか決めて、話す準備をする。
③その際、用意された筆記用具を使ってメモを取ることができる。
④2分間のプレゼンテーションを行う。
⑤1分経過したところで、試験官から合図がある。(ない場合もある)
⑥プレゼンテーション終了後、試験官との質疑応答がある。
★プレゼンテーションのテーマは「流鏑馬」、「リボ払い」、「猫カフェ」
・流鏑馬は詳しい由来等細かいことを質問されば場合に説明できる自信がなく、借金嫌いなのでリボ払いもよく知らない状態で、猫好きだということもあり猫カフェを選択したのですが、今にして思えばこれが敗因だったのかもしれません。
・当日は家を出る直前に腕時計が故障(電波時計なのに時間が合ってない)ことに気づき、舞い上がった状態で試験に臨んでしまったこともあり、珍しくあがってしまいました。
・テーマを決めてプレゼンを始めたところ、30秒経過していなかったのか試験官が「え、もう?」という感じでちょっとあわてている様子でした。
・普段から業務で週に数回英語の電話会議に出席しているため、英語だとつい話が早くなってしまう悪い癖が出てしまったようで、プレゼンも規定の2分より早く終了したらしく、試験官にまだ時間があるが追加で説明したいことはないかと確認されてしまいました。
・後で思えばこれが試験官なりの「最後の助け舟」だったのかもしれませんが、質疑応答もあるので最初のプレゼンでネタをすべて話さない方がよいという認識もあり、悩んだ挙句内容の追加はしませんでした。(海外出張時のプレゼンでよく使う手です)
・私にとってはその後の対応に備えるためだったのですが、試験官からは「話に詰まった時にとっさの対応ができない」という風にみなされてしまったようです。(本当は違うのに・・・)
・なお、質疑応答については非常に円滑に進行し、詳細に渡る回答もできたのですが、残念ながら最初の悪い印象を払拭することはできなかったようで、結局はこれが不合格の原因だったのではないかと思います。やはり、慣れない試験で下手な小細工をするとあとで大ケガしますね。
(3)日本語→外国語訳
(読み上げられた日本語)日本には居酒屋というパブ風の飲食店があり、手頃な値段で、簡単なおつまみからボリュームのある肉料理まで用意されています。居酒屋は、グループでも一人でも楽しめます。
①短い日本文が一度だけ読み上げられる。
②その際、用意された筆記用具を使ってメモを取ることができる。
③1分以内に外国語で通訳する。
(4)質疑
①日本語→外国語訳のテーマに関連した<シチュエーション>と<条件>が書かれた用紙が渡され、受験者は、通訳案内士としてどのように対応するのかを答える。
②その際、外国人試験官を外国人旅行者とみなして、答えるように指示がある。
③上記に関連して、主に、外国人試験官が、矢継ぎ早に質問をする。
●日本人面接官が口頭で指示すること。
「今から、困った状況を書いた紙を30秒で読んでもらいます。」
「そのあと、外国人試験官を外国人旅行者とみなして、ガイドとして対応してください」
「30秒の中で、メモをとってもらって結構です」
・外国語訳のテーマは「居酒屋」で、お酒の好きな私にとってはうってつけのテーマであり、外国語訳についてもほぼ完璧に近い出来であったと思っています。
が、その後の「困った状況」が曲者で、「お客様が居酒屋に行きたがっており、周囲にはパブ、バーはあるが居酒屋はない。
本日の行程はこれが最後であり、自由時間は約40分である」といった感じのアバウトな内容で、解散場所はどこなのか、また自由時間終了後の宿泊先までの送りの有無等の詳細については記載がなく、内容の捉え方によっては幾通りも回答案が出てきてしまうため、30秒という短い時間でどれが最適解なのかを判別するのはかなり難しいと感じました。
・昨年度より追加された「通訳案内の実務」に沿った内容なのかもしれませんが、正直どのような回答が期待されているのかわかりづらく、過去の合格者もこれで再受験したらかなりの方が不合格になるのではないかと思います。
おそらく今年度も大きくは変更されないと想定されますので、昨年度以前とは違い、この「困った状況」対策をどれだけ十分にとれるか、が合否のカギになるのではないかと予想されます。。
以上