2020年度<合格体験記>(78)(英語) ●植山先生 大変お世話になりました。おかげさまで合格できました。感謝しかありません。そして感謝は体験記でしかお返しできませんので遅くなり恐縮ですがお送りします。長文になりました。●英語(第2次口述試験専用メルマガ特別会員 、 セミナー参加者、無料動画利用者、教材利用者) ①受験の動機 2018年、勉強したことのない TOEIC に向けて会社で週一90分のレッスンを数人で数か月受け、その後の試験で初めて800点余り取れました。もう少し英語をやってみようかと将来のボランティアも視野に入れて2019年春に本屋さんに立ち寄ったら目に入ったのがこの試験でした。そして、GW明けから5科目の受験勉強を開始しました。しかし、後にこの試験は英語の資格というよりはあらゆる日本のことを英語で読める/語れるかを試す試験であること、自分レベルの英語力の人がそもそも目指す試験ではないことを知りました。しかし、乗りかけた船から結局降りる勇気もないまま漂流しつつも当面の最終寄港地に到着しました。
②第1次試験対策 <英語> (2019年68点不合格、2020年は70点+α程度で合格かと思われます)英語は免除を狙うより本試験を受けるほうがやさしいという方は結構いらっしゃいます。私の場合は英語免除などあり得ず、選択肢は本試験のみでした。
GW明けからのスタートでは英語以外の科目の学習に追われ、この年はNHKラジオ講座を通勤途上で聞くのが精一杯、正直英語の勉強にあてる時間はほとんどありませんでした。2019年は不合格、2020年1次試験は英語を残すのみとなりました。(この試験を受ける人で最後に英語だけという人は極めて稀かと思いますが)
2020年は1月センター試験(日本史)を終え一休み、2月には自分専用のパソコンを買いました。それまで自宅では家族と共用しており、ネットを使うことはほとんどなくハローもネットでなく本屋さんで知った次第、これでがぜんやる気が出てマメに資料も保存しながら、3月から英語の勉強を始めました。
使用教材は、総合英語 Factbook(桐原書店)で文法を復習、ハローの教本学習・動画を一通り受講、<Flashcards>で語彙、語研や三修社の通訳案内士1次問題集を利用しました。乏しい語彙力は通勤電車を利用して単語習得に努めました。
通勤時間はほとんどNHKのラジオ講座(ラジオ英会話・エンジョイシンプルイングリッシュ・英会話タイムトライアル・入門ビジネス英語・気分転換にイタリア語応用編など)を聞いていました。エンジョイシンプルの月曜日は旅する芸人の全国各地での出来事、地理にも役立ち面白かったです。
また、テレワークの始まった2020年春からは昼休みはNHKワールド見ながら昼食、本当にいい番組が多いです。特に Japan railways は鉄道全国行脚、なかなか面白いです。
Cool Japan(NHK-BS)などもへ~と思うことばかりです。
通訳案内士試験の英語問題はガイドに必要な基本語彙を習得すれば英語自体の理解は私でもできました。TOEIC の Reading などと違って時間もたっぷりありました。だからと言って正答を導き出せるか、そして全文日本語で書かれていたとしたら満点取れるか、ここが課題です。
私の場合は英語力もさることながら、全文日本語で書かれていても80点取れるだろうかというほど、日本のことを知りませんでした。2019年など長文読解よりも日本の文化・風習・祭り・地名などを知っているかどうかの配点が高く、英語の試験というより、日本のことを英語で問われているという点をまず認識する必要がありました。2020年は英語の勉強をする際も気になる地名や保養地などその都度地図帳で確認しました。
2019年度<最終合格体験記>
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/ba192549d040213f4695e8a19145fa58 <第1次筆記試験【問題】>
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/18b0340041ceb26d8959b2c775736ffe <無料動画学習コーナー>
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/aa9caa987007e8ef9f390a0a88c6e667 「日本的事象英文説明300選」(本+CD)
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/1c2c0c0d82c19d1e7ad24fda018d2154
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VIDEO <項目別地図帳>
http://hello.ac/geography/map.pdf
<都道府県別地図帳>
http://hello.ac/map.prefectures.pdf
<日本歴史>( 2019年61点、2020年1月センター試験71点で免除獲得) 2019年7月頃から本格スタート、8月上旬までマラソンセミナーで勉強しました。やはり1回聞くので精一杯でしたがとてもいい講義でした。いざ去ろう吉野へ(1336年)などダジャレの年号は今でも頭に残っています。2019年の試験問題、皆さんも難問と書いている通り私にももちろん難問でしたが自分の勉強不足で数点足りずに落ちました。全体の平均点が低ければ底上げもあるかもしれないとのメルマガ記事に少しの期待はしましたが、さすがにこれだけ合格点から遠ければだめだろうと、その後のメルマガで植山先生のセンター試験推奨を読み、さっと切り替えて2020年1月にセンター受験して本当によかったです。
植山先生の指南の中でも相当上位に入る情報でした。 また、私の詳しいセンター試験受験記はメルマガに掲載していただいたのですが、何号に掲載かちょっと見当たりません。卒業前の子供たちを含めた英仏旅行を夏から計画していたのでセンター試験前の冬休みはフルに使いました。妻には別に残って勉強すればと言われましたが、その直後から今でも続くコロナを考えると本当に行ってよかったです。行かないで勉強すればあと数点上乗せできたかもしれませんが旅行に行っても合格免除は確保できたので悔いはありません。というより家族との海外旅行も貴重な経験ができました。
センター試験に向けての教材は、中田の YouTube大学(歴史の流れをつかむにはセンターに限らずいいです)、Studyサプリ伊藤賀一先生、日本史まるごと年代暗記180(伊藤賀一)とその朗読CD利用(今でも声優の声による年代がよみがえってきます)、センターはこれだけ金谷俊一郎の日本史B 2分冊(文英堂)、赤本(過去問)、日本史図録(資料集)
伊藤先生、金谷先生いずれの教材も大変わかりやすく、それぞれよかったです。ただ、金谷先生は年号暗記せず流れで掴む派、伊藤先生は基本年号暗記推奨派です。僕は年号を暗記してしまったほうがセンター試験はやりやすいように感じました。伊藤博文から当時の安倍総理まで歴代内閣も覚えました。
NHKの歴史秘話ヒストリア、知恵泉、その時歴史は動いた、英雄たちの選択・・・いろいろありますし気分転換に見るのは悪くはないですが、センター試験合格だけなら見なくてもやることやれば受かります。いずれにしても可能な限りはセンター(共通テスト)試験で免除を狙うことを強くお勧めします。
2019年度<最終合格体験記>
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/ba192549d040213f4695e8a19145fa58 <第1次筆記試験【問題】>
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/18b0340041ceb26d8959b2c775736ffe <第1次筆記試験【解答例】>(2004年~2019年)
http://www.hello.ac/his.kaitourei.2004.2019.pdf
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③第2次試験対策
とにかく2020年春から「日本的事象英文説明300選」はじめ日本紹介関連CDを相当回数聞きました。散歩のとき、ゴルフ場行き帰りの車の中、テニスコートでの試合の合間なども利用しました。
一次試験が終わってからは、各種学校主催の無料セミナーを聞いて勉強法を学びました。You Tubeでも役立ちそうなものを確認しました。その後も学校に通うことはせず独学でした。
9月に「日本の文化 必須表現グループ100」(語研)で基本語彙を固めていきました。
10月以降、日本紹介本(語研、Japan Times、DHC、アルク、三修社、Jリサーチ出版…)で知識を拡充しました。日本紹介本はいろいろ買いましたが全部はできませんし、英語表現が難しくて自分には無理というものもありました。「300選」以外で自分に合うものがあるようでしたら購入すればよいかと。
10月に日本人の面接レッスン1回1時間を受けて、準備不足も甚だしく全然ダメ、途方にくれた状況でした。言われたことは、テニスだってゴルフだって練習しないとうまくなりませんよね。テニス・ゴルフをやる私としては、ストンと落ちてきました。確かに私もこの二つのスポーツにどれだけ時間をかけてきたか、それに引き換え英語は…納得でした。
11月からオンライン英会話(Value English)を最初は週2回、最後はほぼ毎日、都合18レッスン受けました。あまり早くから受けてもプレゼン能力も未熟だろうからと遅めに開始しましたが、通訳案内士試験向けのコースあり、もう少し早くから開始してもよかったと思います。11月には Flashcard の「300選」の日本語自動音声を聞いて通訳する練習をしました。こんな使い方もあるんだと発見したときには感動しました。
2次本番で大事なことはいかにアウトプットできるかということでしょうか。英語1次と同様ですが、プレゼンで出された質問に日本語なら答えられるか、そして質疑応答でも日本語でやりとりするなら良好なコミュニケーションが成立するかという点において、僕は知識が乏しかったので日本語でまずは理解しました。英語のできる方は最初から英語で考え英語で表現できると思いますが。
そして、最後の1か月はなるべく表現することにつとめ、テレワークで運動不足の時は散歩の途中でもぼそぼそ話しながら歩き、本当に多くの犬に振り返られ、犬の耳っていいんだなあと痛感。通勤電車でもぼそぼそ、この時期のマスクは極めて有効でした。2019年は図書館で夜まで勉強できたのですが、2020年はコロナで閲覧席の使用が相当に制限されたので自宅で勉強しました。子供たちの部屋はあるのに自分の部屋がなく居間で勉強。家族もわいわいする夜には早めに寝て、早朝に起きて通訳の音を聞いたり、一人で声に出す練習をしました。
そして、試験前日には散髪して当日はスーツ・ネクタイで行きました。
●プレゼンのテーマ ①春一番 ②ワーケーション③奥の細道(←これを選択しました) ●私のプレゼン (準備もしていませんが、旅行の題材が出たらそれと決めていたので③奥の細道を選びました) 奥の細道は、江戸時代に書かれた日記です。松尾芭蕉が友達(「弟子」の英単語を忘れました)のそらと一緒に東北地方を旅して書かれたものです。途中に最上川という川があります。「五月雨を集めて早し最上川」(この句をそのまま日本語で言いました)5-7-5の音節からなる俳句が有名です。(このあたりでふと急に立石寺を思い出すことができました)立ち寄った立石寺という寺が有名です。そこでは春はお花見、秋には紅葉がきれいです。ぜひとも訪れてみてください。(プレゼンの後の試験官との質疑応答) (試験官) 芭蕉とは場所のことですか、人の名前ですか?(私の回答) (ギャグのような質問がきました)そうですね、ちょっとややこしいですが人の名前です。(試験官) 名前ですか、では松尾は?(私の回答) 芭蕉が名前で、松尾が苗字です。(試験官) 立石寺にはどうやって行けますか(私の回答) 新幹線で行けます。東京から盛岡(実際には山形が正しいです)まで行き、2時間くらい(実際には3時間近い)で行けます。●外国語訳の日本文(和食) 和食は「日本の伝統的な食文化」としてユネスコの無形文化財に登録されています。一汁三菜を基本とする日本の食事スタイルは理想的な栄養バランスと言われています。また、「うま味」を上手に使うことによって動物性油脂の少ない食生活は、日本人の長寿や肥満防止につながっています。 (私はうまみあたりまでしか自分で読めるメモを書けず、そのあとは訳せませんでしたが、そのまま終わりました)
<シチュエーション> 日本に初めてきた外国人のお客様が有料でも良いので典型的な日本の家庭料理(和食?)が食べてみたいと一般家庭訪問を希望されています。通訳案内士としてどのように対応しますか?<条件> 旅行中の夫婦。この都市には2泊し、その後他を回り全10日間。 この街のガイドを1日頼まれている。(外国語訳の後の試験官との質疑応答) (私の回答) ( 日 本は初めてですかと聞きかけたが、配布用紙に書いてあることに気づき撤回)OK、一般家庭に行きたいんですね(試験官) そうです(私の回答) 今日と明日ではどちらがいいですか(試験官) どちらでもいいです(私の回答) では明日にしましょう。明日でセットします
(試験官) ありがとう。ところで妻は足が悪くて杖をついています。(私の回答) 近場を選ぶので大丈夫です。
(試験官) タクシーを使ったほうがいいですか。(私の回答) そのほうがいいです。そんなに遠くありませんので高くはないです。2~3000円で行けます。(試験官) Not expensive? (と怪訝そうな顔をされて終わる)(お金に余裕のある身なりのいい試験官の印象でした)
④ハローのセミナー、メルマガ、動画、教材などで役に立ったこと 2019年に受験を思い立ち何度かセミナーに参加、生の熱い熱気を感じました。メルマガ・動画・教材のすべてが役立ちました。 「別に無理しなくていいんだよ、楽になったらどう」との声が聞こえてきそうなときや妻から「別に今の仕事に関係ないし趣味の一環、家族の負担にならないようにやってよ」などと言われる時には、植山先生の言われる「決心の重要性」を思い出しながら、来年のゼロスタート再挑戦はちょっと考えられないなあと真剣に取り組みました。また、通常であれば、所属する市公認テニスサークルの役員業務と春秋には多くの試合運営のため土日が終日かなりさかれますがそれもコロナの影響で全面中止、秋の同窓会シーズンもすべてキャンセルでこちらの幹事もなし、ゴルフも2020年はおさえて勉強するには今しかないという状況でした。「決心の重要性」(動画) VIDEO 合格している人の合格体験記を読むとやっている量が半端ではありませんし、たまたま不合格の人でも自分より勉強に時間を割いている方々はいっぱいいると思います。そして、資格なしで有償ガイドが認められる今、2次の直前1か月は特に仕事も忙しく、仕事の合間にこれだけのエネルギーを注ぎ今何故この資格を目指すのか、迷いがでる時もありました。 合格と不合格は紙一重かと思います。試験の時間帯とお題、試験官との相性、結構運の左右する試験だと思われ、運に恵まれたというほかありません。 (私は外国人試験官に恵まれたと思いますが、日本人試験官があまりにも事務的でしたし、通訳問題は日本人試験官がつかえて聞きづらいし、きっと試験官や時間帯で速さも異なると思いますし、国家試験なら録音再生で機械的にやるほうが公平性保てるのではとも思います) おそらく合格者の多くは英語免除の人かもしれませんが、私の場合、2020年1次試験は英語のみであり、その勉強も2次につながったと思っています。 ⑤今後の抱負 受験のきっかけに目標とした英語力も多少は伸びたと思いますが、それ以上に日本のことを幅広く学ぶことができました。そして当面の最終寄港地に漂着した今、スタート地点に立てたに過ぎません。整備点検して次の船出が待っています。 実は2020年1月、外国人出張者が来て案内する能力もないので、初めてはとバス都内半日ツアーに同乗しました。その時のガイドさんのレベルの高いこと、驚きました。これが通訳案内士かあと思いました。その方と試験を受けていることなどツアー中にお話もしました。その後はその方を思い浮かべ目標にしながら勉強できた部分もあります。今後は机上で学んだ様々な場所へ実際に足を運んでみたいと思います。また継続学習して来るべき時に備えたいと思います。さらには一定の充電期間をおいて以前勉強したことのあるイタリア語にもいずれは挑戦してみたいと思います。これまた免除資格はありませんが。 たまたま書店で見つけた植山先生との出会いがあったからこそ、この体験記を書ける幸せ、心より感謝申し上げます。この後もハローの教材で合格しましたという声を聞き続けたいと思います。 先生、ますますお元気でいてください。ありがとうございました。以上