guitarbuddha's diary

guitarbuddha(ギターブッダ)の日記です。ギターや音楽のことを中心に日々思うことを書きます。

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身近な平等から始めよう

2007-04-29 04:00:01 | 新聞ネタ
今日はちょっと真面目なことを書こうかな。
だってさ、一番下に塾のリンクが張ってあるのに
エビちゃん がどうとか、○○○○ に行きたいだとか、
そんなことばかり書いていると具合が悪いからね。(笑)

つーか、明らかにこのブログって
普通の塾の先生が書くようなまともなブログじゃないよね。(笑)
でも、これでいいんです。
あくまでも基本は
アマチュア・ギタリスト guitarbuddha のブログ
なんだから。

そしてまたこのブログは、
「表裏のある人間になってはいけません!」
という
生徒たちへのメッセージでもあるのです。
…ってホントかよ?オイっ!(笑)



んじゃまあ本題に…。
昨日(2007/4/28)の朝日新聞朝刊には
格差社会にまつわる記事がたくさん載っていました。


まずは、37面の社会面から。
ネットカフェ難民についての記事です。
こちらで同じものが読めると思うので、
みんなも是非読んでみてよ。
http://www.asahi.com/life/update/0427/TKY200704270379.html

街中や公園からはホームレスが減ったように見えても
単に居場所が変わっただけで
問題はまだまだ解決されていないってことだと思うよ。

そういえば、24時間営業のマックにも
最近はこうした難民が流れついているという記事が
少し前にやはり新聞に載っていたよ。
コーヒーとかだけで一晩過ごすんだって…。


2つ目は、18面のオピニオン面より 「異見新言」 という欄。
東京大准教授(社会学)の 市野川 容孝(やすたか) さん の
格差問題についての意見です。

ルソーの 『社会契約論』 を紹介しつつ、
こんなことが書いてありました。

・・・・・ (前略)
ルソーの言うように、確かに自然は人間を不平等にする。肌の白い人もいれば、黒や黄色の人もいる。男に生まれる人もいれば、女に生まれる人もいる。障害をもって生まれる人もいれば、そうでない人もいる。
これらの不平等や差異はみな、本人の努力の結果そうなったものではなく、だから、その個人の力ではどうにもできない部分が大きい。そうした差異を超えて、あえて人びとを平等にする約束のことを、ルソーは 「社会的」 な契約と呼んだが、その契約の一項目には、人種差別や性差別や障害者差別の撤廃が入るはずだ。
しかし、個人の努力ではどうにもならない不平等は、自然だけが生み出すわけではない。例えば、教育コストの自己負担割合が高く、そのため親の経済力が子どもの受けられる教育の質と量を大きく左右するような制度の下では、明らかに裕福な家庭の子どもが有利であり、学力の高低を子ども個人の努力だけに帰することはできない。
また、病気の多くは、そもそも個人の責任に帰せない部分が大きいが、さらにそこに、充実した医療サービスを受けられる地域とそうでない地域という格差が重なれば、病気から回復できるかどうか、それによって命を落とすかどうかは、ますます個人の努力の問題ではなくなってくる。
さらに、雇用希望者の数を100として、労働市場全体が用意するその枠が80しかないとする。競争に勝ってその枠に入れるかどうかは、確かに個人の努力にかかっているが、他方で、あぶれる人が20出ることは最初から決められており、完全雇用が予(あらかじ)め断念されているこの構造そのものは、この20の人たち個人の努力を超えたものである。
ルソーの言った 「社会的」 な契約は、自然が生み出す不平等のみならず、それと同じように個人の力では何ともしがたい、このような制度的不平等の是正をも求めるものだと私は思う。
・・・・・ (後略)



う~ん、長くなり過ぎたかな?(笑)
でも、まだあるよ。

14面の経済面、「分裂にっぽん」 という欄。
文芸評論家・詩人 の 吉本 隆明 さん への
インタビュー記事です。

・・・・・ (前略)
―― 中流層崩壊の意味は。
「資本主義の経済や社会の安定は、中流階層の安定度に依存する。米国は人種も貧富の状況も多種多様で、不安定な経済だ。安定して力があるように見えるのは、究極的には圧倒的な軍事力があるからだ。日本は、分厚い中流層が社会の安定力として機能している面があるから、日本の資本主義がおかしくなる時は、必ずそこから崩れていく」
―― 社会情勢への影響は。
「中流層が動揺したり細ったりすると、社会が私益の追求に走りがちになる。後進的な地域では、それが閉じたナショナリズムになる。日本の場合はまだ民主主義の理念がおかしくなるぐらいだが、希望のない若い人に答えを出さないと、社会が不安定になる。昔は戦争になったが、いまは個人の次元でいじめが起きたり、子どもが親を殺したり、ホームレスを襲ったりと、考えられなかった個人犯罪が増えている。不安定になり始めている兆候かもしれない」
―― 健全な中流層を維持するにはどうしたらいいでしょうか。
「公教育の役割が重要だし、科学技術の研究開発は、産業や雇用の基盤を強める。さらには独自の伝統や文化、習慣をもっと世界に広げることだ。民族の固有の文化、風俗や地域経済が尊重され、それが世界性を持つということになれば、無批判に米国流を受け入れるようなこともなくなる。といっても、これはナショナリズムではない。つまり身近な所から、手近なことから平等を実現するということをやればいい。自分だけが豊かになっても、しょうがない。中流の 『中』 以下が富まないと自分が富んだことにはならない、ということをし続ければいい。私も友達のなかで文学とか雑誌を出したいというのがいた時には、出せるだけのお金は出して手助けしてきた。そんなことから始めればいい」
―― 以前は家族、地域、会社に共同体的な支え合いがありました。
「市場経済が発達するとどうしてもこうなる。労働組合一つをみても、派遣など 『中』 以下の労働者をどこまで支援できてきたのか。となりや同じ職場にそういう人がいて、黙っているのがいちばんいけない。まずはとなりの人について、自分が同じようだったらどうだろうか、と考えないといけない。一人ひとりが孤立し、家族も地域もバラバラというのは米国型社会、資本主義の良くないところも全部まねしたからだ」
―― どう変えたらいいですか。
「まずは親が考えを変える。家父長的な親子関係がいいというのではなく、たとえばいじめがあった時には、どう考え、どう行動すればいいかを子どもに教えることだ。親が家庭や社会できちんと共同生活ができていれば、子どもはそれを見て社会や他者とのあるべき関係を学ぶのだ」
―― 日本社会はこれからどういう方向にいくのでしょうか。
「いまは、どこかをまねしたら道が開けるというものではない。自分で考えることだ。おまえはどう考えているんだ、と問いを突きつけられている状況だ。自分は、頼りにならない、ろくでもない政党しかないと思っているから社会や文化の革命はどうしたらできるかを考えているが、日本はまだしばらく、でれでれとしながら行くんだろうと思う。強制力がある政治になればまだ別なのだろうが、政治が変に強制力を持っても良い社会になるかどうかはわからない。人が大人になっていくように、他人や弱者のことを考えられる、身近な平等が確保される、そういう成熟した資本主義になっていけば、まだましということかもしれない」



吉本 隆明 さん は 82歳 だそうです。
スゴいよね。(笑)

こういうのを読んでもらえば、
僕が普段何を考えているのかも
ちょっとはみんなに分かってもらえるかなと思います。
僕に文才があれば
本当は自分の言葉で書きたいところだけれどね。(笑)

つーか、調子に乗って大量に引用し過ぎたかな?
朝日新聞 様、どうかお許しを…。
これは、みんなに新聞を読んでもらう
きっかけ作りでもあるのです。(マジです。)
なので、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。


林 さん、本当にいつもコメントありがとうございます。
読モに興味がないから?
エヘヘ、バレちゃいましたね。(笑)
でも、確かに可愛い子もいっぱいいると思います。
ただ、なぜかあまり関心が向かないのですよ…。

ところで、僕は今から10年ほど前に
一人で 109 へ行ったことがありますよ。
えっ?一体何しに行ったのかって?

そ、それはヒミツです…。(笑)
(注:けっして犯罪行為ではありませんよ。)



では、今日はここまで。



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