太田川漁協日記

漁協での出来事や釣果など日々を綴ります

受精卵の放流

2019年10月18日 | 

水温:18.0度

 

太田川漁協では、天然遡上を増やす取り組みに力を入れています。

この時期は、産卵場の造成、受精卵の放流、親魚放流と来年の天然遡上に向けた行事が続きます。

先日10月5日に産卵場を造成しましたが、

今日は、受精卵の放流をしました。

受精卵の放流は今年で4年目になります。

まず午前中に、養魚場で産卵に適したアユを選別しました。

お腹を触って今にも産まれそうなメスと、元気なオスを選別します。

婚姻時期のアユは少し触っただけで、すぐにオスとメスの区別がつきます。

オスはざらざらとして色も黒くなってきます。

メスはぷっくり太ってぬるぬると柔らかい感じです。

受精卵放流用のアユ達を50匹ずつコンテナに入れて2t車で川まで運びます。

卵を付着させるシュロや、目印にするウキも手作り。

 

そして、午後から放流場所へ 

 場所は去年と同じ、高瀬堰の下、右岸側です。たくさんのアユが跳ねていました。

 

始める前に色々な準備があります。

シュロをくくりつけて、川につけるための鎖

流れないように、土のうに石をつめて固定します。

卵は粘着力があるので、卵をしぼるボールやシュロをつけるバケツなどに、ワセリンを塗って、卵がくっつかないようにします。

メスの卵を絞ります。

メス3匹くらいの卵にオス3匹くらいの精子をかけます。

まぜまぜ係りが丁寧にまぜまぜして受精させます。

バケツに入れたシュロに、スプーンで卵を流しいれ付着させます。

水のしずくに見えるのは卵です。

このシュロを川につけます。

川の中でシュロを設置するのは、釣りクラブの皆さん 

いつも協力していただき、一番体力つかう係りを担当してくださっています。

 

シュロは約80枚

約180万粒の卵を放流しました。

たくさん孵化して、元気に育ってほしい。 

 

雨の中での作業、皆さんお疲れ様でした。

受精卵放流は、来週もう一度行います。

10月21日(月)13:00~

次は、川内 安佐大橋下です。

まだまだ、アユ達に頑張ってもらいます。

 

 

 

 


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