水温:18.0度
太田川漁協では、天然遡上を増やす取り組みに力を入れています。
この時期は、産卵場の造成、受精卵の放流、親魚放流と来年の天然遡上に向けた行事が続きます。
先日10月5日に産卵場を造成しましたが、
今日は、受精卵の放流をしました。
受精卵の放流は今年で4年目になります。
まず午前中に、養魚場で産卵に適したアユを選別しました。
お腹を触って今にも産まれそうなメスと、元気なオスを選別します。
婚姻時期のアユは少し触っただけで、すぐにオスとメスの区別がつきます。
オスはざらざらとして色も黒くなってきます。
メスはぷっくり太ってぬるぬると柔らかい感じです。
受精卵放流用のアユ達を50匹ずつコンテナに入れて2t車で川まで運びます。
卵を付着させるシュロや、目印にするウキも手作り。
そして、午後から放流場所へ
場所は去年と同じ、高瀬堰の下、右岸側です。たくさんのアユが跳ねていました。
始める前に色々な準備があります。
シュロをくくりつけて、川につけるための鎖
流れないように、土のうに石をつめて固定します。
卵は粘着力があるので、卵をしぼるボールやシュロをつけるバケツなどに、ワセリンを塗って、卵がくっつかないようにします。
メスの卵を絞ります。
メス3匹くらいの卵にオス3匹くらいの精子をかけます。
まぜまぜ係りが丁寧にまぜまぜして受精させます。
バケツに入れたシュロに、スプーンで卵を流しいれ付着させます。
水のしずくに見えるのは卵です。
このシュロを川につけます。
川の中でシュロを設置するのは、釣りクラブの皆さん
いつも協力していただき、一番体力つかう係りを担当してくださっています。
シュロは約80枚
約180万粒の卵を放流しました。
たくさん孵化して、元気に育ってほしい。
雨の中での作業、皆さんお疲れ様でした。
受精卵放流は、来週もう一度行います。
10月21日(月)13:00~
次は、川内 安佐大橋下です。
まだまだ、アユ達に頑張ってもらいます。