太田川漁協日記

漁協での出来事や釣果など日々を綴ります

受精卵放流 2回目(川内)

2019年10月21日 | 

水温:19.0度

 

晩、寒くなり始めました

今日は、川内にて、2回目の受精卵放流を行いました。

午前中に養魚場で授精に適したメスアユとオスアユを選別しました。

メスアユのお腹を優しく触って、卵がす~っと出るアユを選別しています

前回、広島市水産振興センターの職員の方に、再度指導していただいたので、メスアユをとっても慎重に選別しました

授精に適したオスアユを、選別しています

選別したメスアユ168匹のうち、102匹を使用し、一匹のメスアユから約9gの卵を絞りました

オスアユは、138匹使用し、川内へ放流しました。

全部で約226万粒の受精卵をしゅろに付着させ、安佐大橋下流の川の中に、90枚のしゅろを設置しました。

出来るだけ小魚などに食されないように、河川の流心に設置しています

約2週間で孵化し、孵化したアユの仔魚は3日以内に、海へと向かいます
来年の遡上まで、海で育ちます
たくさん、戻って来て

また、明後日の23日(水)は、広島市水産課さんと一緒に、高瀬堰下流から産卵場造成を実施した『ヤナギ』まで、親魚と産卵状況の調査を実施する予定です。

今日の受精卵放流を行っている間も、たくさんのアユが跳ねていました


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受精卵の放流

2019年10月18日 | 

水温:18.0度

 

太田川漁協では、天然遡上を増やす取り組みに力を入れています。

この時期は、産卵場の造成、受精卵の放流、親魚放流と来年の天然遡上に向けた行事が続きます。

先日10月5日に産卵場を造成しましたが、

今日は、受精卵の放流をしました。

受精卵の放流は今年で4年目になります。

まず午前中に、養魚場で産卵に適したアユを選別しました。

お腹を触って今にも産まれそうなメスと、元気なオスを選別します。

婚姻時期のアユは少し触っただけで、すぐにオスとメスの区別がつきます。

オスはざらざらとして色も黒くなってきます。

メスはぷっくり太ってぬるぬると柔らかい感じです。

受精卵放流用のアユ達を50匹ずつコンテナに入れて2t車で川まで運びます。

卵を付着させるシュロや、目印にするウキも手作り。

 

そして、午後から放流場所へ 

 場所は去年と同じ、高瀬堰の下、右岸側です。たくさんのアユが跳ねていました。

 

始める前に色々な準備があります。

シュロをくくりつけて、川につけるための鎖

流れないように、土のうに石をつめて固定します。

卵は粘着力があるので、卵をしぼるボールやシュロをつけるバケツなどに、ワセリンを塗って、卵がくっつかないようにします。

メスの卵を絞ります。

メス3匹くらいの卵にオス3匹くらいの精子をかけます。

まぜまぜ係りが丁寧にまぜまぜして受精させます。

バケツに入れたシュロに、スプーンで卵を流しいれ付着させます。

水のしずくに見えるのは卵です。

このシュロを川につけます。

川の中でシュロを設置するのは、釣りクラブの皆さん 

いつも協力していただき、一番体力つかう係りを担当してくださっています。

 

シュロは約80枚

約180万粒の卵を放流しました。

たくさん孵化して、元気に育ってほしい。 

 

雨の中での作業、皆さんお疲れ様でした。

受精卵放流は、来週もう一度行います。

10月21日(月)13:00~

次は、川内 安佐大橋下です。

まだまだ、アユ達に頑張ってもらいます。

 

 

 

 


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世界デビュー!!  『NHK ワールド JAPAN』の取材

2019年10月09日 | 

水温:21.3度

 

先日(8月24日)、『NHK ワールド JAPAN』の取材を受けていましたが、やっと告知の解禁が出ました!!

当漁協の取り組みの一つである、「無料釣り具レンタル&無料講師」をご利用いただき、太田川でアユの友釣りにチャレンジされました。

レンタルを希望されたのは、アメリカ人のアリス・ゴーデンカーさんで、講師を引き受けて下さったのは、当漁協組合員の三角さんです

三角組合員さんは、片言の英語で頑張って下さいました

『Good』『OK』『竿、Up Down』『アユ、Change』などなど・・・・

でも、アリスさん、とっても日本語が上手な方でした

ちなみに、ディレクターさんもフランス人の方でしたが、とっても日本語が上手な方なので、お電話でお引き受けした時は、てっきり日本人の方と思っていました

 

当日は、太田川本流の津伏橋下流の『ゴトノ瀬』の現地で、アユの鼻環の通す練習をしたり、撮影したりと、実際に釣り始められたのは、午前10時過ぎになりました。

周りの釣り人さん達は、さくら要員で3名お願いしていましたが、釣り始められるとすぐに、パパっとアユが掛かりました

26cm級の大アユです

アリスさんも、すぐにアユが掛かり、たも網に何とか取り込む事ができました

『Nice catch

釣れて良かったぁ~
ほんとに釣れて良かった
ばんざーい

釣れたアユをおとりに取り換えると、すぐにまたアユが掛かりました

午前中だけの短い時間でしたが、
『きれいな川でのアユ釣り、とっても楽しかったです』と言われ、私たちもとっても充実した時間を過ごせました

三角組合員さん、さくらの釣り人さん、取材スタッフの皆さん、暑い中、本当にありがとうございました

 

NHKワールドJAPAN On Demand(オンデマンド)で見れますので、こちらをクリックしてね→→https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/ondemand/video/2059083/

島根県津和野の紹介や、匹見町のワサビ、邑南町のハンザケ(オオサンショウウオ)などと一緒に放送されていますので、良かったら見てください

いろんな国の方が見てくれるなんて、ステキ


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産卵場の造成とテグス張り&かかしの設置

2019年10月05日 | 漁協ニュース

水温:22.9度

今日は、予定通り、安佐大橋の下流『大槇の瀬』にて、産卵場の造成を行いました。

毎年、産卵場造成を計画しますが、この時期は台風が多く、これまでほとんど中止となっていて、今日の造成は平成27年以来となります。

今年は良い天気に恵まれ、多くの方に参加をしていただきました。

はじめに組合長が挨拶をして、今日の作業内容を説明しました。

そのあと、広島市の水産課さんが、天然遡上を増やすための産卵場造成の取り組みについてお話をされました。

RCCのテレビ局の方も取材に来てくださいました。

(お昼のニュースですでに放送されています。)

いよいよ造成開始 みんなで川に向かいます。

産卵場となっている『瀬』の大きな石を取り除いて、レーキやスコップ、竹ぼうき等でならします。

総勢約60名での作業 川に入るととても気持ちよかったです。

作業している側ではアユ達がまだか、まだかと待ちきれない様子で跳ねていました。

作業後に広島市さんが潜られて調査をされたのですが、たくさんのアユがいたそうです。

こんなに河床がきれいになりました。

まだ産卵にはもう少し早いみたいなので、この場所が気にいってくれたら、これからいっぱい卵を産んでね。

 

 

今回の産卵場造成では、色々な方にご協力をしていただきました。

 中国電力株式会社さん

ウェーダーも自ら持参していただき、造成に参加してくださいました。

ありがとうございました。

 

 

 

 釣りクラブ 清流会さん

株式会社マルトの社長さんにも参加していただきました。

今年、尺アユを釣られた組合員さんも写っています。

ありがとうございました。

 

 

 

 釣りクラブ アユ研さん

みなさん、アユを愛する方達です。

ありがとうございました。

 

 広島市水産課さん

『太田川再生』に向け、アユの天然遡上増大のための調査、解析をされています。

いつも力になってくださり、アユ復活にむけ一緒に頑張っていただいています。

 

 山崎製パン株式会社さん

毎年、協賛していただき、参加された方にパンを提供してくださっています。

ありがとうございました。

季節の色々な種類のパンを最後に皆さんに食べていただきました。

 

最後にちょっと、疲れた顔ですがみんなで記念撮影 

無事、開催できて本当に良かった。 みなさん暑い中の作業、お疲れさまでした。

 

 

 

 

そして、午後からは、造成場所と禁漁区にカワウ対策のテグス張りとかかしの設置を行いました。

テグス張り班とかかし班に分かれての作業です。

テグス班は、午前中の造成にも参加してくれた釣りクラブの方

午後から水量が増え、何度も流されそうになったそうなのですが、とても手際よく何本もテグスを張ってくれました。頼もしい。

 

かかし班は、組合の理事、職員

高瀬から下流域に14人の助っ人達『守るんジャー』が設置されました。

 

あとは、産卵を待つだけです。

みんなの努力と想いが届きますように。

 

 

 

 

 


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熟度調査

2019年10月04日 | 

水温:23.4度

 

秋になり、アユも産卵の時期を迎えています。

養魚場のアユ達も、そろそろ婚姻の準備 

来年の稚魚となる卵を採取するために、9月頃から、広島市の水産振興センターの職員さんがアユの熟度調査をされています。

池からすくったアユのお腹を1匹ずつ触って、採卵に適したアユを選別します。

何度かこの作業を繰り返し、水産振興センターの施設で受精と孵化をさせます。

来年の稚魚が丈夫な子達でありますように 

 

『産卵場造成』

明日、10月5日(土)9:30~ 

安佐北区口田南1丁目 左岸側

安佐大橋下流域の産卵場となっている『大槇の瀬』にて、産卵場の造成を行います。

組合員と広島市の水産課さんや、釣りクラブの方々にもご協力いただき、みんなで川の中の石を転がしてアユが産卵しやすい河床造りをします。

少しでも多くのアユ達が産卵してくれますように 

 

その後は、また産卵場をカワウから守るため、テグス張りとかかしを設置する予定です。

 

今日、放送予定だった広島ホームテレビの

『テレビ派』ですが、急遽予定変更のため放送は後日となりました。

 

 


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