YASUKOの人生珍道中

2006年秋、新しく始まるYASUKOの人生はブリスベン!この先どうなることやら…珍道中

山本 一力

2016-09-19 14:13:21 | Weblog
この家に引っ越す少し前から、バス通勤を車に変えたら、、、
本を読む時間が全然なくなっちゃった。
ちょっと、、、欲求不満

この人の作品はすっごく人間臭くていい!

でもね、自分の文章の後に、その文章のちょっとした説明文がつくのが、、、
ちょっと鼻につく。

『真の金持ちの見極め方三か条
「金持ちは、金のありそうな振る舞いには及ばない。
金持ちは、汚い仕事もいとわない。
金持ちは、人目を引くような身なりはしない。」』

『尚平のことは、誰よりも新太郎が尊敬していた。
どこまでも走りとおす、足の強さ。
つらくても音を上げない粘り強さ。
相手を心底から案ずる、心根の優しさ。
これらすべてにおいて、尚平は自分よりも大きく勝っていると、新太郎は認めていた』

『攻めるよりも退くほうが百倍むつかしい』

『明け六つの、まだ手垢のついてねえ朝の気配を吸い込むと、一日を晴れ晴れとした気分で過ごせるぜ』

本当に作者の人柄が出ていて、優しくしっかりとした作品です。

三浦 しをん

2016-09-19 13:36:03 | Weblog
初めての作家さんです!

男性なのかと思っていたら、、、女性だった。

ちょっと怖くて、ハッピーエンドじゃなかった。
でも、人の心を素直に表現すると、こうなるのかな~?

『同情や愛情では恢復しない傷がある限り、刑罰は人を救わない。
自分に癒えることのない傷を与えたものが、たとえば刑務所に3年入ったからといって、
嬉しくもなんともない。刑罰にはせいぜい、「これで我慢してくれ」と、癒えない傷を覆って誤魔化す絆創膏程度の力しかない。
腹が減って死に瀕した生き物に、食い物に似せた発泡スチロールの模型を与え、「腹を満たせ」というようなものだ』

うん、わかる!
文中にこういう鋭い文章がいっぱい出てくる。
考えさせられる。