YASUKOの人生珍道中

2006年秋、新しく始まるYASUKOの人生はブリスベン!この先どうなることやら…珍道中

宮本輝

2012-07-31 21:16:15 | Weblog
『 骸骨ビルの庭 』 昨夜、下巻も読み終えました。

すっごい盛り上がりとか、人が殺されるとか、怖い!とかは無く…
スッキリと優しい、深みのあるお話でした。

読み終わって、心がホッとする。

私、こういうお話、好き 


『寝る前に、根昆布を3,4個、水を入れた大きめのコップに入れておき、朝起きてすぐにそれを飲むのだと言う。
その水を飲む時、戻って膨れた根昆布は捨てる。
昆布の味と粘りのある水だけを一ヶ月飲み続けたら、個人差はあるだろうが、確かに血中の中性脂肪値が下がる。』←ははは~! 私はまだそれほど高くは無いけど…ちょっと試してみたくない?

『しかし、多くの子を、共に生活しながら育てたぼくは、大人は子供を舐めているのだと思う。
子供の心は、大人の想像を超えて大きくて深いのだ。』←これは、私の経験でも正しいと思う。

『心を動かすのは、心なのだと私は思う。』

『何か事を成した人っちゅうのは、みんな無謀っちゅう吊り橋を渡ってます。』

『父とは母は私に命を与えてくれた人。』

みんなみんな素敵な言葉 

“生”について思うこと

2012-07-30 20:32:46 | Weblog
先日、お寿司を巻きながら…(要するに、仕事中なんだけど…笑)
M氏と“お産”の話になった。

お産に関しては、日本とオーストラリアでは考え方が凄く違う。

今では日本でもそうらしいけど…
こっちではほとんどだんな様がお産に立ち会う。
そして産後の入院は一晩とか2晩。

お産は病気ではなく、自然な事なんだから、病人扱いはしてくれない。

で、こっちでは実家に帰るなんて習慣はまるでないので、退院したら夫婦2人で、普通に子育てをはじめる。

日本ではお宮参りまで実家で! なんて言うのが普通?じゃない?

って事はさ~、
そのひと月とかふた月の間は、旦那様(父親)は…
生まれてきたじぶんの赤ちゃんとは一緒に過ごさない?過ごせない?

こっちに住んでる人がお産をするとなると…
日本人の人はほとんどが日本に帰ってのお産。
そうなると…
生まれるひと月くらい前から日本に行って…
持ち運びじゃなくて、長旅が出来るようになる3,4ヶ月まで日本にいる事になる。

新生児の毎日の成長は凄まじい!
日に日に顔も、身体も変わっていく!

その変化を、
自分の子供の一番凄い成長を、その父親が見れないって事って、大問題だと思うの。

生まれたばっかの皺だらけの、まっかっかの、片手に収まってしまいそうな…
小さな小さな命。

目が見えないのに必死でおっぱいを探し、凄い勢いで吸い付く…
生命力。

眠っているのに…ひとりでに微笑む…
天使の微笑み。

見えないのに、見えるがごとく母親を探す…
小さな眼。
ちょっとブルーがかった綺麗すぎる白目。

そして、時には2時間おきに飲ませるおっぱい。

こんなに素敵な何もかもを見ないで、知らないで、
いきなり3ヶ月になって笑うわが子を見せられて…

(うん、俺はこの子のお父さんなんだ!)って…
すぐに思えるのかな~?

こっちの父親の家事、育児参加率って、目茶苦茶高いと思う。

父親の幼稚園や学校の送り迎え率。
父親の行事参加率も!

どこの国にも、どこに行っても、駄目な親たちっていうのはいるんだけど、
こっちの父親みたいに育児に参加していれば、
自分の子供に対する愛情って違ってくると思うのよね。

今まで、もうお産とは縁遠くなってきて、
“人生の卒業”についてばっかり考えるようになっていたから、この話題はとっても新鮮だった。

だから、これから出産を控えている若者たち!!
二度とない赤ちゃん誕生の瞬間を、
そして二度と味わえない新生児育児の辛さ、喜び、をめいっぱい味わってくださいね 


今ね、ウチのお店のあるモールのお掃除をしてくれているインド人のディーブって言う子が妊娠中で…
8月29日に出産予定なの。
毎朝、顔を見るとお互い手を振って “おはよう” って言うだけなんだけどね。
たま~に休憩時間に合うとちょっとだけおしゃべりをする。

この間(1週間くらい前)は、もう、赤ちゃんが下がってきてるって言ってた。
「あなたはまだお仕事をしてるからね~。予定日よりも早いかもね。
でも、もういつ生まれてきても十分に育つから、赤ちゃんがあまり大きくならないうちに出てきてくれたほうが、楽かもよ!」
って、お腹に触らせて貰って…
いいね!  生  


写真は、サラの写したサラのお家の紅葉した葉っぱたち。



 






踏み切り

2012-07-29 21:28:42 | Weblog
先週、グラハムのお家に行く時に、初めて踏み切りで通過電車を待ちました。


勿論、電車も見れました!
止まっていたので、写真まで写せました 


そして帰り道の信号待ちで…
今度は救急車の後につきました。

当然止まっていたので…
また写真が写せました 

こっちの救急の電話番号は、書いてある(窓の右半分に赤い文字で)通り 『000』です。

宮沢賢治

2012-07-27 20:07:31 | Weblog
『セロ弾きのゴーシュ・グスコーブドリの伝記』

小学生の頃、中学生の頃、高校生の頃…
宮沢賢治は教科書に載っていたり、課題図書だったり…
誰もが何度も出会っていると思う。

私も何度も出会ってる。

でもね、正直言ってあんまり引き込まれなかった。

そして、今この歳になって読んでみて、
すっごく良い!(前にも同じ事書いたような気がしてきた…)
そうしたら、解説欄に 『大人の童話』って書いてあった。

うん、納得 


でもね、中学生の時に、教科書に載っていた 『春と修羅』の中の『永訣の朝』って言う詩は好きだった。
っていうか…
なぜか忘れられない(諳んじてる訳じゃ…ないよ)

それで今、探してみた ↓ (『』の中が詩で、後は解説です。)

この異常な烈しい心のぶっつけ合いは、どうしても爆発するところまで行かずにはすまない。
とし子は、いきなり、枕元にあった二つの欠けた陶椀を賢治の胸元に突きつけて、
「あめゆじゅとてちてけんじゃ」と叫ぶ。「雨雪を取って来てちょうだい」と叫んだのである。
この陶椀には青い蓴菜(じゅんさい)の模様がついている。小さいときからこの兄妹は仲よく
この二つの陶椀でご飯を食べてきた。この欠けた陶椀は兄妹の変らぬ愛情の象徴なのである。
その時賢治は、曲った鉄砲玉のように、あっちへぶつかり、こっちへぶつかりしてやっと
戸口から外へ飛び出した。
暗いみぞれの中に立って初めて賢治は、妹の真意をさとる。
このまま妹が死んだら、賢治は生涯返すことのできない負債を負うことになる。
妹さえも安心させ得なかった者がどうして他人をしあわせにできるかという思いが生涯つきまとう
ようになる。そうさせないために、兄の一生を明るいものにするために、泣くような思いで
妹は陶椀を突きつけたのだと、賢治はみぞれの中でさとるのである。かれはこう歌った。


『 けふのうちに
とほくへいってしまふわたくしのいもうとよ
みぞれがふっておもてはへんにあかるいのだ
( あめゆじゅとてちてけんじゃ )
うすあかくいっそう陰惨な雲から
みぞれはぴちょぴちょふってくる
( あめゆじゅとてちてけんじゃ )
青い蓴菜のもようのついた
これらふたつのかけた陶椀に
おまへがたべるあめゆきをとらうとして
わたくしはまがったてっぽうだまのやうに
このくらいみぞれのなかに飛びだした
( あめゆじゅとてちてけんじゃ )
蒼鉛いろの暗い雲から
みぞれはびちょびちょ沈んでくる
ああとし子
死ぬといういまごろになって
わたくしをいっしょうあかるくするために
こんなさっぱりした雪のひとわんを
おまへはわたくしにたのんだのだ
銀河や太陽 気圏などとよばれたせかいの
そらからおちた雪のさいごのひとわんを・・・・・・』 

                             
こうして賢治は、二つの御影石の置いてある場所へやって来て、その上に危く立ち上る。
それから手を伸ばして、松の枝に降り積んだみぞれを二つの陶椀の中にそっと移し入れる。
みぞれ、それは雪でもなければ、水でもない、雪と水との二つの相を持ったもの、
いいかえると、天上的なものと地上的なものとの二相系を保っているものである。
これこそ死んで行く妹にふさわしい食物といえよう。
賢治がこの雪のようなみぞれを取ろうとした時、それはもう、どこを選ぼうにも選びようがないほど、
どこもかしこもまっ白であった。どこもかしこも仏の世界であったといっていい。
あんなに恐ろしい乱れた空から来たとは思えぬほど純白な雪の姿であった。賢治はそれをこう歌う。


『・・・・・・・ふたきれのみかげせきざいに
みぞれはさびしくたまってゐる
わたくしはそのうへにあぶなくたち
雪と水とのまっしろな二相系をたもち
すきとほるつめたい雫にみちた
このつややかな松のえだから
わたくしのやさしいいもうとの
さいごのたべものをもらっていかう
わたしたちがいっしょにそだってきたあひだ
みなれたちゃわんのこの藍のもやうにも
もうけふおまへはわかれてしまう
( Ora Ora de shitori egumo )ほんとうにけふおまへはわかれてしまふ
あああのとざされた病室の
くらいびょうぶやかやのなかに
やさしくあをじろく燃えてゐる
わたくしのけなげないもうとよ
この雪はどこをえらぼうにも
あんまりどこもまっしろなのだ
あんなおそろしいみだれたそらから
このうつくしい雪がきたのだ 』


賢治はこの二椀の雪を妹のところへ持って行った。
「これを食べれば、おまへは安心して仏さまのところへ行かれるのだよ」という思いをこめて、
この雪を妹に食べさせたのである。その時、とし子はこう云った。



『 うまれでくるたて
こんどはこたにわりゃのごとばかりで
くるしまなぁよにうまれでくる 』


(また生まれて来るのなら、今度はこんなに自分のことばかりで苦しまないように生まれて来る)
「今度生まれて来る時は、こんなに自分のことばかりで苦しまず、
ひとのために苦しむ人間に生まれて来たい」
と云うこのけなげな妹のために、賢治は祈らずにはいられなくなる。


『 おまへがたべるこのふたわんのゆきに
わたくしはいまこころからいのる
どうかこれが兜率(とそつ)の天の食に変って
やがておまへとみんなとに
聖い資糧をもたらすことを
わたくしのすべてのさいわひをかけてねがふ 』


二椀の雪を妹にもたらした賢治は、もう、曲った鉄砲玉のように飛びだした賢治とは違う。
迷える修羅ではない。修羅は修羅ながら、すでに仏のいのちを生きている修羅であった。
生死の迷いをみぞれの中に払い落としてきた兄からうけとった二椀の雪は、
賢治の祈りを待つまでもなく、もうすでに兜率天の百味の飲食(おんじき)であった。

またDew

2012-07-27 19:49:59 | Weblog
この間、デュウを発見してから、何度もデュウは現れています。
でも、1個とか3個とかで…

今朝は、デュウの当たり日!


やはり前回と同じ所に多く出来ていました。


サイズは…左の赤いのが携帯のカバーです。


でね、さっきウチの地区の天気予報を見てたら…
『Dew Point 5、3』っていう欄があった 
そう言えば…デュウに気がついたころにもこの欄はあった…ような気がする。
そのときは確か…6、いくつだったと思う。
なんか、この気温がその日にデュウが出来る気温らしい。

その欄に短い説明が出るんだけど、勿論英語なので…

急いで書き写して、今グレッグに聞いてきたら、
デュウが出来るには3っつの条件が必要なんだって。
温度、気圧、飽和状態の水分(これがちょっと…理解できない 

それが揃うと、デュウができる。

寒すぎても、温かすぎても駄目みたい。

ちなみに今日の気温は最低が12度、最高が22度でした。


なんかさ、自然の条件がいろいろと重なって起きる現象…
規模が違いすぎるけどオーロラだってそうだよね~。
それって、すっごく不思議で素敵で、
そんな偶然に出会える日は、めっちゃラッキーだね 


宮本輝

2012-07-26 19:33:24 | Weblog
『骸骨ビルの庭』

宮本輝の本にしては表紙の絵に色気(お色気じゃなくて、モノトーン)がなく、タイトルの文字も黒くて強く、しかもハードカバーなので…
送ってもらってもなかなか読む気持ちになれなかった。

でも、なぜか突然4,5日前に (これ、読もう!) って気持ちになって、読み始めたら、
やっぱ宮本輝の文章は、私に合う 

お風呂に入って、1時間半も読み続けたり、寝るのを忘れて読んじゃったり…(笑)

この人の本を読んでる時は、精神的に落ち着いていられる 気が する。


『「ぼくは高校生のときに、人間は何のために生まれてきたのかってパパちゃんに訊いたことがあんねん」と言った。即答できるような質問ではない事くらいわかる年齢に達していたし、明確に答えられるものでもないと承知していたが、パパちゃんは即答し、かつ断言したのだ。
「自分と縁する人達に喜びや幸福をもたらすために生まれてきたのだ」と。』

『私は、どんな魔法使いになるよりも、“人を幸福にする力”を持った人間になりたいと、子供がお伽噺を夢想するのと同じ心持ちで2日間を過ごした。
それは呪文一つで眼前に広大な花園を現出させるよりも、透明人間になるよりも、巨大な岩を指一本で消滅させるよりも、金銀財宝を点から降らせるよりも、はるかに秀でた力ではないか、と。』

ね! 素敵でしょ? 

グラハムのお料理教室

2012-07-25 20:03:26 | Weblog
今日は、グラハムのお家に行ってきました。

一昨日メールをしたら、昨夜電話がかかってきて、お買い物に行きたいとのことだったので、
一緒にサニーバンフヒルズショッピングタウンに行ってきました。

彼はもう11年もここにお買い物に来ているのだそうです。
なので、どのお店に行ってもみんなが 「Hi Graham!!」って声をかけてくれる。

お買い物のメインはお野菜。
先ずは八百屋さんに行って、グラハムがコンピュータを使ってプリントアウトしたお買い物リストの紙を渡して、
他のお買い物をしている間に、八百屋さんの人達が彼のオーダーの品物を袋に詰めて、トローリーに積み込んでおいてくれました。

彼はいつもタクシーで来て、だいたい1週間分の食料をを買い、タクシーで帰るのだそうです。
「みんなが僕の事を知ってて、助けてくれるから、何の問題もないんだよ。」って。

内容は…
りんご20個、レモン10個、ブロッコリー10株、玉ねぎ3キロ、ケイル(濃い緑の縮れた葉っぱの…)2把、カリフラワー5株、アスパラガス6把…


買ってきたブロッコリーを冷蔵庫にしまいます。


りんごは戸棚。
彼は1日に2個食べるんだって!


今、ダイエット中の彼は一回に100グラムのチキンか魚といっぱいの野菜を食べるのだそうです。
これらは、一回分の野菜たち。

写真右下のプラスティックの容器の下になってるのがケイル。
右上はベイビースピニッチ(ほうれん草)


コンロは電磁コンロ。
フライパンにオイルじゃなくてお水を入れて、
アスパラガスを手に持って、ナイフで切りながら入れていきます。
まな板を使うと、どこにどれだけあるのか分からなくなってしまうので、
なんでも、フライパンの上で、手で感じながら切っていきます。


シンクで玉ねぎを剥いて…

「頭は落とすけど。おしりは切り落とさないんだよ。お知りを切ると目が痛くなるんだよ!」


皮を剥いた玉ねぎを丸ごと切っていく…
「ほらね、最後までおしりを切らなければ、涙なんて全然でないだろ。」
(ホントかな~? 


ケイルを刻んで入れて…
お塩とレモンペッパーとミックスハーブ(←ここら辺がちょっとお洒落!)
右のジップロックに入っているのが白身の魚100g。
その下になってるのがミント。


トマトも2個。


お魚も入れて。


ほうれん草を入れて…
ミントを2本。(ここでミントは…ちょっと…不思議…笑)

そして蓋をして、弱火で30分くらい。

出来上がりは見れなかったけど…
なんだかとってもシンプルで、お料理の基本中の基本を行ってるみたいで、ちょっと感動 

46日のダイエットをはじめて…
残り12日。
今までに11キロ痩せたのだそうです。
「体がだるくなって動けなくなったり、お腹がすいて辛かったりしたら続かないんだけど、とっても快適なんだ!
体が軽くなって、逆にエネルギーが出てくるみたいなんだよ。」って。


そして、ずっと前に見せてくれた彼の野菜畑には…

何種類もの野菜が、元気に育っていました。

もう、何度も収穫して、今日のあのフライパンの中に入れて食べてるんだそうです。

お水は、水道水じゃなくてタンクウォーター(雨水をためておくタンクのお水)を飲んで…
なんか、とっても、強く逞しい “自然の人”です。

今日も素敵な刺激をもらいました 

これ

2012-07-22 20:42:03 | Weblog
行きたいの!

昨日から始まってるんだよね~。
クイーンズランドアートギャラリーってどこだろう?

…いつも行ってるカルチャーセンターの向かい側のアートギャラリーって…
ブリスベンアートギャラリー?
クイーンズランドアートギャラリー?

昨日の朝、ブリスベンのラジオ放送で案内をしてたから…よし! 調べてみよう!