辻村深月
初めての作家さん ♪♪
1980年生まれ、若いね〜 ♪♪
母の、娘の難しい繋がり、心境を上手く表現している。
母として、娘として、心を打たれます。
『運っていうのは、待ってるもんじゃなくて、掴み取るもんなんだ』
『公立の中学校から先の高校や大学は、
自分で選んだ進学先だけあって、
私と同じ程度の志向の似た種類の人間が集まる。
学力はもちろん、家庭環境、考える力までがついやっていたように思う。』
『自分の人生の責任を、人に求めて不満を口にして終わり。
そんな生き方楽じゃないですか。与えられるものを待つだけ自分で、選ぶのではなく選ばれるのを待つだけなんです。』
そして、最後の解説の中に
『「すべての娘は自分の母親に等しく傷つけられている」
って言う一文は単純ではない。
親子関係において最も残酷な仕打ちは親が子供から目をそらすことだ。
暴力よりも、干渉よりも、無視すること。
それが子供にとっては1番辛い。
それでも娘を止めることはできない。』
と言う文章がある。
母である人の胸に刺さる。