林時計鋪

もちろん時計の話を中心にその他諸々を、、、

時の概念

2013-09-16 | Jaeger-LeCoultre
久しぶりのブログです。
サテ先日の事ですが、ジャガールクルトのコンプリケーショントレーニングとやらに行って参りました。どうやら、初めて行う催しとのことで。



内容としては業界では想像の如くで此処で述べるような話でもございませんので、改めて今回感じた客観的なジャガールクルトの感想を。

・真の(俄かではない)マニュファクチュールの偉大さ。
・歴史に残るモデルの輩出。
・技術力の高さ。(398種の特許に1242個のムーブメント)
・品の良さ。
・芯の強さ。
・コンプリケーションモデルの価格設定の良心。

書きながら今更、とも想いますがしかし、今の時計業界を見ているとやはりこういった基本というか核になる要素がしっかりとしているブランドがお薦め出来るブランドだと、揺るがない気持ちにさせられました。

今だけ、イイ時だけ、とは異なるというコトです。
それは販売店も同じです。

具体的に説明のあったモデルでは、デュオメトルがその一つでした。
他に見ないジャガールクルトの独自性が色濃く出ているモデルですし、実際に高度な技術を駆使されたモデルですのでテクニカルな特徴の話が大半でしたが、内心、そのシンメトリーなデザインも魅力的だなと感じていました。








個人的にはなんと言ってもコレ「マスター・ウルトラスリム・パーペチュアル」でした。
でした・・・なんて書いていますが、実は今年スイスで発表されてからずっと悶えています。



このモデルの説明で、「このモデルはカレンダーを早送りしてしまった場合、戻すことはできません」という説明がありました。そうなのです。リューズやコレクターの調整で、カレンダーを逆に動かすことは出来ないのです。何時・何分・何秒から何年・何月・何日・何曜そして月齢と、これらが繋がっている複雑機能です。腕時計における時の概念の全ての機構が搭載されている。そして、一秒後・一分後から明日・来月・来年、と時を刻んでゆきます。ソウ、刻一刻と前へ進むのです。

「過ぎ去った時間は取り戻せない、それと一緒だと思ってください」こういう説明が付け加えられました。実際、イヤたぶん笑いを取るセリフだったのかもしれませんが、その場はサラッと流された空気でした。ただ一人、「今の説明イイなぁ~」と想っていたのは私めだけでしょう。そうです心配いりません、先のトラブルは「時を止めれば」直りますから。
そんな所で感情がヒットするあたりは、やっぱりの林時計鋪かもしれません。でも変わらず、ソウありたいと想っています。



最後に、印象に残ったコトがあります。
つけている時計です。職業柄、人のつけている時計がつい目に入ってきますが、当日会場には時計屋さんばかり。なるほど、人柄が表れるなと想いました。特に、会話をした後に時計を見るとソウ感じました。
時計に人柄が表れる。過言ではないです。

長くなりました、ここらへんにして。
当日お世話になりました、メーカーさん、販売店の方々、有難うございました。




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