林時計鋪

もちろん時計の話を中心にその他諸々を、、、

磁気

2014-09-01 | その他


こんなモノを頂きました。
磁気に反応するシート。
磁気に近づけるとその部分が黒くなります。

最近、磁気帯の症状での修理預かりが増えています。
2年程前に行ったジャガー・ルクルトのセミナーでは、本国技術者の方が「特にアジア圏で磁気帯の症状が目立つ」とも言っていました。
100%防ぐことは出来ないと思いますが、意識する事で軽減は出来ます。

電化製品、携帯、PC等磁気を発生させるものは多くあります。
基本はその媒体から5cm以上離すという事が大切で、これでほぼ磁気の影響は受けません。


まず日常生活で注意したいのは、身近にある携帯電話、PCですね。
特にスピーカー部分が危険で、シートを近づけるとこんな感じです↓









電話の子機も↓





最近では耐磁性をもった時計も多数発表されていますが、かつては一部の特殊な仕事の人向けに作られていました。
有名なところでは、ROLEX「ミルガウス」IWC「インジュニア」。ミルガウス=1000ガウス=80,000Am、インジュニアはエンジニアですね。そもそもモデル名がかわっています。それ以外でも、パイロットには耐磁性の時計が必要不可欠で、特に当時イギリス空軍に正式に採用されていたIWC「マーク11」は高い耐磁性を備えていた時計で有名です。


例えばブランパンのフィフティファゾムズはもともと耐磁性を備えたモデルですが、2013年のバチスカーフモデルからは、非磁性シリコン製ヒゲゼンマイを採用しています。これは近頃のシリコン製パーツの一つの大きな利点と言えますね。




拡大するとこんな感じで、裏蓋にも「ANTIMAGNETIC」とはっきり記載されています。



Ref.5000-1230-K52A
ケース材:チタン
ケース径:43mm
防水性:300m
\1,177,200(税込)




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