ライブ前の腹ごしらえに
メンバーで食事をしていたとき、
ギターのフミヤが
「すっげー怖いタクシーに乗った」
とはなし始めた、、、
『恐怖!深夜のタクシー』
ある日帰りが遅くなった彼は
タクシー待ちの列に並んでいた。
1台、2台とやってくるタクシーに、列のひとりめふたりめとテンポよく客が吸い込まれていく。
するすると彼は列の先頭に。
しかしそこでタクシーの流れがパタッと止まった。
(またか、いつもこれだ。なぜか俺の前になるとタクシーがこなくなる。)
彼の後ろにはまだ長い列が。
少し気まずい思いで先頭に立っていると、
遠くにぼんやりとヘッドライトの明かりが見えた。
(お、やっと来たか)
すぐに家に帰れる気持ちでホッとする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/a9/266b202f49190314f4d94b11b4ba41ca.png)
近づいてきたそのタクシーが、
彼の前へゆっくりと滑り込んだ。
そのタクシーが到着するとすぐに、
列に並んでいた全員が
その異様な様子に気がついた。
このタクシーに乗ってはいけない。
頭の中で警報が鳴る。
しかし後ろで待っている人たちのてまえ、
それは彼の「順番」なのだ。
そのタクシーに乗り込むしかなかった。
彼を気の毒に思い、そして自分がそのタクシーに当たらなかったことに安堵しつつ、
列の後ろの人たちは
彼の乗ったそのタクシーを見送った。
フ「そのタクシー、車体がボッコボコなの!うわ!これやだなー!と思ったんだけど、みんな待ってるししかたないじゃん!」
私「車体がボッコボコ?!なんで?!
そんなタクシー見たことない」
フ「乗ったら運転手がおじいちゃんなの!もうハンドルにしがみついてるみたいな運転で、おいおい大丈夫か?!って」
私「なんだ!そっちの怖いか!(笑)」
フ「なんとか道はわかってたけど、
走ってるあいだずーーーーっと、
なぜか道のセンター寄りなの!
センターラインに乗ると気がつくようにデコボコがついてるやつで、
もうずーーーっとその上に乗ってんの!」
私「あのダララララララララ、、、、
ってなるやつな!」
フ「そう!もうずーーーっと、
ずーーーっとダララララララララ、、、、なの!
生きたここちがしなかったわ~」
それはそれで怖いぜ深夜のタクシー!
そして、そのタクシーは
今もどこかで、あなたの乗車を待って
走り続けている。
※フミヤからブログに書いて欲しいとネタ提供がありましたので書いてみた(笑)