の続き。
どんなに余裕があるときでも、医療を必要としない患者には医療資源を割かないことも大事ですね。 https://t.co/zQThza72bP
— Riko Muranaka/村中璃子『新型コロナから見えた日本の弱点 国防としての感染症』 (@rikomrnk) September 29, 2020
合理的かつ献身的な通院患者
「コロナが落ち着くてまで、お薬を貰うだけにしよう。通院頻度は半分にしよう。コロナやインフルを病院で貰っては、ご近所さんや親戚縁者にばら撒いてしまうかもしれない。大変だ!」
「ちょっと熱っぽい。普段は、病院に頼っていたけど、今は止めておこう。」
合理的かつ献身的な人々
「コロナ禍が落ち着くてまで、人間ドックや健康診断は控えよう。」
「あ゛ー、飲み過ぎた……けど、救急車は止めて、大人しく横になろう。」
合理的かつ献身的な保護者
「コロナが落ち着くてまで、病院は避けよう。この子がコロナやインフルを病院で貰っては、お医者さんに迷惑が掛かってしまう。だから、この子の予防接種は控えよう。」
合理的かつ献身的な妊婦
「今感染したら、この子に後遺症が出るかもしれない。だから、コロナが落ち着くてまで、病院は避けよう。」
このように
合理的かつ献身的な人々が、
自分自身や自身の子たちは
「医療を必要としない」
と判断。
その結果、
六月下旬、
病院経営はKO寸前、新型コロナ対応にとどまらず「医療の在り方」を根本的に考えるべき—日病協・相澤議長
相澤孝夫議長(日本病院会会長)は「すでにふらふらのところに、新型コロナウイルス感染症というパンチが受け、日本の病院全体がダウンしてしまった。現在、ボクシングで言えば、8カウント、9カウントまで来ている」と
実は、
「医療を必要としない」患者にも、
医療資源を振り撒いていたことで、
医療機関の収支は黒字になっていた。。。
ちなみに、
「新型コロナウイルス感染症というパンチ」
は、新型コロナ患者と接点のない病院・診療所も、等しく受けています。
七月には、復調傾向がみられる
ものの、まだコロナ前には戻っていない。
なのに、村中は、
医療を必要としない患者には医療資源を割かないことも大事
と、病院・診療所を背後から刺すが如く。
合理的かつ献身的な患者たちは、
『治療を待てない患者』であるはずのがんにおいても、症例数減少が続いています。患者数の増減はがんの種類によって、次のように異なっています。「胃の悪性腫瘍」(060020)のみならず、▼結腸の悪性腫瘍(060035)▼膀胱腫瘍(110070)―でも減少幅の拡大が見られ、また▼肺がん▼前立腺がん▼乳がん―では、5月に比べ減少幅は改善傾向にあるものの患者減はいまだに継続しています。
という驚くべき献身ぶり。
緊急入院では、3-5月分データと同様に「肺炎(040080)」、「ウイルス性腸炎(060380)」、「急性気管支炎、急性細気管支炎、下起動感染症(その他)(040090)」では症例数減少がやや改善しましたが、依然として大きな患者減少が続いています。▼「肺炎(040080)」:5月・マイナス54.1% → 7月・マイナス47.9%(6.2ポイント縮小)
▼「ウイルス性腸炎(060380)」:5月・マイナス73.2% → 7月・マイナス34.4%(38.8ポイント縮小)
▼「急性気管支炎、急性細気管支炎、下起動感染症(その他)(040090)」:5月・マイナス88.5% → 7月・マイナス84.2%(4.3%ポイント縮小)
文言解釈は言った側に、不利に解釈されがち。
だからこそ、合理的かつ献身的な人ならば、
判断基準を明瞭にするため、
言葉を尽すものなのだけど……。
関連。
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