あいつからはきっと・・・
今夜も電話なんてかかってこないだろう
きっと今頃いつもの顔とは違う顔で
食卓を囲んでいるのだろう
そんなことをぼんやり考えていると
きっと今頃いつもの顔とは違う顔で
食卓を囲んでいるのだろう
そんなことをぼんやり考えていると
リカコに肩を叩かれた
大丈夫?酔ったの?
まさか・・・
こんな程度で酔うはずもない
相変わらず子犬は
大丈夫?酔ったの?
まさか・・・
こんな程度で酔うはずもない
相変わらず子犬は
にこにこしながら見つめてくる
さてと・・・もう一軒行こうか
席を立とうとすると子犬もついてくる
この子どこまで付いてくるつもり?
内心そんな風に思ったが
さてと・・・もう一軒行こうか
席を立とうとすると子犬もついてくる
この子どこまで付いてくるつもり?
内心そんな風に思ったが
なんだかとても楽しくなってきていた。
楽しい時間というものは
早送りのコマのように過ぎてゆく
気が付いたら終電まじかになっていた
とにかく今日は帰らなくちゃ!
慌てて地下鉄までの道を走った
やはりついて来ていた彼も
楽しい時間というものは
早送りのコマのように過ぎてゆく
気が付いたら終電まじかになっていた
とにかく今日は帰らなくちゃ!
慌てて地下鉄までの道を走った
やはりついて来ていた彼も
同じ電車に飛び乗った・・・
あれ?君は、違う路線じゃなかったかしら?
だってこのまま帰ったら
あれ?君は、違う路線じゃなかったかしら?
だってこのまま帰ったら
二度と会えないかもしれない
といいながら
何かの切れ端の裏に番号を書き込んで
といいながら
何かの切れ端の裏に番号を書き込んで
私に強引に渡すと
にっこり微笑んで次の駅で降りて行った。
しばらく夢なのか?現実なのか?
にっこり微笑んで次の駅で降りて行った。
しばらく夢なのか?現実なのか?
よく判らなかった
そう・・あのころはまだ
ケータイデンワなどという
便利なものはなかった
そう・・あのころはまだ
ケータイデンワなどという
便利なものはなかった