裁判員制度関連で気になるニュースがありました。
痛ましい事件報道に接すると心が痛みます。
が、平凡な日常生活を送っている者にとっては、
犯罪はテレビのニュースで見聞きするだけが殆どでしょう。
仮に私が裁判員に選ばれたとして、
残虐な事件(生々しい証拠も含めて)に接したとしたら、
その後も辛い記憶に苦しめられるであろうことは、
容易に想像ができます。
もちろん、自分が直接関わって下した判決の是非についても、
神ならぬ身なのですから、一生悩み続けるかもしれません。
今回の提訴により、裁判員のメンタルケアについて見直されることを望みます。
実は私もカウンセリングの交通費が自費だということを初めて知りました。
(「裁判員メンタルヘルスサポート窓口」は全国に3カ所しかありません)
裁判に普通の市民の感覚を持ち込んだ裁判員制度については、
基本的には私は賛成です。
が、生々しい事件の詳細に触れることは、
一般の人にとっては多大な苦痛を伴います。
今回はたまたま一人の女性が疑問を投げ掛けましたが、
裁判員を務めた後遺症(←あえてそう呼びます)で苦しんでいる方々が
もっといらっしゃるのではないでしょうか?
裁判員は守秘義務があるので、
表に出ていないだけではないでしょうか?
裁判員制度が始まって今年で4年。
制度の在り方について、
改めて検証をするべきと思います。
強盗殺人罪などに問われた被告に死刑を言い渡した
今年3月の福島地裁郡山支部の裁判員裁判で、
裁判員を務めた福島県の60代女性が、
証拠調べで見た遺体のカラー画像などが原因で不眠症や食欲不振に陥り、
「急性ストレス障害(ASD)」と診断されたことが分かった。
女性の弁護士によると、裁判員経験者が精神障害と診断されたのは初めてという。
女性側は国に制度の見直しを求めるため、
慰謝料など計160万円を求める国家賠償訴訟を仙台地裁に起こす構え。
~中略~
女性は、最高裁が開設している「裁判員メンタルヘルスサポート窓口」に連絡。
しかし、交通費を自分で負担して東京に行かないと
対面カウンセリングが受けられないと告げられ断念した。
女性や家族は「裁判員の心のケア制度はあるのかもしれないが、
実際には役に立っていない。
国賠訴訟を機に裁判員経験者全員に改めて聞き取りするなどして
制度の見直しを図ってほしい」と訴えている。
◇「福島・死刑判決:元裁判員がストレス障害 遺体画像で」
毎日新聞 2013年04月18日 02時30分(最終更新 04月18日 02時41分)
痛ましい事件報道に接すると心が痛みます。
が、平凡な日常生活を送っている者にとっては、
犯罪はテレビのニュースで見聞きするだけが殆どでしょう。
仮に私が裁判員に選ばれたとして、
残虐な事件(生々しい証拠も含めて)に接したとしたら、
その後も辛い記憶に苦しめられるであろうことは、
容易に想像ができます。
もちろん、自分が直接関わって下した判決の是非についても、
神ならぬ身なのですから、一生悩み続けるかもしれません。
今回の提訴により、裁判員のメンタルケアについて見直されることを望みます。
実は私もカウンセリングの交通費が自費だということを初めて知りました。
(「裁判員メンタルヘルスサポート窓口」は全国に3カ所しかありません)
裁判に普通の市民の感覚を持ち込んだ裁判員制度については、
基本的には私は賛成です。
が、生々しい事件の詳細に触れることは、
一般の人にとっては多大な苦痛を伴います。
今回はたまたま一人の女性が疑問を投げ掛けましたが、
裁判員を務めた後遺症(←あえてそう呼びます)で苦しんでいる方々が
もっといらっしゃるのではないでしょうか?
裁判員は守秘義務があるので、
表に出ていないだけではないでしょうか?
裁判員制度が始まって今年で4年。
制度の在り方について、
改めて検証をするべきと思います。