京都1周トレイルの東山コースを、瓜生山の北、63番の道標から
地蔵谷に下り、10分ほど歩くと、不動温泉に出る。
一般的には銀閣寺道から京阪バスに乗り10分ほど(料金は220円)
三条京阪から乗っても30分くらいだろうか…
府道下鴨大津線、通称『山中越え』の地蔵谷バス停前に2軒の温泉がある。
(駐車場もあるので、車で行く事も出来る)
不動院へと続く階段を登って行くと、右側に昭和の香り漂う、年期の入った
建物が建っている。
一見、普通の家のようだが、此処が不動温泉の入り口だ。
綺麗な女将さんに机と座蒲団がいっぱい並んだ広間へ案内され、
その中のひとつに席を作ってもらう。
暫くすると、源泉の入った瓶とコップが運ばれて来て、温泉の入り方や
館内での過ごし方を教えていただき、料金を支払う。
これで閉店時間まで、何時間でもこの場所で過ごす事が出来、
勿論温泉にも、何度でも入る事が出来る。
食事も用意されているので、朝から晩までゆっくりと過ごす事も出来る。
お風呂に入って、ビール飲んで昼寝したり本を読んだり、またお風呂入って
昼寝して…あぁ~~何と言う贅沢!
泉質は、単純放射能冷鉱泉 (含有量28.83マッヘ)
ラジウム温泉は、入浴だけでなく、飲用や吸引でも効果があるとのことで、
浴室は湯気がこもるように作られており、
半身浴でゆっくりと大きく呼吸しながら長湯するのが良いそうだ。
日帰り温泉には、休憩室付きの所もあるが、皆が勝手に利用するので、
ガサガサしていて落ち着かない。
しかし、此処不動温泉では、美人な上にとっても愛想の良い女将さんが
きっちりと取り仕切ってくれるので、心底のんびり寛げる。
子供連れや若いカップルには向いてないかもしれないが、
私は木枠の窓からのすきま風を座蒲団を立てて防いでいる、
ちょっぴりお茶目でレトロ感たっぷりの不動温泉がお気に入りだ。
ちなみに隣の『北白川ラジウム温泉』の方は、鉄筋コンクリート造りの
立派な建物で、泉質や日帰り利用のシステムは、
不動温泉とほぼ同じ(料金は100円高い)
料理もなかなか美味しいらしく、宿泊も出来るので、
遠方から病気治療にやって来る人も多いと聞く。