昨日ほどでは無いが、今日も良いお天気だ。
家でじっとしているのは勿体ない。
少し遅いが、10時過ぎに家を出発し
大原の里の駅でお弁当を買って、和邇ICから西大津バイパスに入る。
信号は殆ど無く、しかも無料の良い道だ。
約2時間で滋賀県北部、福井県との県境にほど近い
山門水源の森に到着。
最近、山に行く度に何か忘れ物をしている私、
今日は汗ふきタオルを忘れた。
幾ら標高差も少なくて、歩行時間も短いと言っても、
やっぱり汗はかく。
大失敗だ。
沢コースを登り、北部湿原まで来たら炭焼きの窯らしきものが
出来ていた。
この辺りは昔、炭焼きが盛んに行われていたのだが、
時代の流れと共に炭焼きは廃れ、山も荒廃した。
きっと嘗ての里山の生態系を取り戻す
プロジェクトの一環なのだろう。
人の手が入ると、これ程変わるのか…
此処の湿原を見る度に思う。
灌木に覆われ、無残な姿になっていた湿原は
散策路から見ても水面が見えるまでになった。
周囲の森は間伐が行われ、下草が刈られ
貴重な植物のある所にはシカの食害から
守るためのネットや金網がかけられている。
南部湿原からの眺めは、何時見ても綺麗だ。
南部湿原から尾根を登り、中腹から山腹に付けられた道に入って
四季の森へと向かう。
緩やかなアップダウンは有るが、ほぼ水平だ。
山頂のブナの森も良いが、四季の森は季節ごとに
感動を与えてくれる。
登りがラクなので、朝ゆっくり出発しても昼には着く。
気分がささくれ立って来ると、この森が恋しくなるのだ。
静かな森のなかでお弁当を食べる。
今日のおかずは根菜とこんにゃくのお煮しめと、きゅうりの酢の物、
野菜のおひたし、お豆腐の田楽、高菜の古漬け、ゆで玉子、
五穀米ごはんに、デザートは麩まんじゅう
野菜ばっかりで、カロリー控えめで、とってもヘルシーだが、
腹持ちは良く無い。
四季の森から暫くは登りが続く。
ブナの森から続く周回コースと合流すれば
間もなくアカガシの森に着く。
この辺りは南斜面は暖かい気候を好むアカガシ、
北斜面は寒冷地に多いブナの森になっている。
尾根伝いに森の楽舎(まなびや)まで戻り、
湿原を再現したビオトープで植物観察をする。
まだ咲き始めたばかりだと言うトキソウ
ネバネバの粘液で虫を取って食うモウセンゴケ
辛うじて残ってたミツガシワ
(本来の開花時期は5月上旬ごろ)
上を見上げるとヤマボウシ、もっと上を見上げると
ホウの花も咲いてる。
秋に青い実を付けるタンナサワフタギは
白い花だった。
シカの食害から大切に守られているササユリ
つぼみもかなり大きくなってきた。
そしてこの時期の主役はやはり
タニウツギだ。