豆鼓とは、中華調味料のひとつで、大徳寺納豆に似ているが、
ちょっと違う。
八丁味噌のような感じもするし、甘みの無いチョコレートみたいでもあるし、
苦味の無いコーヒーにも似ている。
料理に使うとコクが出て、只の炒め物やマーボー豆腐がウソのように
美味しくなるので、一袋買って常備しておくと便利だ。
私が良く作るのは、鶏のムネ肉の豆鼓炒め。
鶏ムネ肉は値段も安く、低カロリー高たんぱくな食材。
パサパサして美味しく無いと言う方も多いとは思うが、
粗く刻んだ豆鼓をパラパラとふりかけるだけで、
とても美味しく変化する。
作り方は説明する程でも無いが、
一口大に切ったムネ肉を酒と塩・コショウで下味を付ける。
(別に下味は付けなくても大丈夫)
熱したフライパンに油を入れ、鶏肉を炒める。
下味を付けなかった場合は、炒まったところで塩コショウをする。
(豆鼓にも塩味が付いているので、塩は少し控えめにしておく)
最後に粗く刻んだ豆鼓を加え、さっとかき混ぜる。
(豆鼓の分量はひとつかみ位…適当で良い)
焼き過ぎは禁物だ。只でさえパサパサのムネ肉が
カチカチになってしまう。
重曹と水で柔らかくなるとかいう話を聞いた事があるので、
今度試してみよう。
この料理、鶏のモモ肉でも試してみたが、
何故かムネ肉の方が合う。
塩味は薄めでも、豆鼓にコクがあるので、塩分を気にしている
方にもお勧めだ。