虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

9条を提案した幣原喜重郎氏の決断

2016年03月01日 | パワーな人々・パワーな本
先日、報道ステーションのスクープを見て、憲法9条は、アメリカの押し付けではなかった、という記事を書いたのですが、それに関連して、ブログ「人生波乱万丈」の管理人のひろみさんが、ネットサイトから見つけてくださったすごいテキストがありました。



昭和26年、3月10日、9条を提案した幣原(しではら)喜重郎元総理が急逝されました。
それは、幣原氏の亡くなる数週間前2月下旬に、元衆議院議員平野三郎氏が、日本国憲法のできた経緯について、どうしても聞きたかった疑問を、ご本人から直接聴取した内容であるということです。
当時は、ご本人からもオフレコとして他言しないで欲しいという申し出もあり(その理由も最後に述べている)、長く表に出ることはなかったそうです。
しかし、昭和39年、憲法制定時の経緯について論議が出てきた状況に鑑み、平野三郎氏が公に出したもので、その文書が国会図書館に保管されていたのです。
さらに、ネットサイトの管理者である今川氏が、川西市立図書館を通じて国会図書館にコピーを依頼しそれを手に入れ、ワードに移し替えたものです。
 
原文サイトです。
  ↓
 幣原先生から聴取した戦争放棄条項等の生まれた事情について ー 平 野 三 郎 氏 記―  憲法調査会事務局

こういった情報収集の努力をしてくださったサイト管理人の方には感謝の気持ちですが、これもまた、個人の情熱によるものであるのですね。
改めて、憲法9条は、多くの日本人の心に根ざしている、大きな宝物なんだなと思いました。

「人生波乱万丈」の記事に、原文はそのままに、より読みやすくアップしてくださっています。ぜひ、リンク記事をご覧頂きたいです。
  ↓
 憲法9条は、日本製「愛のバクダン」

長く、読み応えがありましたので、私は、印刷して読みました。
大切なことは、マーカーで線を引っ張ったりしてアナログですが、こういう読み方が一番性に合っています(笑)

読んで思ったのは、やはり、憲法9条は、天の計らいとしか思えないものだったということです。

そして、幣原喜重郎氏、マッカーサー元帥、昭和天皇、というキイパーソン3人の人類愛というものが、結集されていました。

文書によると、戦争放棄については、最初は脳裏をかすめたひらめきのようなものだったのだけれど、次の瞬間、理性で思い直したが、頭のなかで止まらなくなってしまったのだといいます。
ひらめきは天啓であり、それを行動に移したのは、天命。人智を超えたスピリチュアルな経緯があって、憲法9条は生まれた。そういうことだと思います。

その部分を抜粋させていただきます。


 それは脳裏をかすめたひらめきのようなものだった。次の瞬間、直ぐ僕は思い直した。自分は何を考えようとしているのだ。相手はピストルをもっている。その前にはだかのからだをさらそうと言う。なんという馬鹿げたことだ。恐ろしいことだ。自分はどうかしたのではないか。もしこんなことを人前で言ったら、幣原は気が狂ったと言われるだろう。まさに狂気の沙汰である。
 そのひらめきは僕の頭の中でとまらなかった。どう考えてみても、これは誰かがやらなければならないことである。恐らくあのとき僕を決心させたものは僕の一生のさまざまな体験ではなかったかと思う。何のために戦争に反対し、何のために命を賭けて平和を守ろうとしてきたのか。今だ。今こそ平和だ。今こそ平和のために起つ秋(とき)ではないか。そのために生きてきたのではなかったか。そして僕は平和の鍵を握っていたのだ。何か僕は天命をさずかったような気がしていた。



また、日本が神の民族だと言って武力を持って戦ってきたものの、それも地に落ちてしまった。だが、9条によって悪魔であった武力を手放すことで、再び神の民族になれる、といったところも、ほんとうにそうだなと思いました。
よく改憲派の人たちは、戦後の日本を自虐史観とか言いますが、私は、戦争を反省し戦争をしないと誓ったことを、一度も恥ずかしいとか惨めだとか思ったことなどないですから。逆にそのことで、どれだけ世界に対して、日本の国を誇りに思ったことでしょう。幣原氏の仰るとおりでした。
その部分も、抜粋させていただきます。
「神」という言葉に違和感を持たれる方には、耳障りが悪いかもしれませんが、それを「天の理」とか「大道」、仏教における「法」という言葉に置き換えるか、あるいは持続可能な未来につがなる宇宙の法則、というふうに理解したらわかりやすいかもしれません。


 日本民族は幾世紀もの間、戦争に勝ち続け、最も戦闘的に戦いを追求する神の民族と信じてきた。神の信条は武力である。その神は今や一挙に下界に墜落した訳だが、僕は第九条によって日本民族は依然として神の民族だと思う。何故なら武力は神でなくなったからである。神でないばかりか、原子爆弾という武力は悪魔である。日本人はその悪魔を投げ捨てることによって再び神の民族になるのだ。すなわち日本はこの神の声を世界に宣言するのだ。それが歴史の大道である。悠々とこの大道を行けばよい。死中に活というのはその意味である。



もちろん、憲法発布当初は自衛隊もなかったのですが、『自衛』のための警察は、必要であるとはっきり述べているので、そのことも、改憲派の皆さんの誤解なきように抜粋いたします。
また、日本の防衛は、「徹頭徹尾正義」でなければならず、その正義も、自国の主観的・独断的な正義ではなく「世界の公平な与論(原文ママ)」という、天の目、大所高所からの視点を強調されています。


 僕は第九条を堅持することが日本の安全のためにも必要だと思う。もちろん軍隊をもたないと言っても警察は別である。警察のない社会は考えられない。とくに世界の一員として将来世界警察への分担負担は当然負わなければならない。しかし強大な武力と対抗する陸海空軍というものは有害無益だ。僕は我国の自衛は徹頭徹尾正義の力でなければならないと思う。その正義とは日本だけの主観的な独断ではなく、世界の公平な与論によって裏付けされたものでなければならない。そうした与論が国際的に形成されるように必ずなるだろう。何故なら世界の秩序を維持する必要があるからである。



そして、私が幣原氏の言葉で、その洞察力と思考に感銘を受け、特に心に残ったのは、以下の部分です。
この言葉が、昭和26年西暦1951年、東西冷戦時代まっただ中の言葉であることに、驚かされます。


世界はここ当分資本主義と共産主義の宿敵の対決を続けるだろうが、イデオロギーは絶対的に不動のものではない。それを不動のものと考えることが世界を混乱させるのである。未来を約束するものは、たえず新しい思想に向って創造発展していく道だけである。共産主義者は今のところはまだマルクスとレーニンの主義を絶対的真理であるかのごとく考えているが、そのような論理や予言はやがて歴史のかなたに埋没してしまうだろう。現にアメリカの資本主義が共産主義者の理論的攻撃にもかかわらずいささかの動揺も示さないのは、資本主義がそうした理論に先行して自らを創造発展せしめたからである。それと同様に共産主義のイデオロギーもいずれ全く変貌してしまうだろう。いずれにせよ、ほんとうの敵はロシアでも共産主義でもない。
 このことはやがてロシア人も気付くだろう。彼らの敵もアメリカでもなく資本主義でもないのである。世界の共通の敵は戦争それ自体である。


共産主義はもとより、今世界を支配しているように見える金融資本主義ももう限界であろうと思います。
私たちが昨日まで信じていたものは、私たちの本当の幸せを約束するものではないかもしれません。
本当の敵は、対立する勢力ではなく、向こう側の勢力に対して「戦争するしかない」と思ってしまう、その思考そのものであると言われているのだと思います。

・・・まだ引用したい部分はありますが、今日のところはこの辺で(笑)


全文は、 憲法9条は、日本製「愛のバクダン」を、ゆっくり読んでくださいね。


ところで、先日の報道ステーションの放送に関して、ゴーマニズムなんとかという漫画家の方が、9条の発案は諸説あり、番組は幣原説だけをことさら説明したものである、というようなことをどこかで書かれていたのですが、それは違うと思います。
報道ステ―ションに示されたテープやマッカーサーの書いた文書に加えて、このような資料が存在することも、はっきりとした裏付けであり、やはり、幣原氏が発案したものであるということは、まごうことない事実であると思います。




コメント欄で教えていただきました。
3月14日に出版された、この本の付録で、国会図書館に保管されていた、幣原喜重郎氏の言葉が全文読めます。
コメント (10)
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りおくんのウルマぬ唄

2016年01月24日 | パワーな人々・パワーな本
以前、病を持って生まれてきた少年の語る言葉を集めた詩集をご紹介しました。
自分をえらんで生まれてきたよ

著者である「いんやく りお」くんは、今14才。
現在、沖縄に在住で、元気に暮らしていることを、とある方より教えていただきました。

沖縄の伝統楽器三線や缶三線を自在に奏でて歌を歌っていました。
沖縄の美しい風景、大浦湾(辺野古)を含む沖縄の聖地で歌うりおくんの歌は、お母様ののりこさんとの合作で、平和への祈りの歌です。


ウルマぬ唄 (日本語訳字幕)





こちらは、沖縄の言葉そのままの字幕

ウルマぬ唄(ウチナーグチ字幕)


YouTubeより
この曲のもとはお母さんが泡盛をのんで歌っていたメロディがなかなかよかったので、ぼくが編曲した。でも歌詞がヤマトゥグチで、しっくりこなかった。悩んでいるとき、ウチナーグチはどうだろうとひらめき、友達のりえこさんに訳してもらった。前後奏と間奏にポップ調「かぎやで風」「クーダーカー」をアレンジした。いつまでも沖縄が平和であるように、という願いをこめた。


りおくんのサイト→http://inyakurio.rederio.jp/
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オバマ大統領の涙

2016年01月06日 | パワーな人々・パワーな本



オバマ氏が演説で涙、大統領令で銃規制強化へ

[ワシントン 5日 ロイター] - オバマ米大統領は5日、ホワイトハウスからのテレビ演説で、議会の承認を必要としない大統領令による新たな銃規制強化策を発表した。また、銃支持派の候補者に投票しないよう国民に呼び掛けた。

新たな規制では、オンラインや展示会などで銃を販売する業者にも免許取得を義務付けるほか、銃購入希望者の身元調査を拡大する。

大統領は、任期中に現在の銃規制法が変更されるとは考えていないと明言した上で、11月の次期大統領選挙までの期間は銃規制を争点とするために全力を尽くす、と誓った。

また、米憲法修正第2条に定められる武器所有の権利は、祈りを捧げ、平和に集い、生活を営むための権利との調和を保つ必要があると述べた。

大統領は演説の途中、2012年にコネティカット州の小学校で起きた銃乱射事件の犠牲者に言及し、涙を流す場面もあった。

大統領は来週12日の一般教書演説でも銃暴力を取り上げる予定。

共和党は大統領の銃規制強化策に反発。次期大統領選に出馬している共和党候補者の大半は大統領に選出された場合にはオバマ氏の政策を覆すとしている。一方、民主党の候補者は規制強化を歓迎した。

全米ライフル協会(NRA)の幹部、クリス・コックス氏は声明で、規制強化策は悪用される恐れがあると指摘し、NRAは米国民の憲法上の権利を守るために闘い続ける、と語った。

米株市場では、ホワイトハウスが銃規制強化策を発表した4日以降、銃販売が増加するとの期待感から銃器メーカーのスミス・アンド・ウェッソン・ホールディング<SWHC.O>とスターム・ルガー<RGR.N>の株価が上昇。5日にはスミス・アンド・ウェッソンは11.1%高、スターム・ルガーは6.8%高で取引を終えた。

-----------------------------


規制強化策が発表されたとたん、銃販売が増加する期待感から銃器メーカーの株があがる・・・命の問題より、真っ先にカネカネカネ、かね。
その異常さを異常とは思わない、そんな国だから、大統領じゃなくたって、泣けてきちゃいますよ。

合衆国大統領にオバマ氏が選出されて、私は、アメリカがひいては世界が、きっといい方向に変わると信じた。
しかし、大統領になっても、核なき社会も銃社会からの脱却も一人ではできない、中東の平和と安定も一人ではどうしようもない。

多くの人たちは、そうじゃないと思うかもしれないけれど、オバマ大統領だったからこそ、まだアメリカは、継続されていたのだと思っています。言い方を変えれば、アメリカの終わりを引き伸ばした人です。

銃で殺された子どもたちのために涙を流した大統領のことは、私は決して忘れないです。

混乱のあとから、平和と調和のために芽生えてくるものが、きっとあるのでしょう。それは一時、枯れたとしても、また次々に。

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「貧乏とは無限の欲がある人のこと」byムヒカ前大統領

2015年10月14日 | パワーな人々・パワーな本




たまたま見た「ミスターサンデー」という番組で、南米ウルグアイのムヒカ善大統領の特集をしていた。
公邸ではなく田舎の農場に住み、動物の世話をし、大統領専用車は使わず、どこにゆくのも丸っこい古いワーゲンに乗っていく。
ネクタイを好まず、サンダル履きで笑っている、どう見ても大統領じゃなくてそこらへんのおじさんなんだけど。




だけど私、こんなに共感できる政治家のことを、恥ずかしながらこの日までちっとも知らなかった。でも知ったからには、断然応援・断然支持。

私めが共感できる政治家というのは、もちろんいないことはないけど、数少ない。でも拝金主義の先進国において、そういう人たちはめったに出てこない稀有な人材なのに、抵抗勢力によって攻撃され、本当の力を発揮できずにいた。
(追記注・本来パワーの人は統一のエネルギーがあるので、自らはすすんで敵を作ることはしないが、それを不都合と思う人達によって攻撃される)

世界を動かしているのは経済至上主義という怪物だ。人間の生老病死、地球資源、彼らは自然も何もかもお金に換算して世界を牛耳っている。
戦争ですら金儲けに利用する。その怪物に少しの疑問も持たず、さらに加速をかけるような人たちが、牽引している今の世界。
滝に向かってゆく舟のように、滅びに向かって一生懸命にエンジンを掛けるのは、どうしてなのだろう。・・・と心の奥でずっと思っていた疑問。

それを政治家である人が、同じように声に出してくださったこと、ありがたく嬉しく、翌日さっそくこの絵本を買ってしまいました。




貧乏とは少ししかもっていないことではなく、
無限に欲があり
いくらあっても満足しないことです


これは絵本ですが、読むなら小学校高学年以上、むしろ大人のための絵本だと私は思いました。
子どもに読み聞かせるよりも、まず大人が読んでその生き方を子どもに示すことができたら上等じゃないか。

テレビ番組で見たキャスターは、ものすごく表面的な評価のコメントを出していたけれど、大抵の大人は、その時は「いいね」と思ってもそのように気持ちを切り替えることはなかなかできないのだ。
でも、本当に未来を変えたいなら、制度や社会のせいにするより、まず自分自身の思い込みを捨て価値観を変えること、「ねばならない」という脅迫観念を捨て去ると、それだけで随分と気持ちが楽になる。
その心意気は、子どもたちに伝播し持続可能な未来へチェンジする種まきとなるはずだ。





絵本の一部。人間はなぜ、この地球を選んで生まれてくるのか。これはかなりスピリチュアルな視点でもありますね。
命より大事なものはないはずなのに、お金に振り回されて、働きづめに働いて病気になって死んでしまう・・・。
人間は金のために生まれてきたのじゃない。誰かと笑いあって助けあって、幸せになるために生まれてきたのですよ。

ムヒカ前大統領:723p

 関連記事 
 里山資本主義
 消費社会は洗脳社会
 はたを楽にするから、はたらく
 「ダウンシフト(減速生活)」という生き方
 トトロの住む家

 追記 ひろみさんがムヒカ善大統領のリオでのスピーチ日本語版をアップしてくださっていました。
  [転載]ウルグアイ、ムヒカ大統領のスピーチ


 同じくコメ欄でひろみさんより教えて頂きました。ムヒカ元大統領の放送、YouTubeに上がっていたそうです。深イイです。



 さらにこちらも
  「南米の大統領」となったムヒカ大統領の新スピーチ全文(日本語訳)
コメント (12)
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科学や技術は命を救うために・大村智氏ノーベル賞おめでとうございます

2015年10月06日 | パワーな人々・パワーな本


大村氏にノーベル賞=寄生虫病で特効薬―医学生理学賞、日本で3人目

明るい話題があると、ほんとうに嬉しい。
今回のノーベル医学・生理学賞受賞の大村智・北里大名誉教授は、地中の微生物を使った薬の開発で多くの人の命を救ったという研究結果も素晴らしいけれど、私費を投じて温泉や美術館などを作られるなど、人となりがわかるに従って、より一層、すてきな方だなあと思えてくるのでありました。
また、15年前に亡くなられたという奥様を今も大切に思われているのだなと言葉の端々に感じられ。
きっと奥様もずっと見守ってくださっていたに違いないのです。

祝ノーベル賞! 大村智さんは故郷に美術館・温泉も作っていた...「世の中の人々のためになることを」がポリシー
(jタウンネット)

山梨県民には嬉しいニュースが飛び込んできた。韮崎市出身の大村智・北里大学特別名誉教授が2015年10月5日、ノーベル医学・生理学賞を受賞することが決定したのだ。山梨県出身者としては初の受賞となる。

美術に造詣が深く、コレクション多数

韮崎周辺の人には、大村さんの名前からある施設を連想したかもしれない。戦国武将として知られる武田家の氏神として知られる武田八幡宮の近くにある、韮崎大村美術館だ。

実は大村さん、理系の研究者というイメージからすると少し意外だが、美術に造詣が深く、コレクターとして多数の作品を蒐集してきた。そのコレクションを展示する場として、2007年10月に美術館を私費を投じて開館し、さらに翌年これを市に寄贈した。大村さんは館長としての「ごあいさつ」の中で、以下のように述べている。

「私の敬愛する山本周五郎は、『全ての芸術は人の心を楽しませ清くし、高めるために役立つべきものである』と、小説『鼓くらべ』の中で語っています。もし私の人生に美術品との出会いがなかったならば、それはさぞかしつまらないものになっていたでしょう。悩み苦しんでいるとき、あるいは精神が彷徨えるときなど、私はいつも美術品に触れることで、自分を見失わずにいられた気がします。そして、それらは常に私の心を和ませ、まるで深呼吸したあとのような清々しい気持ちにさせてくれます」

近くには温泉も!作ったのは本人

この美術館には、野口小蘋、上村松園や片岡球子といった女流作家の作品が多数収蔵されている。大村さんは女子美術大学の理事長などを務めた経験があることから「女流作家たちには特に深い思い入れを感じています」(ごあいさつより)とのことで、美術館の開館にあたっても、こうした作家の作品を主軸に据えたのだという。

また美術館には見晴らしの良さを活かして、甲斐の山々を望める展望室を設けており、隣接する温泉施設「武田乃郷 白山温泉」ともども、地元の人々や観光客の憩いの場になるよう作られているという。ちなみに、この温泉も作ったのは大村さん本人。なぜ温泉を作ったのかというと――。

「兄貴は両親から『世の中の人々のためになることをしなさい』と言われて育った。村の人たちが井戸端会議をする場所が少なくなったから作ろうか、それなら風呂もあるといいという話になった」(大村さんの弟・泰三さんの言葉。朝日新聞2014年11月21日朝刊)

「世の中の人々のためになることを」――美術館設置の経緯といい、この話といい、そして何より研究者としての業績といい、まさにこの言葉に集約されるように思われる。明日からはさっそく、多くの人が訪れそうだ。

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安倍政権の本質がすっかり出てきた昨今、防衛省が、大学などに向けて軍事応用を視野にいれて研究費を支給するそうです。
防衛省研究費、大学など9件に支給 軍事利用目的の開発
なんだかなあ・・・

科学者、研究者の皆様には、命を奪う科学より命を救う科学を、科学や技術はそのためにあるのだと、その心構えをどうか忘れないで欲しいと強く思います。

「世の中の人々のためになることを」

今回の、大村氏の受賞は、そのことを具現化してくださった証しのようです。

大村智 523

★関連記事
 科学者はかくあれ・古田貴之氏インタビュー
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ナチスからユダヤ人の子どもたちを救ったイギリス人

2015年07月03日 | パワーな人々・パワーな本



7月3日の東京新聞「筆洗い」より

おととい百六歳で大往生した英国人ニコラス・ウィントンさんを、英紙ガーディアンはかつて、「新聞のページをめくらなかったことで有名な人」と評していた▼第二次大戦の前夜、ナチスの迫害にさらされるユダヤ人らの窮状を伝える新聞を読み、多くの人は舌打ちをしつつも、ほかのニュースを求めページをめくった。しかし、ロンドンの証券取引所に勤めていた二十九歳の青年はページをめくらずに、行動を起こしたのだ…と▼彼はチェコスロバキアでユダヤ人難民らの窮状を自分の目で見ると、子どもたちを英国に逃がす活動にとりかかった。里親探しと資金集めに奔走して次々と列車を仕立てて、六百人を超える少年少女を英国で受け入れた▼本当はもう一本、二百五十人の子どもを乗せる列車を仕立てたのだが、出発を目前に大戦が勃発し、その子たちの消息は途絶えたという。強制収容所の闇に消えていったのだ▼彼は戦後、そういう活動に尽力したことを家族にも話さなかったという。戦後四十年余もたってから当時の記録に日の目が当たり、偉業が広く知られることとなった▼英雄視されたウィントンさんだったが、いつも「大したことなどしていない」「私自身が危険に身をさらしたわけでもない」と控えめに語っていたそうだ。その脳裏には、救うことのできなかった子どもたちの顔があったのかもしれぬ。



ニコラス・ウィントンさんの行ったことは、ワールドカップで優勝する事(それはそれで素晴らしいことですが)、それよりも価値のある事だったと、個人的には思います。
命を守るのに、理由なんていらない。
奢らず、いばらず、目立たなくとも、パワーの人とは、命にエネルギーを与え命を輝かせる、そういう人。

 ※ニコラス・ウィントンさん:633p
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岡田さんと猫さん

2015年03月26日 | パワーな人々・パワーな本
民主党の岡田克也氏が出演した3月21日のテレビ東京『週刊ニュース新書』において、2代目アイドル猫の「にゃーにゃ」のなつき方がすごいと一部で話題になっているそうです(笑)
 →http://togetter.com/li/797688


【ネコ動画】にゃーにゃまとめ(2015.03.21)



今回の岡田さんとにゃーにゃの放送は、YouTubeではじめてみましたが、なごみますなあ、にゃーにゃ(笑)

この番組の先代猫「まーご」の生前に岡田さんが出演した時は、偶然ですが見ました。
まーごは、岡田さん出演の回を最後に急逝したそうですが、その時も、膝に乗る程ではなかったですが、岡田さんのそばから離れず、岡田さんの机の前で寝そべってじっとしている様子が印象に残っています。びっくりしましたよ。
だって、私も猫が好きなので、毎回番組を見ているわけではありませんが、見られた時は画面に映るまーごチェックは欠かさなかったものですから。そして、こんなにずーっとゲストの側にすりよっていたのを初めて見たから。普段は、スタジオ内を自由に動きまわっていて、時々は、前に出てくるくらいだったのですもの。

岡田さんて、猫が居心地良くなるような何かがあるのでしょうか。
なんとなく猫が、「あったかいんだから~」と思ってしまうような方なんだろうなと思います。以前握手した時も、四方に広がっていくようなエネルギーを感じましたし。
岡田さんって、真面目で正直、嘘がつけないところは、高倉健さんみたいで私は好きです。(多少不器用?)
本当は岡田さんみたいな人が国のトップにいたほうが、国民にとっては心地いい、今よりずーっとずっと気持ちが楽になると思いますけどね。


以下は、岡田克也オフィシャルブログより 
(岡田さん、家では、猫じゃなくて犬を飼っているそうです。)

「猫との不思議な因縁」
2015-03-25 11:06:00

先週土曜日の『週刊ニュース新書』(テレビ東京)で、田勢康弘さん(キャスター)の番組ですが、猫の「にゃーにゃ」が私の膝の上にずっと乗っていたということで、一部で話題になっているようです。

実は私は猫とはあまり縁はなく、我が家で飼っているのは小さな犬なのですが、なぜかずっと膝の上に乗って離れなかったので、なでたりしながら、田勢さんとお話をしていました。

番組の終盤になって、少し甘えて噛むようなことになりまして、番組用にとっておいた私の大事なスーツの上から噛みだしましたので、別に痛くはなかったのですが、机の上に抱えて置いたのですが、また戻ってきてしまいました。

よほどにゃーにゃは私と相性が良かったのかと思っています。

この番組では、以前出演していた猫の「まーご」も、昨年の10月ですが、私が出演したときに少し元気がないと感じましたけれども、その数日後に突然亡くなってしまったということがありました。

『週刊ニュース新書』の猫とは何となく因縁がありそうです。


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あと、おまけですが『通販生活』に掲載された番組キャスターの猫好きの田勢康弘さんが選んだ猫漫画『安全神話』ですにょ。







田勢さんもマスコミが四方八方から菅叩きをしていた時、真っ先に「脱原発」を口に出してくれて、あの時はちょっと嬉しかったなあ。

脱原発を言えないマスコミ人よ、お金で魂を売るな

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民主党新代表は、牡牛のような岡田克也氏

2015年01月19日 | パワーな人々・パワーな本


民主党の新代表に岡田さんが決まった。
八方睨みの猫のごとく、そのどんぐりまなこで、今後もにらみを効かせてほしいな、と(笑)

10年位前だったか、岡田さんと握手したことがある。
その前に、当時の民主党代表だった菅直人さんをすぐそばで拝見した。あの頃は、小泉総理(当時)と丁々発止でやりあっていた時期だった。
その時、菅さんのほぼ一直線に前に突き抜けたようなエネルギーを強く感じて、なにかやたら、すごいなと思ったことを覚えている。
岡田さんを見たのはその数カ月後だったけれど。
岡田さんが話しているときは、そこまで思わなかったのに、握手した時、前後左右四方八方にブワッと広がるエネルギーを感じた。
たとえて言うなら、菅さんには弓矢の矢のようなスピードを感じ、岡田さんには、どっしりとした牡牛のような強さを感じた。

ついに岡田さんの機が熟したんですね。民主党には、嘘と詭弁ばかりの自民党の暴走を抑え、民主主義を正常に戻してほしいと願う人びとの、受け皿になっていただきたい。かげながら応援しています。

民主党には、パワーがある。高いパワーの人たちは、分裂しない。パワーは、統一するエネルギーだから。なんたって民主党の原点は「共生と多様性」だものね。
だから、長妻さんも、細野さんも、枝野さんも、辻元さんも、菅さんも。まだまだご一緒に、どうぞよろしくお願いします。


 


多数決なら、フォースのほうが多い世の中。
一部の持っている人達が持たざるものに譲らず、「今だけ自分だけお金だけ」のためにもっともっとと生きていれば、流れが滞り、何処かにひずみが起き、いずれ全体がゆがんでくる。

YouTubeの爪楊枝の子も、捕まってみれば、おとなしそうな男の子だったそうで。
少年法の改正を訴えていたって言うけれど、やっていることの幼さに「何だ、君だって、まだ子どもだよ」って言いたくなる。
自分の中の鬱憤を、こういう形ではらそうとしている若者が増えているのだろうか。
自民党がネットサポーターズクラブを作ってネトウヨを集めて繁盛しているのは、誰かを悪者にしておもいっきり罵詈雑言が言える場で憂さ晴らししたい、という若者たち(だけじゃないかもしれませんが)の受け皿になったのかな、と思った。
だとしたら、ほんとうに寂しい社会だ。
PC遠隔操作の子や、爪楊枝の子と同じように、一人ひとりは、おとなしくて目立たないのだろうけれど、そんな彼等の悪意を増幅するネット世界。
こんな社会現象も、ドーナツ型の水槽のような歪みの現れじゃないかって思えてくる。

格差が小さく全ての人に居場所と出番のある社会」長妻さんの言葉のように、そんな社会が訪れるのを待っている。あちこち、抵抗力が強くて、道のりは険しいけれど。

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民主党代表選、思いがけず長妻さん推し

2015年01月07日 | パワーな人々・パワーな本



午後のNHKで、岡田・細野・長妻の三氏の共同会見をライブで見ました。

下馬評では岡田さん。私も、今まではずっと、意識レベル、キャリアからも、岡田さんがいいんじゃないかって思っていたのですが、もちろんそれでも大きな問題はないのですが。

現時点で、話を聞いて私は長妻さんに強いエネルギーを感じました。
長妻さんの今の意識レベルが、かなり上がっていて、高い使命感があり、民主党の信頼回復のために、具体的な急速な変化を起こせるのではないか・・・という予感にあふれたものですから。
社会の声なき声、弱い人たちの声を身を持って聞いてきた。放電じゃなくて充電期間を十分設けてきたことが良かったのでは?
今日、テレビを見るまでは、長妻さんは次くらい?と思っていましたが、このタイミングは、いいと思います。
誰かさんじゃないですが、長妻さんは「今でしょ!!」

細野さんもパワーの方ですが、与党時代に比べて、エネルギーが少し下がってきましたね。
肩に力が入りすぎているようにも感じます。2012年の選挙、ずっと命がけで頑張ってきただけに、あの負け方はショックだったのではないかと思います。
しかし、もともと能力はある方ですから、期待は持っています。ただ、若さゆえに、変な人に利用されないでほしいし、これ以上、下がらないでほしいとも…。

でもこの代表戦を見ても、民主党いい人材がたくさんいると思う。海江田さんだって少し弱かったけれど、決して悪いというわけではなかった。
民主党の中でもフォースの人もいるにはいるけど、それはどこの組織も同じこと。むしろそれが普通のこと。
世間にはこんなにパワーの人がいる組織、案外少ないですよ。
政権交代に失敗したのは、政治家の資質ではなくて、反対勢力の印象操作、情報操作に負けたって思う。正攻法の真面目さが仇となってしまった。あと原理主義者の人たちの内からの攻撃か…(涙)

野党に戻ってしまったのは、残念だったけれど、世間が、「今だけ自分だけお金だけ」っていう強欲資本主義や自分中心の考え方から脱却できない限り、「共生」をうたう民主党の本来の良さを理解できる人も少ないのだと思う。
だから結局、「最後は金目でしょ」なんていう自民党の政治家に国民が見透かされ、馬鹿にされてしまうのも仕方ないのかなあ、とも思うわけです。

というわけで、話が少しそれましたが、今回の代表戦は、私どもは、思いがけず長妻さん推しでございます。
岡田さんが高倉健なら、長妻さんは菅原文太?的なフットワークがありそう。
もし、安定感のある岡田さんが党首となっても長妻さんには、自由に動ける要職を期待しておりまする。もちろん細野さん、枝野さんもね。


民主党代表選 3氏が共同会見(NHKニュース)
7日告示された民主党の代表選挙に立候補した長妻元厚生労働大臣、細野元幹事長、岡田代表代行が党本部でそろって記者会見し、党の立て直しに向けた今後の党運営の在り方や、重点を置く政策などについて考えを示しました。
民主党の代表選挙は7日、告示され、届け出順に、長妻元厚生労働大臣、細野元幹事長、岡田代表代行が立候補して選挙戦に入り、7日午後、党本部でそろって記者会見しました。
この中で、党の立て直しに向けた今後の党運営の在り方について、長妻氏は「野党の本当の役割は、政策を磨いて内閣を倒し、内閣を作っていくことで、民主党がまず、きちんと意識合わせ、政策合わせをして、ほかの野党の皆さんが、民主党に移っていただく受け皿となるような再建をしていきたい」と述べました。
細野氏は「民主党が国民の信頼を失った責任は私にもあり、みずからを否定し、過去と決別するのは難しいが、それをやらないかぎり、党の再生はできない。民主的な党運営をしながら、最後はまとまっていくようにしていきたい」と述べました。
岡田氏は「過去の民主党の全否定ではなく、原点回帰を強調したい。消費者、納税者、生活者、働く人の立場に立ち、未来志向の改革政党であるという原点に立脚して、多様な人たちを結集して新しい民主党を作っていきたい」と述べました。
また、重点を置く政策について、長妻氏は「格差の拡大は限界まで来ており、格差を是正して、1人1人の能力を最大限発揮できる社会を作りたい」と述べました。
細野氏は「アベノミクスはもはや限界であり、ボトムアップで中小企業が頑張れる環境を作らなければならない」と述べました。
岡田氏は「中間層の厚みがなくなっており、しっかり手当てをしていくほか、公正な社会を作っていきたい」と述べました。

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誠実であること

2014年12月03日 | パワーな人々・パワーな本

民主党新CM「今と未来に、誠実でありたい。」編(120秒)




いいですね 「誠実」。

とても 好い言葉です。

「今と未来に誠実でありたい」

このCMには「愛」がありました。

民主党CM「今と未来に、誠実でありたい」522p
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菅原文太さんの意識レベル

2014年12月02日 | パワーな人々・パワーな本
今年の流行語大賞発表されましたね。大賞の2つの言葉、「集団的自衛権」「ダメよ~ダメダメ」 2つで一つ?かと思うほど、我が家では、かなりうけてましたけど(笑)。これ、選考委員のしぶ~い意図があったのでは、と勘ぐっておりましたが、偶然だったらしいです・・・ほんとに?

「流行語大賞」選考委員やく氏「2つの言葉が並ぶと興味深い」(サンケイスポーツ) - goo ニュース
選考委員のやくみつる氏は「審査は中立な立場で行ったが、大賞となった2つの言葉が並ぶと一定の意味をなす。興味深い」と指摘。

・・・ということです。なるほど、興味深いですね。


前置きはさておき、先日の高倉健さんの訃報の寂しさも癒えないまま、菅原文太さんの訃報。



私は、菅原さんの映画、実は一つも見たことないのですが、この10数年の役者以外の言動が、とても共感できて、そういう意味では、かげながらファンでした。

2日の報道ステーションでは、菅原さんの言葉をいくつか紹介していましたが、常に「命を大切にする」というスタンスではっきりものをおっしゃっていたこと、とても印象に残ります。

原発ノー。普天間基地の辺野古移設、集団的自衛権、特定秘密保護法、みんな反対。単にリベラルな方、というのはたやすいですが、戦争を経験した世代として、命のはかなさ、弱さを実感した。過ちを繰り返して、また人々の命を奪ってはならない、という強い信念が背景にあって、ぶれていなかった。

秘密保護法に対しても、このようにおっしゃっていましたね。
こういう法律が出てこようとは、私のような馬鹿でも考えつかなかった。これが通れば、とどめになるのかと思うくらいの悪法だ

また、文太さんを一番近くで見てきた奥様の談話も見事で、文太さんの生き方を最も的確に表していたのではないかと思います。

  「小さな種を蒔いて去りました」文子夫人談話全文…菅原文太さん死去(スポーツ報知) - goo ニュース
 ◆文子夫人談話全文
 七年前に膀胱がんを発症して以来、以前の人生とは違う学びの時間を持ち「朝に道を聞かば、夕に死すとも可なり」の心境で日々を過ごしてきたと察しております。
 「落花は枝に還らず」と申しますが、小さな種を蒔いて去りました。一つは、先進諸国に比べて格段に生産量の少ない無農薬有機農業を広めること。もう一粒の種は、日本が再び戦争をしないという願いが立ち枯れ、荒野に戻ってしまわないよう、共に声を上げることでした。すでに祖霊の一人となった今も、生者とともにあって、これらを願い続けているだろうと思います。
 恩義ある方々に、何の別れも告げずに旅立ちましたことを、ここにお詫び申し上げます。



菅原文太さんも、高倉健さん同様、意識レベル「愛」の人であり、昭和ではなく、まだまだ今を生きている方でした。


心身ともに疲れ果て、ともすれば自暴自棄になりそうな現在の日本人に向けて、この時期に健さんとか文太さんがクローズアップされることで、「これが男の生きざまだぞ」「しっかりこちらに舵をとれ」と、道を開くような、男前な生き方を示唆してくれたような気がするんですね。
天の見えない力を感じました。感謝申し上げます。


余談ですが、先日、ニュース23に安倍総理が出演したのを、うっかり見てしまったのですが。
国民の代表ならば、国民の声に真摯に耳を傾けるべき・・・が、それどころか、厳しい意見が出ると「こんな意見を出しやがって」とばかりに、テレビ局に逆ギレしていた安倍氏。相変わらずの言動に、また力が抜けた・・。
 → 安倍自民党がテレビ各局に文書で圧力
 『NEWS23』の安倍逆ギレが原因? 自民党がテレビ局に批判封じ込めの通達

選挙の前のせいかよけいに感じちゃうのですが、男として、人として、健さんや文太さんたちとの器の違い・・まあ比べてしまうのも失礼な話ですよね。
(余談終わり)


文太さん、またこの地球に、きっと生まれ変わってくださいね。緑豊かな世界を残し続けるために。お待ちしております。


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 健さんは、昭和時代の愛の人


菅原文太 522p
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健さんは、昭和時代の愛の人

2014年11月20日 | パワーな人々・パワーな本
ついこのあいだ、たまたまCMで、高倉健さんを見かけた。
短いCMなのに、ものすごく物語性と存在感があって、こんなかっこいい80代、見たことないよね、と家族と話していたところ。

昔の映画俳優の中には、テレビ出演が解禁になっても、テレビに出て本人の素が出てしまうと、人々が映画で抱いていたイメージを壊してしまうから‥・と、ほとんどテレビに出なかった役者さんもいたそうだ。
すれば、健さんは、そんな銀幕の自負を背負った最後の映画スターなのかもしれない。


なくなって1週間、全て終わらせてからの公表。立つ鳥、跡を濁さず。そのような配慮などにも、感服しました。

死が公表されてから、プライベートで関わった方たちへの取材をいくつか見ましたが、皆一様に「気遣いの人」と言われていたのが印象に残りました。
健さんは、強さと優しさを兼ね備えたかつての昭和の男の理想であり、意識レベル、「愛」の人でした。


このCM

健康家族 にんにく物語「土との出会い」60秒CM




   謹んでお悔やみを申し上げます。


高倉健 521p
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宮崎駿さん、アカデミー名誉賞受賞

2014年11月12日 | パワーな人々・パワーな本

宮崎駿さん、アカデミー名誉賞受賞、おめでとうございます。
チャップリンも受賞した賞だということで、なんだか同じ日本人として誇らしい気持ちになってしまいます。



写真:共同通信


宮崎監督にアカデミー名誉賞 日本で2人目

【ロサンゼルス共同】卓越した業績を残した世界の映画人に贈られるアカデミー名誉賞の授賞式が8日(日本時間9日)、ロサンゼルスのハリウッドで開かれ、日本のアニメ映画監督宮崎駿さん(73)らに授与された。
 アカデミー名誉賞は1990年に故黒沢明監督が受賞して以来、日本人監督としては2人目。
 宮崎監督は舞台上で金色のオスカー像を受け取り「私たちの国は(私が仕事をしてきた)50年で一度も戦争をしなかった。このことが僕らの仕事にとって大きな力になった」と話した。
 また「紙と鉛筆とフィルムで映画をつくれた最後の時代に参加できて幸運だった」と述べ、満場の拍手を浴びた。


★受賞スピーチ全文(毎日新聞より)

 私の家内が、お前は幸運だとよく言います。一つは、紙と鉛筆とフィルムの最後の時代の50年に、私がつきあえたことだと思います。
 それから、(アニメ制作をしていた)私の50年間に、私たちの国は一度も戦争しませんでした。戦争でもうけたりはしましたけれど、でも戦争をしなかった。そのおかげが、僕らの仕事にとっては、とても力になったと思います。
 でも最大の幸運は今日でした。(同じく名誉賞を受賞した94歳の女優)モーリン・オハラさんに会えたことです。これはすごいことです。こんな幸運はありません。美しいですね。本当に良かった。どうもありがとうございました。



戦争を放棄した日本人の意識レベルは、敗戦後、急速に上がった。
好きな仕事を好きなだけ頑張れる、それは平和であるからこそ、ですよね。

それにしても、硬軟あわせて、さらりとかっこいいこと言われるなあ、このっ!紅の豚めー。



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 「憲法今こそ役に立つ」 宮崎駿さん
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今年のノーベル賞に思ったこと

2014年10月12日 | パワーな人々・パワーな本
9条も村上春樹さんも残念だったけれど、今年の青色発光ダイオードの研究者の皆さんのノーベル物理学賞受賞は快挙でした。
エネルギーの意識レベルを測った時に、「省エネをする」ということも、とても高かったので、消費電力の少ないLEDが普及することは未来につながる選択ですね。省エネ技術は、第三のエネルギーとも言えますから。もっとも、いくらLEDが省エネだからといって、不必要なものまで過度に使うことは本末転倒ですが。

省エネといえば、二重窓にするだけで、熱伝導率が50分の1に下がるということです。つまり断熱効果が50倍高まるってこと。
突然ですが、新しく建築物を建てる時はどんなものにも二重窓義務付け&補助金を!と私は政治家の皆さんに訴えたい。(二重窓にエコポイント追加した民主党政権であったなら、きっとそういう選択もあったはず、と今でも残念に思うけど、自公でもやってくれるならお願いしたい)
(参照:小宮山エコハウス




マララさんにノーベル平和賞=インド人権活動家も―子供の教育権擁護、抑圧防止評価(時事通信) - goo ニュース

【ロンドン時事】ノルウェーのノーベル賞委員会は10日、2014年のノーベル平和賞を、インドの児童人権活動家カイラシュ・サティアルティさん(60)とパキスタンの教育活動家マララ・ユスフザイさん(17)に授与すると発表した。今も世界で労働に従事させられる子供が約1億7000万人もいる中、2人が子供の権利を守るために続けている活動が評価された。

 委員会は授賞理由として「子供や若者への抑圧に抗する闘いや、子供たちの教育の権利のための努力」を挙げた。
 マララさんへの授賞は全分野のノーベル賞受賞者の中でも史上最年少。未成年者への授与は初めて。昨年も候補となり「受賞には若過ぎる」と慎重な見方もあったが、イスラム武装勢力タリバンに銃撃されるなど暴力にさらされてもひるまず活動する姿や、事件が世界に喚起した問題の大きさが考慮されたとみられる。
 マララさんは居住している英バーミンガムで記者会見し、「この賞は、声を上げられない世界中の全ての子供たちにささげられたものだ」と喜びを語った。
 マララさんは、タリバンに抑圧された女子校での生活について11歳の時からブログを執筆するなど、女性の教育の権利を訴えて反響を呼んだ。タリバンはこれに反発、12年10月、北西部ミンゴラで帰宅途中のマララさんを銃撃。マララさんは頭部に重傷を負ったが、英国の病院で手術を受け回復した。その後も各地で人権擁護の活動を続けている。
 一方、サティアルティさんは「児童労働に反対するグローバルマーチ」の代表として子供の権利を守る活動を展開。8万人の子供たちを奴隷状態から救ったといわれる。
 ノーベル賞委員会はヒンズー教徒のインド人(サティアルティさん)とイスラム教徒のパキスタン人(マララさん)が共に教育や反過激主義で闘うことが重要だと指摘した。
 賞金は800万スウェーデン・クローナ(約1億2000万円)で、授賞式は12月10日にオスロで行われる。 




「少女たちに教育の機会を」と訴えて襲われたマララさん。銃撃という卑劣な暴力にも屈せず訴え続ける、とても17歳の少女とは思えぬほどの、強い意志。うんと年下ですが、尊敬しています。
もう一人は、インドの人権活動家の方。こういう草の根の活動に脚光が浴びるのはとてもいいと思います。インドの子どもたちの悲惨な現状を、映画「スラムドッグ$ミリオネア」で知ったのだけれど、現実は、エンターテイメントなんかじゃないから多分映画に描ききれていないこともあるはず。
また、インドとパキスタンは、長年紛争が続いていることもあり、両国の良心を評価することで紛争解決の糸口になるかもしれない、と。・・・オスロは、そこまで考えていたのか!

ノーベル平和賞は、改めてこの世界の難問を、世界に突きつけてくるようです。受賞によって、すぐに何かが解決するわけではないですが、それでも頑張っている人々を見過ごさない、応援している、というスタンスは、大事なことだと思います。

前にもどこかで書きましたが、ノーベル平和賞は、本当に平和な世界であったなら必要ないもの、世界が平和でないからこそ、必要な賞であるのですね。
9条をノーベル平和賞に・・という日本人の運動も、9条が危機であるからこその活動だったのだから。
本当は、このような運動が必要ないくらい、9条が安泰であることが願いです。来年はどうでしょうか。

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エヴァンゲリオンを見た感想

2014年09月07日 | パワーな人々・パワーな本
カロンセの歌

谷川俊太郎


カンダラムジムジの うでにだかれて
アリッタキユカユは しんだ

チリンボランのはなを つんで
テレメンギに そなえよ

トリンクラの ふねは
ラダのみなとを ふなでする
すべてのヌイコネを つれて
いまこそ サナンドのしまへ むかおう
 
ああ われらのアリッタキユカユ
あなたのくろいかみは へびとなる
あなたのくちびるは いちごとなる
トリメラよ そらにかがやけ



息子が幼稚園のころ、図書館で借り読んであげたら、大笑いしていた詩。
なんだこりゃあ~って。なるだけ「きりりっ!」と読み上げるのがいい。
単語の意味は不明だけど古代ローマの詩みたいで、ファンタジー系冒険映画のナレーションみたい、ありそうでなさそうで、かっこいいのだ。

 

「エヴァンゲリオン」に関して言うなら、もともと興味があるわけでもなく(おばさん的には萌系のアニメの絵も苦手)、せいぜい「アリッタキユカユはしんだ」くらいのイメージしか持ち合わせていなくて、今どきのエンターテイメントなんだろうなとは思いつつ、曖昧な認識しかなかったのですね。
もちろん積極的に見ようとも、ぜんぜん思っていなかった。

ところがであります。
我が家の不思議人間が、以前テレビ放送された「エヴァンゲリオン」を見て、この映画の意識レベルがものすごく高い・・・っていうんですね。理由はわからないけれど、なぜか高いんだって。(キネシオロジーテストの答えは、人知の範疇を超えているので、頭で考えてもわからないことも、よくありますから。)
だから見ようって。意味不明だけど、正直、いやいや見た。

理不尽でわけがわからない「使徒」と呼ばれる生命体が、空から降りてくるっていうか、順次、街を襲ってくるのです。人間たちは、敵が襲ってくるたびに、地下に避難する。
使徒に対して、選ばれし少年少女が、人型のロボット「エヴァンゲリオン」に乗り込んで戦う。しかしこのこのエヴァンゲリオンは、乗った者の意志に同調して、有機的に変化するという魔化不思議なロボットだ。
乗組員は決して鍛えられたマッチョな戦士ではなく、それぞれのエヴァンゲリオンに適合した体や意識を持っているらしく、ほとんど強引に乗れと言われて乗り込まされているわけで。ワケありの親子関係も暗い。
戦闘シーンが長すぎて、前回は途中で見るのが耐えられなくなって最後まで見なかった。
(後でより詳しく調べたら、映像ではなくて、この映画の持つテーマがものすごく高い意識レベルであると、わかったのだが)

 

今年の夏も、シリーズを先々週から3週にわたってテレビ放送された時、不思議人間がやっぱり、これ意識レベルがものすごく高いんだよ、っていう。あまりにも高すぎて、多分私の理解の範疇を超えてるんだろうと思っていた。

ところが今回は、不思議人間がヒントをくれた。
地球をひとつの生命体と考えた時、人間も地球を構成する細胞の一つであると考える。
「使徒」は、使徒と言いながらも人の形とは程遠い、幾何学的な立体であり、攻撃されることによって逆に変幻自在に形を変え襲いかかってくる。それは、丁度、人間に襲いかかるウィルスと思えば、これは、まさに人体で起こっている戦いと同じだよ・・・と言うのである。

そう言われたら、突然腑に落ちた。くしくも、エボラにデング、まさにウィルスに脚光が当たる今年の夏だから、よけいにわかりやすかったし。

戦車やミサイルによる攻撃は、現代医療だ。薬や放射線で、直接、退治しようとしても、簡単にはゆかない。しかし体の中で起こる免疫機能は、非情に複雑怪奇で、時に人知を超える結果を導き出すことがある。そこには、免疫機能を活性化させるための人の意識・・・も深く関与している、と、経験的に理解している。私どもの周辺の狭い経験ではありますが・・・。

とすれば、綾波レイや碇シンジは、選ばれしNK細胞か。

 

しかし、3週目の放送では、さらにわかりにくい展開となった。突然、14年の時がたち、味方だったはずのものが、お互いに敵となって戦っている。本当にわけがわからない。でもやっぱり、3週目も同様の高い意識レベルだったから、見ました。
シンジくんの前に突然現れた、シンジくんの気持ちをすべて見透すカオルくんという存在。「死」は終わりではないというメッセージを暗に残して破滅を防ぐため自らを犠牲にして死んでしまった。

生命は「負けを経験することで進化する」というのは、分子生物学者・福岡伸一氏先生の言葉ですが。
振り返って、今の人類が今のまま変わらずに、金融資本主義のもと、自然強奪、搾取を続けていたら、地球は、もう一つなければ維持できない、というWWFの報告。
すれば、地球が維持できる状態に戻すために、人類が人類の手で、やり直せる方法はどうすればいいのか。人類補完計画とはそれは究極の選択だ。
そんなことをしない未来であって欲しいと願うばかりだが、現実はどうなのだろうか。

現実、目先10センチのことであくせくする日常。政治をみれば、さらに気分が悪くなる現実。
時に、もっと大きな目で、未来をどう創るのか、そんなことを考えさせてくれる、だからこの映画の意識レベルは高いのだろうと、不思議人間も言っていました。




・・・見た人それぞれに一家言、出てくるような映画かもしれません。まあ、こういう見方もある、というそういう感想でありまする。

教外別伝(きょうげべつでん)、不立文字(ふりゅうもんじ)、直指人心(じきしにんしん)、見性成仏(けんしょうじょうぶつ)。

達磨大師の四聖句。セロトニンが導く、悟りの世界です。意味はご自由に・・・調べるなり、感じてくださいませ。

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