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「貧困と消費税」消費税軽減税率攻防の違和感

2015年12月17日 | 社会のニュースを考える
そもそも、消費税が5%から8%にあがった時点で、かなり負担が増えたって感じませんでしたか。
5%の時は、頭で計算して、1000円札でお釣りが来るなって思っていたりしたのが、8%になると、ぎりぎり1000円以内のつもりが、超えてしまってアララ、ってこと、よくあって。
庶民は、細かい金額でやりくりしていますから、軽減税率で食品は軽減したぞって、恩着せがましく言われても、8%だって十分負担だよ、っていう違和感がもともとあるわけだから。

そんなことを思っていたら、12月16日の東京新聞本音のコラムで、またまた文芸評論家の斎藤美奈子さんが気持ちを代弁してくださってました。

   
   (画像クリックで拡大)

かつての日本では山本有三の「路傍の石」のような貧困の子どもを主人公にした物語がよくあったが、高度経済成長をむかえ、そのような貧乏小説はめっきりなくなった。ところが・・・

以下、コラム「貧困と消費税」より抜粋

ところが、今や子どもの六人に一人が貧困状態にあるという。ひとり親家庭の貧困率に限れば、50%超。『キューポラのある街』は昔の話ではなくなりつつある。
消費税を10%に上げ、一部を8%に据え置くことをいけしゃあしゃあと軽減税率と呼ぶ政府。2%の攻防に一喜一憂する気になんかとてもなれない。


収入の多いものはそれなりの税金を納め、少ないものはそれなりに、という累進課税制度がいいと思いますが、消費税は、収入の少ない人もあまねく払わなければならないわけですから。

「富めるものを更に富ませること(税の優遇や高給化)で、お金が下に回ってゆき、社会全体が富んでゆく」という金持ちには非常にありがたい『トリクルダウン』という考え方は、結局、富めるものは更に富むが、貧しきものには何の恩恵もない、貧富の格差を広げただけだった。

OECDはトリクルダウン(したたりおちる)という考え方を捨て去った
アベノミクスはまやかし、国民よ失敗に気づけ by伊東光晴・京大名誉教授


消費税増税って言うなら、この格差をなんとかしてからでないと。

2015年の日本でおこったこと。

 ●親の介護と生活苦で、父親に死にたいと言われた娘が、親を乗せた車で川に飛び込み両親二人が亡くなった。
 http://www.saitama-np.co.jp/news/2015/11/23/06.html

 ●母子家庭の母親が家賃が払えず県営住宅の強制退去の日、中1の娘を殺した事件。
 http://www.asahi.com/articles/ASH3L61NRH3LUTFL00H.html

 ●電気を止められロウソクの火で火事が起こって老人や子どもが亡くなった。
 http://www.asahi.com/articles/ASHBX5HQ2HBXUJHB00T.html


今もきっと、大きなニュースにはならなくても、現在進行形で苦しんでいる人は大勢いるだろう。
行き過ぎた自己責任は、弱者を見捨ててしまう。それらを何とかすることは、政治の責任だと思います。
軽減税率って言うなら、せめて生きるために必要な食品、水道光熱費は5%に戻してほしい。
政治家たちに、2%の攻防で鼻息荒くされてもむなしいばかりです。

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