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軍隊を持たない国コスタリカ

2014年05月26日 | 憲法改悪、集団的自衛権反対
「貧乏で泥棒も入らない」=軍隊ないバヌアツなどやゆ―NHK経営委員の百田氏発言(時事通信) - goo ニュース
2014年5月24日(土)19:44

 NHK経営委員を務める作家の百田尚樹氏は24日午後、岐阜市内で開かれた自民党岐阜県連の定期大会で講演し、自らを憲法改正派と紹介した上で、「軍隊は家に例えると、防犯用の鍵であり、(軍隊を持つことは)しっかり鍵を付けようということ」と語った。さらに軍隊を持たない南太平洋の島しょ国バヌアツ、ナウルの国名を挙げ、「家に例えると、くそ貧乏長屋で、泥棒も入らない」などと両国をやゆする発言をした。

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NHKの経営委員で、曲がりなりにも「作家」という職業の方の言葉がこれでは、あまりにも貧しく情けなくて・・・恥ずかしい。
軍隊を持たない南の島の人たちと、自分と違う意見の人達を常に侮蔑しているような人と、心は、どちらが豊かなのかと言いたくなります。
類は友を呼ぶといいますが、百田氏のような安倍さんのお友達をみれば、安倍さんという人もよくわかります。

調べれば、軍隊を持たない国は結構あります。(軍隊を保有していない国家の一覧:ウィキペディア)

ネットワーク地球村の会報で、軍隊を持たない国、中米「コスタリカ」現状をリポートしていました。
コスタリカは、世界に先駆けで「エコツーリズム」という、環境を守ることで観光資源として活かす取り組みをしている国。そして、軍隊がない。


コスタリカのモンテス―マビーチ(ナショナルジオグラフィック)
青く光っているのは、微細藻類の発光によるもの



日本という国は、案外世界の中では意識レベルの高い国です。これは私たちは誇りにしていいと思いますが、敗戦後、国が戦争を手放した安心感からか、日本人の意識レベルが飛躍的に向上したと「パワーかフォースか」にも書かれています。
欧米各国・中国ロシアなど、世界の大国も、途上国も、ある程度知名度のある国は、実は日本人の集合的意識レベルよりも、下のアトラクターフィールドにあります。
しかし、集合的意識が、日本よりもさらに高い意識のフィールドにある国家がありました。それが、ブータンとコスタリカだったのです。(細かく調べれば、他にももっとあるかもしれませんが・・・)

地球村のコスタリカのレポートから軍隊の部分を抜粋してご紹介しましょうか。
「積極的平和主義」の本当の意味も、わかりますよ。読めば読むほど、日本では本来の意味の「積極的平和主義」なんていうのは、無理ですね。




第38代 コスタリカ大統領ホセ・フィゲーレス 
1949年 軍隊を廃止


2.軍隊を廃止
中米(グアテマラ、ベリーズ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマの7ヵ国)は、キューバと同様にスペイン支配のあと独立したが、アメリカの介入や利権で長く紛争が続いた。
1948年の内戦でホセ・フィゲーレスが勝利、1949年に平和憲法制定、軍隊を廃止、 「非武装中立 平和主義」を宣言した。隣国からの侵略もあったが、武力によらない話し合いや工夫で危機を克服
1986年にはアリアス大統領は中米和平に貢献し、
1987年 にノーベル平和賞を受賞。
現在まで65年間、戦争の無い平和を維持している。

3.積極的平和主義
いま安倍総理がにわかに「積極的平和主義」なる言葉を連呼し始めたが、「平和」とは何かをしっかり学ぶことができた。
平和には「消極的平和」と「積極的平和」があり、
「消極的平和」は、「私は紛争には干渉しないから、私にも干渉しないでね」というもので、スイスがこれに該当する。スイスは軍隊を持っている。
「積極的平和」は、「私は紛争には和平に向けて積極的に介入します」というもので、コスタリカはこれに該当する。そして、コスタリカは非武装中立。
なぜなら、紛争に介入する際、武器を持って介入するなら、それは武力鎮圧、武力介入であって、真の和平にはならない。また、レフェリーが一方と通じているなら公平な仲裁はできない。だから平和学では「積極的平和は、非武装中立が絶対条件」だと定義しているし、コスタリカはこれを遵守している。
しかし日本は、アメリカと軍事同盟を結び、かつ相当な武力を保有している訳だから、「積極的平和の絶対条件」を満たしていない。
安倍総理の「積極的平和主義」は根本的に間違っている。
このことも、今回の平和WSの大きな学びであった。

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戦争に備えて軍備を・・というのは、わかりやすくて簡単ですし弱い意識の中では陥りやすい思考ですが、過去の歴史を見ても、それは、光ある未来につながる道ではない。
知恵と愛を見失っては、本当の平和はつくれないのです。


★そして、コスタリカは環境と経済を両立させています
 エコツアー~コスタリカ~(NHK)

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2 コメント

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知りませんでした。 (ひろみ)
2014-05-26 22:25:38
コスタ・リカが軍隊を持っていないなんて、それも1949年に宣言していたなんて、ぜんぜん知りませんでした!
日本は、憲法では戦争放棄・平和主義を掲げていますが、まだ、自衛隊という名の軍隊を手放していません。。。
憲法に掲げるだけでもすごいと思いますが、軍隊を持っていない国があったんですねぇ~!

敵の侵略、戦争に備える、ということは、戦争があることを前提としているということなんだと思うんです。
侵略してこない、戦争は起こらないと、決めたら、そのように動いていき、そのような未来が拓けていくんじゃないかな・・・って気がしています。

だから、日本も、憲法が掲げていることを、言葉だけにとどめないで、体現していくことが必要なんだと私は感じています。
今の政権は、逆行したいみたいですけれど・・・(涙)
9622
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ひろみさんへ (金木犀)
2014-05-27 21:21:06
私も、コスタリカのことはなんとなく聞いてはいたのですが、地球村の会報を見るまでは、半信半疑でした。
コスタリカにも、警察はありますが、軍隊が持たないというのは、相当な決断ではなかったかと思います。

中南米は、内戦や治安が悪いというイメージがありますし・・
よほど、政治家の外交の交渉力が試されると思います。
そういうことを理解していると、国民も、政治家を見る目が養われるでしょうね。

日本は自衛隊もあるし、日米同盟を維持していますから、非武装中立の積極的平和主義を行使することは、出来ないでしょう。
「平和」っていう言葉を、安倍さんの言葉遊びに利用しないで欲しいって思います。
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