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どちらを選ぶかは自分次第

北極は地球の危機を知らせるカナリア

2013年10月14日 | 地球環境・温暖化・気候変動
10月11日、関東では、明治8年(1875年)以降、観測史上最も遅い真夏日を更新しました。
にも関わらず、専門家によると、来月11月には、殺人的な寒波が襲来するとの予報です。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131010-00000014-nkgendai-life

・・・もう、体がついて行きまへんわ・・・

この激しいお天気の変動も、偶然起こるわけがありません。
すべてはつながっており、起こることにもすべて理由があるのです。




北極の海氷面積、最小記録を更新
(for National Geographic News August 29, 2012)
現在の北極海の海氷(青白い部分)。オレンジ色の線は、1979~2010年に観測された最小面積の平均。



北極では、二酸化炭素の20~25倍の温室効果ガスであるメタンが、永久凍土が解けて大気中に放出されています。


北極圏:永久凍土解けメタン放出で 世界の被害60兆ドル
 毎日新聞 2013年07月28日 21時22分(最終更新 07月29日 00時23分)

 北極圏の永久凍土が解けて温室効果ガスのメタンが大気中に放出されると、地球温暖化が加速して被害額が全世界で60兆ドル(約6000兆円)増えるとの試算をオランダと英国のチームがまとめた。北極圏開発への期待が高まる中、チームは「(メタンという)“時限爆弾”にもっと注意を払うべきだ」と警告する。英科学誌ネイチャーに掲載された。

 メタンは、温暖化に及ぼす影響が二酸化炭素の25倍にも上る強力な温室効果ガス。チームは東シベリア海の海底凍土層に閉じ込められたメタン500億トンが2015〜25年にかけ大気中に放出され、世界の平均気温上昇が加速すると想定。海面上昇、洪水などによる2200年までの経済影響を試算した。

 その結果、対策なくメタンがそのまま放出された場合は、被害が累計で60兆ドル増えるという結果になった。被害の8割はアフリカ、アジア、南米の途上国に集中するという。

 北極圏には、世界の未開発の天然ガスの3割、石油の13%が眠っているとされる。温暖化で氷が解ければ、資源確保や航路開拓が容易になる可能性が高いが、チームは「被害は資源採掘などの短期的な利益をはるかに上回る」と指摘する。【大場あい】

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安易な資源開発が、どんな危険を伴うのか。
上記は、オランダと英国のチームのまとめだが、アメリカのNASAも温暖化で封印されていたメタンが大気中に大量放出され更に温暖化を加速させる悪循環について、警告を出した。

以下、10月6日東京新聞より

メタン放出 温暖化加速も
NASA警告、北極凍土・海氷解け

 北極圏では今、異常な気温上昇や永久凍土の融解が観測されている。米航空宇宙局(NASA)などの科学者は、凍土や海底に封印されている協力な温室効果ガスのメタンが地球温暖化で大気中に大量放出され、温暖化を爆発的に加速させている悪循環が起きる恐れがあると警告している。

「メタンは(温室効果)で、二酸化炭素の20倍の環境破壊をもたらす。永久凍土の融解で放出が増え、北極で数千年もの間、見られなかった自然火災が発生した」。ケリー米国務長官は5月、スウェーデンの北極評議会閣僚級会合で危機感をあらわにした。

 北極圏の永久凍土には生物の死骸が分解され図に大量に蓄積されており、多くは地表から3メートル以内に閉じ込められており、凍土が溶けて分解されるとメタンやCO2が、大量に放出されるため「炭素爆弾」と呼ばれている。

 NASAによると、「北極の永久凍土の温度は過去30年間で1.5~2.5倍も上昇した」(チャールズ・ミラー研究員)。アラスカとグリーンランドの15万ヵ所以上でメタンが漏れだしているとの調査結果も昨年発表された。

 北極海の底にも、次世代資源として注目される「メタンハイドレード」の形で氷状に固化した膨大なメタンが眠る。水温が上がれば海底の永久凍土が不安定化し、覆いを失って大量放出に至る。

 特に危険視されているのが、水深が約50メートルと浅く温度変化を受けやすい東シベリア海だ。その埋蔵量の一部にすぎない500億トンのメタンが放出されただけで地球環境に破局をもたらすという。

 ミラー氏は、北極は「炭鉱に持ち込まれたカナリア」のように地球の危機をいち早く知らせてくれると指摘している。(共同)

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1997年に行われた各国の温室効果ガスを規制する京都議定書、アメリカは経済を重要視するあまり、最後まで批准を嫌がった。業を煮やした当時のアル・ゴア副大統領が、米経済界を抑えて、いわば力づくで批准させた形だが、その後、ブッシュ政権において、あっさり離脱した。
日本では、昨年、民主党が、パブリックコメントを募集し国民の声を一つ一つ吸い上げて、2030年代原発ゼロ政策を掲げた。しかし、あっさり自民党がそれを反故にしたことと重なってくる。
どちらも、政治家の意識レベルの反映が、そこにある。

今、アメリカではオバマ大統領の元、ケリー国務長官も、温室効果ガスに対して危機感をあらわにしている。
人間同士、国とか宗教とか民族とかで争っている内に・・お金お金お金、目先のお金の損得や自分自分だけで動いている内に・・静かに地球の危機は忍び寄って、今や、目前にある。
足るを知り、助けあい、わかちあうこと。省エネ技術の促進と再生可能エネルギーにシフトすること。それ以外に自分達を助ける選択肢はないと思う。
いい加減、目を覚まさないと、人類。


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