脱法解釈？「集団的自衛権」の意識レベル

「君よ永遠の嘘をついてくれ」と、吉田拓郎と中島みゆきは歌った。
人生の中では、嘘を嘘だとわかりつつ嘘じゃないと信じていたい、ややこしい人間感情をもてあましつつ、歳を重ねて、人を憎んだり愛したり裏切ったり許したり、いろんな感情を経験する……大変だったけどまあまあ面白かったなあと最後に思えるような人生ならば、「あり」なのだと思うのですわ。

ただし、それは個人個人に限ったことであって、嘘つきの安倍総理が、息を吐くようにつく嘘は、国全体を危うくし、みんなを巻き込んでしまうのですよ。
なにもかも、セリフを覚えたかのように、言葉ではきれいなことを言うけれど、実態はあまりにも違う。TPP反対も、原発安心も、社会保障のための消費税増税もみんな嘘。「集団的自衛権」が戦争しないための抑止力になるというのも嘘だからね。

「集団的自衛権」とは、友好国が戦争を起こした時、一緒に戦うことです。
安部総理が述べた解釈による「集団的自衛権」は100だから「恐怖」のフィールド。人びとの不安や恐れを利用する。そして、原発同様、後になって必ず後悔するもの。
偶然、測った脱法ドラッグの意識レベルも「恐怖」だったから、まさに脱法解釈というべきか…



歴史の中で、たくさんの人々の血の犠牲を払った後に、平和を望む集合的意識が積み重なって、奇跡のように手に入れた戦争放棄・専守防衛という旗を、下ろしたら絶対にいかんと思います。

スピリチュアルな言い方をすれば、日本国憲法は高い意識のフィールドにつながっています。日本国憲法は、日本という国を守る大きな大きな傘です。

今はアメリカはリベラルなオバマ政権なのでまだ安心ですが、政権交代が起こって、万が一にも、次にあのブッシュ政権のような超タカ派の政権ができてしまえば、日米同盟を盾に日本が世界の戦争に巻き込まれてしまうのは目に見えています。

大義なきイラク戦争において、無実のイラク国民は、子どもを含めて何十万人も殺されたけれど、日本の自衛隊は誰一人殺さなかった。他国の軍隊はミサイルや銃で、無実の彼らの命を奪ってしまった。その中には小さな子どもたちもたくさんいた。こんな非道な罪なことがあるだろうか。
しかし、誰も殺さなかった日本人の良心は、憲法の良心によって守られた。



私たちは、どんな世界を作りたいのか。国同士が不信感で、憎しみあい、傷つけあう世界だろうか。
しかし、戦によって領土を広げていた時代は、とうの昔に終わっている。
現代においては、武力を回避し、対話によって平和を築くこと、その能力こそが政治力、外交力であり、それをするのが政治家の力量なのだと思う。
運悪く、今の日本は、頭のなかが戦場の「恐怖」に支配された安倍総理がつくる政治だから、自ずとそういう方向に動いてしまうけれど。
だからこそ、9条があり、暴走する政治から国民を守ってくれる歯止めとなっている。これを守らなければ、後で必ず後悔する。