安倍擁護者のみなさんが、戦後民主主義のせいで政府が力を持てず、強権をふるえない、何もできないと言っているのを知って、ぞっとした。
ちょっと待って、と言いたい。何この、コペルニクス的責任転嫁。
国民を守ることの責任を果たすことは、政府の責任。強権も何も、当然のことではなかろうか。この政権とその周囲は何かにつけて、野党のせい、中国韓国のせい、と他人のせいにするのが得意だけれど。
まさかこの国で、最も重要な立場にいる人が何もできないなら、それは本人が何もできない人、無能な人であるということでしょう。
本当にこの人は信頼できると感じられるなら、何をするにしても命を守るために大多数の国民は納得するだろう。
納得できないのは、日頃の不徳のいたすところ、平気で嘘をつく、弱者に寄り添う気持ちのないこと、政治の私物化など、この人に対する信用も信頼も持てないからだ。
変えるべきは、戦後民主主義ではなく、総理大臣でしょう。
●わざわざ春節には日本に来いとコロナとともに中国人観光客を呼び寄せ
●中国および発生国からの帰国者へのルーズな空港対応
●めちゃくちゃなクルーズ船の対応
●PCR検査の異様な縮小(結果として無自覚の陽性者が町にあふれた)
習近平主席が国賓で来る来ない問題、オリンピック開くの延期だの問題で対応が遅れまくった、初期対応のまずさ。
本来そういうことの一つ一つの問題点を洗い出し、さばいていくのが、国家の最高責任者としての采配なのに、能力欠如でそれができなかっただけでしょう。
あげく、支持者たちが世論誘導する「強権がふるえないのは戦後民主主義のせい」・・というのは、ずれている、責任転嫁としか思えない。
仮にそういうことなら、
●311当時菅政権が、災害派遣として異例の10万人の自衛隊員投入も(自衛隊の本来の役割は災害派遣ではないと自民党から批判された)
●ご遺体が多すぎて火葬が間に合わず特別に土葬の許可を出したことも(そんなことまで政府の判断が必要なのかと驚いたが)
●民間である東電本店に「逃げるな」と言ったことも(それは国家が民間人に対して死を覚悟せよということを意味する)
全部、戦後民主主義のせいで、そんな強権を発してはいけない、やってはいけない、というならできなかったことだ。
特に東電本店での「逃げるな」という言葉は、原発の放射能汚染から国民を守るために自分が命をかけることも覚悟していたから、それが言えたのだ。
#報道ステーション #stayhomeJapanここから6週間、日本も各自が自粛すれば、感染を抑えられるって医師会の先生が声明を出されていた。メルケルさんが仰ったことは、民主主義に対する真摯な姿勢であり、私たちが意識しなければならないこと。 pic.twitter.com/jOYt20nGa6
— りぃ (@RF_huwamofu) April 6, 2020
かつてベルリンの壁で分断されていた東西ドイツ。東ドイツ出身のメルケルさんの説得力。
本当のリーダーの資質はこういうときにわかるのだと心から思う。
自分の責任において、この難局を乗り越えるという強い決意と知恵、何よりこの人を信頼できるという確信があれば、周囲も動く。
安倍総理の会見って無駄に長いから1Tweetに要約してみる非常事態だ店を閉じろとにかく出歩くな人と接触するなただし金は出さない人との接触を7~8割減らせ専門家は無理とか言うが俺はやれとお願いしたつまり後の責任はお前らにある繰り返す俺は責任を取る気はない金を出す気もない以上だ
— 愛国心の足りないなまけ者 (@tacowasabi0141) April 8, 2020
福祉・社会保障と消費税がセットであるように、自粛と給付はセット。
私たちは、何のために税金を納めているかと言えば、安倍ちゃんが花見に支援者を招くためじゃない。
こういう緊急困難の時のためでしょう。
#自粛と給付はセットだろ 立憲民主党は引き続き、即時一律の現金給付と減収に応じた補てんを訴えていきます。#教えてカピバラくん pic.twitter.com/vqVjam4IW3
— 立 憲 民 主 党(りっけん) (@CDP2017) April 7, 2020
【📺国会ウオッチング👀】#緊急事態宣言 を発令した安倍総理。”新型コロナ”対策に失敗した時の対応を問われると…Choose Life Projectでは、明日以降「#コロナ時代を生きるために」と題し、各界の言葉を届けます。初回は西谷修さん(フランス哲学)「この政権は緊急事態宣言の資格がない」 pic.twitter.com/reilZw5GJG
— Choose Life Project (@ChooselifePj) April 8, 2020
【#コロナ時代を生きるために】政府が新型コロナ特措法に基づく #緊急事態宣言 を発令。命の危機。補償無き自粛。仕事を失う人‥。急激に変容していく社会の中で生き抜くために、支えとなる言葉を届けます。初回は哲学者の西谷修さん。「国民が受ける損害は行政が補填する。これが法的な権利関係」 pic.twitter.com/P7aKNuMsYu
— Choose Life Project (@ChooselifePj) April 9, 2020
立て直してゆく。これは、次の世界の心構えのような・・・
哲学者の西谷修さんの言葉、後編です。
— Choose Life Project (@ChooselifePj) April 10, 2020
「新自由主義の中で切り捨てられてきた“社会”。このダメージから立ち直るには、その“社会”を基盤にして全体が調和する形でしか再生はない」#コロナ時代を生きるために pic.twitter.com/QFgxQyaAbj