
カジノキの冬芽と葉痕は 9年前に撮っていたものの
当時はカジノキの存在すら知らず、「不明フォルダ」入り。
それが この冬 めでたく判明したというわけですが
本年枝には白い毛が密生していて
こんなに特徴的なのに 何故わからなかったんでしょう。
冬芽は三角形。維管束痕は多数が輪状に並ぶ。
右は、まだ托葉がついてますね。
その托葉は 卵形で先がとがり、図鑑には早く落ちるとありますが・・。
萌え出た葉は、黄緑色のビロードのようです。
葉は左右不揃いの卵形から 3~5 深裂まで
カジノキの若い実(花にはまだ出会えていません)
カジノキ : クワ科コウゾ属
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同じく クワ科コウゾ属のヒメコウゾです。
冬芽は おむすび形で枝に密着する。
葉痕はほぼ円形で隆起し、維管束痕は輪状に並ぶ。
枝は先端にいくほどジグザグしていますが
これは、ひこばえを撮りました。
ヒメコウゾの雌花序(左)と 雄花序(右)
果実期は6~7月
ちなみに
カジノキとヒメコウゾの雑種が 和紙の原料となる コウゾだそうです。
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クワ科クワ属の ヤマグワ
冬芽は卵形。芽鱗は4~7個。かなりふくらんだ状態です。
葉痕は半円形~扁円形。維管束痕は輪状。
ヤマグワの 雄花序と雌花序(丸囲み)
果実はよく見るのに、撮っていませんでした。
今年の宿題としておきます。
カジノキの冬芽と葉痕をそれと知らずに見たのは、栃木県でした。
高木になるので、ひこばえや幼木がないと見るのは難しいですね。
若い実や托葉を見たのは、たしか明治神宮で
今年 冬芽を見たのは、新宿御苑と小石川植物園ですが
近くでも、あの白毛を気にしておきます。