秋田駒ヶ岳(その1)からの続きです。
男女岳、男岳へ登り、『 ムーミン谷 』と呼ばれる馬場の小路へ下りてきました。
男岳への登りから見た 馬場の小路
小休止の後、木道の敷かれた『 ムーミン谷 』へ 足を踏み入れます。
すれ違った女性グループが ニコニコ顔で、「見事でしたよ~ ♪ 」と教えてくれたとおり
こんな光景が広がっていました。
白い点々は、もちろん チングルマの花です。
振り返り、また振り返りして、そのたびにうっとり
これでは なかなか前に進んでいかれません。
駒池の近くまで来ると 雪が融け残っていて、傍らの木はまだ芽吹き前でした。
駒池と馬場の小路、男岳
すれ違う登山者を見送り、振り返ってみると
先ほどのチングルマが木道に沿って白く見えていました。
このあたりでは、これから盛夏にかけて
お花が次々と 姿を見せてくれることでしょう。
残雪/かたがり泉水 から見た 男岳
かたがり泉水の周りには、ヒナザクラが 可愛らしく咲いています。
チングルマ/ヒナザクラ
小岳を回り込むと またチングルマの群生があり、 もう一度楽しめました。
そして、チングルマに別れを惜しみながら 大焼砂へ向かおうとした時
前方の木陰から 二人連れの男性が現れました。
「こんにちは~♪ 」と、いつものように挨拶して すれ違おうとすると
後方にいた男性が、「〇〇くん?」と、夫を見ています。
・・・ えっ ? ナニ ?
一陣の風とともに ムーミン谷へ現れたのは スナフキンでした~
・・・ などというはずもなく
その男性は、夫の中学校時代の同級生 Yさんでした。
そして、Yさんと一緒にいらした方が 「季節の風香」の山塔花さんだったのですが
それを知ったのは 翌年3月のこと
山塔花さんが偶然に この記事を見つけてくださったからでした。(2010.04 追記)
昨日は、焼石岳に登ったという彼と ひとしきり話をした後
今度こそ大焼砂へ向かいます。
黒く焼けた砂礫の道を進んでいくと
右手はるか下には、コマクサのピンクが帯になって見えています。
国見温泉への分岐を左手に折れると、この日 最大の お楽しみが待っているはず。
群生しているはずの あの黄色いスミレを、登りながら 探しますが
葉っぱが目立つだけで、目指すタカネスミレは ほんの少し咲き残っているだけです。
もう遅かったの?
少しずつ登りながら探しても、状況は変わりません。
落胆しながらも、きれいに咲き始めたコマクサの写真を撮り、のろのろと 登っていくと
コマクサ/タカネスミレ
斜面には、同じく黄色のミヤマキンバイが咲いていて
これもきれいなのですが、やっぱりタカネスミレを見たい
大焼砂から見たムーミン谷。小岳のあの螺旋は、想像もできません。
左手前が小岳、後ろのとんがりは女岳、中央奥に男岳
横岳が近くなると
行く手の斜面が うっすらと黄色く見えてきました。
そして、ようやくです。
そうそう、これを期待していたんです。
鳥の雪形と、斜面に咲き誇るタカネスミレ
ただただ 嬉しくて、じっと見とれてしまいました。
思えば、昨日の早池峰山、今日の秋田駒ヶ岳と、なんて恵まれていたのでしょう。
おいそれとは出かけられない山域で
こんな青空の下、出会いたかったお花たちを堪能することができたのですから・・・
タカネスミレを見て安心したら、急にお腹が空いてきました。
夫の姿は、はるかかなた に小さくなり、あわてて私も横岳へと向かいます。
( ← 大焼砂を振り返る)
↓ 横岳山頂
強い日射しを避ける場所もない 横岳山頂で ランチを摂り
こちらも、黒く焼けたような砂礫で覆われた焼森へ。
焼森からは、男女岳と阿弥陀池、避難小屋が見えました。
↓ 焼森山頂
ここからは、
シャクナゲコースで八合目登山口へ戻ります。
こちら側では、登山道から見上げる斜面に タカネスミレが咲いています。
後ろにうっすらと黄色く見えているのも、タカネスミレです。
こちらから登れば、あんなに心配することもなかったのに・・・・
秋田駒ヶ岳の黄色いスミレ : タカネスミレ/キバナノコマノツメ/オオバキスミレ
まもなく樹林帯となり
シラネアオイやサンカヨウの咲く 沢を渡って、どんどん下ります。
このコースの名前どおり たくさんのシャクナゲの木があり、わずかに咲き始めていました。
サンカヨウ/ムシトリスミレ/アカモノ
ハクサンシャクナゲ/マルバシモツケ/ミヤマハンショウヅル
そして 八合目登山口に到着すると
ハクサンチドリが 出迎えてくれました。
長い間 憧れていた山は、期待に違わぬ 花の山でした。
登山客を乗せた 2台のシャトルバスの後ろについて 田沢湖温泉郷へ下り
美しいブナの林と 乳頭温泉で 疲れを癒し、今日の花の旅を終えました。
八合目登山口ー阿弥陀池ー男女岳ー男岳ー馬場の小路ー大焼砂ー横岳ー焼森ー登山口
標準CTは、5時間05分です。(男岳から馬場の小路までは、推定)
ずーっと 写真を拝見していると
花の種類も多いけど 緑が多くて 広々としていて
山の中の草原と言うイメージを持ちました。
こんな地形をノンビリ歩けたら どんなに気持ちいいことでしょう。
益々・・・うらやましいぞ~!!
(*’-’*)アハハ♪
もう羨ましい~の一言です。。
この時期がやっぱり狙い目ですねぇ。。
来年はタカネスミレ狙いで、満喫しに行きたいです。
真っ青な空です。
いよいよ夏山シーズンですね。
東北の山、いいでしょう?
私も今回、ROCKYさんと同じように思いました。
飯豊や朝日も行ってみたいな~(^-^)
羨ましがらせちゃいましたか?(^^;)
今年は、タカネスミレも、花が小さいそうですよ。
5月に寒さが続き、6月は暑かったからだそうです。
来年ね・・・私もまた行きたい
やはり、タカネスミレの頃がいいですね。 (^.^)
あたくしははなねこさんの前日でした。
あたしも下りはシャクナゲコースのつもりだったんですが
焼森から八合目への分岐がわからず横岳へ戻ってしまいました。
どこらへんにあったのでしょうか?
それともその先の山へ進まれたのでしょうか?
前日でしたか・・・惜しいことしました。
でも、両日ともお天気で、お互いについてましたね。
焼森からシャクナゲコースへの分岐ですか?
山頂から湯森山方向へ下ったところに
指導標があり、左折して焼森を巻くように下りました。
(写真を撮ってないのですが・・^^;)
秋田駒、よかったですね。
何度でも行ってみたいです。(^-^)
東北の山 花の種類の多さに感動!
いつか行ってみたいなー何て思いましたよ
これから 読む楽しみもできました
お花の名前本当によく知ってますね
感心感心、尊敬ばかりです
ご訪問ありがとうございます。
東北の山は、はじめてでした。
お花の多い時期で、とても楽しめましたが
秋田駒は、池、小ピーク、砂礫の道など変化が多く
歩いても楽しい山でしたよ。
来年もまた、行きたいですね~(^.^)