関東地方は 6月末に 早くも 梅雨が明けて、猛暑続きの日々
この後 数日間もこんな状況だとかで、すでに もう うんざりです。
(追記 : 9/1に 今年の関東地方の梅雨明けは 7月23日と訂正されました。)
そんな猛暑日の午後に始まった グループラインが きっかけで
唐松岳へ涼みに行くという 山友さんにご一緒させてもらえることになり
翌日の昼、やはり日射しが強烈な 白馬駅に降り立ちました。
ゴンドラに揺られ、兎平でリフトをひとつ乗り継ぐと
そこは 標高 1680m の黒菱平で
次のリフト乗り場との間に、鎌池湿原があります。
向こうには雪を頂いた山並みが見えて、なんていい眺め。
鎌池湿原
湿原では、コバイケイソウが咲き始めています。
タニウツギが花盛り ↑ / ↓ ハクサンタイゲキ /コバイケイソウ ↓
他にも、カラマツソウ、ワタスゲ、ウラジロヨウラクなど
リフトの上から見る 五竜岳と鹿島槍ヶ岳
ふたつ目のリフトを降りると、そこは もう標高1830m
今日のお宿の八方池山荘が建っています。
暑いときの登山は こんなふうに始めるのが最高ですね。
荷物を置いたら、花散策へ出かけます。
八方池へ向かう斜面の下には、雪がハート形に融け残り
右手には白馬三山が くっきりと
左手は、長く横たわる 遠見尾根の先に五竜岳
後ろに 鹿島槍ヶ岳。手前のお花はテガタチドリ
足元には 盛りのイワシモツケ(白飛び )
蛇紋岩が露出した登山道です。
振り返ると、八方池山荘の赤い屋根が 可愛らしく
遠くは、頚城三山、妙高山、高妻山
日射しは強いけれど、高原の空気はやっぱり違う。
時間を気にしないでいいので、いつもよりも さらに のんびりと
ニッコウキスゲは 蕾がいっぱいです。
スミレではない ムシトリスミレ / キバナノコマノツメはスミレ
キバナイカリソウ / ハッポウタカネセンブリ
前方に唐松岳へ続く尾根が見えてきました。
明日は どこまで行けるかな~
さて、このあたりで引き返すとしましょう。
明日のお天気も 期待できそうですしね。
チングルマ / ユキワリソウ / ヨツバシオガマ
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翌 30日
朝日は、乙妻山と高妻山の稜線から登りました。
リフト乗り場と 八方池山荘と 八方池への斜面が焼けたものの
白馬三山も 五竜岳も、すべて雲の中です。
今日の晴天を疑いもしなかったというのに・・。
6時からの朝食を済ませて 出発しますが
山は見えないし お花は昨日見ているしで、わくわくが全くない
そんなわけで、画像は いきなり八方池への下りです。
ここまで 昨日の風景を思い出しながら 写真は撮らずに登ってきました。
まだこんなに雪が残っています。
26日のヤマレコを見ると 池の中にも雪が残っていましたが
さすがに今日は融けています。
さてさて、テンションは少しも上がらないけれど
ここで帰るというのもナンだからと
これ以降は 自由行動として
13時35分にリフト乗り場集合と決めます。
三人の山友さん( sanpoさん、palletさん、ゆきさん) は
丸山ケルン方面へと それぞれのペースで 歩き始め
お花が気になる私は、しばらく周辺を散策してから
みなさんの後を追って登ることにします。
お花はまだ少なめだけれど、すでに盛りのものもあります。
クモマミミナグサ / ホソバツメクサ
ミヤマムラサキ / チャボセキショウ
ハッポウウスユキソウ / タカネバラ
ミヤマアズマギク / クモマスミレ
少~し 明るくなってきたかな
風の中をお花を撮りながら登っていくと
夏道は扇雪渓の手前で通行止めになっていて
尾根上を通る冬道へと導かれます。
片側がザレ落ちて、細道が斜めになったところにさしかかると(写真はなし)
先行していた男性が道を譲ってくれて、あら よかったわ
万が一 落ちたとしても、後ろに誰かいれば 通報してもらえますもんね。
その先で、ダケカンバ帯に入ります。
八方尾根は蛇紋岩が地表に露出しているため、高木が生えないのですが
この高さで花崗岩に変わるため、ダケカンバ林が現れるのだそうです。
北海道のアポイ岳も 同じように 山頂下に樹林帯がありました。
あちらは、かんらん岩の山です。
ハクサンタイゲキ / ハクサンチドリ
どちらも よく咲いています。
そうして、扇雪渓の上部と思われるあたりから 雪渓が始まりました。
斜度のある 長い直登だけれど、雪は緩んでいて そう危険ではないかも
久しぶりのアイゼンを履いて、ザクザクと。
登りのタイムリミットを11時に決めたけれど、どこまで行けるかな
そんなことを思いながら登っていくと
早くも下ってきた sanpoさんにバッタリ
上は ガスが出たり とれたりで、空もどんよりだとか。
青空なら もう少し頑張るつもりだったけれど
ここを今日の山頂と決めて、私も 一緒に下山することにます。
雪渓の近くに シラネアオイ
ショウジョウバカマ / サンカヨウ /エンレイソウ
稜線を行く冬道
下るにつれて 五竜岳方面の雲がとれてきました。
そうそう こうでなくちゃね。
そうして
あっけなく 池まで下ってきました。(たいして登ってない )
白馬三山の雲は最後までとれなかったものの
唐松岳から不帰の嶮が すっきりと見えるようになりました。
途中まで登った雪渓もね。
リフト乗り場には、集合時間に余裕で帰着し
先に下っていた palletさんゆきさんと 八方池山荘でコーヒータイム
なんだかんだと 楽しめた夏山はじめでした。
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お花は他に
タテヤマリンドウ、イワカガミ、イワイチョウ、ミヤマカラマツ
キバナノカワラマツバ、テガタチドリ、ネバリノギラン、イブキジャコウソウ
ヤマブキショウマ、キジムシロ、ゴゼンタチバナ、マイヅルソウ
ミネカエデ、コケモモ、クロウスゴ?、ガクウラジロヨウラク、ナナカマド
などなど 多数が咲いていました。
6月下旬でこんなにも雪が残っているのですねー(^^)
でも、爽やかな空の下 高山植物の花々に出会えて羨ましいです。
そう、私が行った時はリフトはずっと霧に包まれていましたが
八方池のほとりでは快晴となり嶺ケを眺めながら小休止・・・
何だか、心 洗われたのを思い出しました。
素敵な はなねこサンの山旅、楽しませていただきました
花を探して八方尾根歩き、夏の最高の過ごし方ですね。
地上は湿気が多くて、ムシムシ、どんより。
気分は上がりません。
山脈を背景にしたニッコウキスゲの爽快な風景。
これを見てガマンしましょう。
泊まりだとゆっくりお花も楽しめて良いですね~
平日だから人も少なくて最高でしたね。
休日の唐松岳は本当に混んでいて、列をなして歩かないとならないのが辛いですよね。
私も数年前の暑いときに行って、暑さと混雑で嫌になっちゃって、ダケカンバ林で降りてきたことを思い出しました。
今年の夏はせめて穏やかな天気であってほしいですね~
「朝日は」を読み飛ばして、えーっ、高妻山にも登ったの?(笑)
たくさんの花々がきれいで、素晴らしい八方尾根です。だいぶ前、8月初めに登ったときはこんなになかったように記憶しています。まさに花盛り!
この冬は積雪が多かったみたいですね。
池へ下るところにあんなに多くの雪があったので、びっくりしました。
あそこには、これからショウジョウバカマやユキワリソウが咲くのでしょうね。
shiro169さんは、池のほとりからお山が見られたんですね。
あの眺めはほんと素敵ですよね。いつまでもぼ~っと見ていたいくらい。
お花もまずまず見られて、よかったです。
雪の残る峰々をバックにして 生き生きとしたお花を撮りたいと思ったのですが
背丈のあるお花はまだ多くなく、あまり撮れませんでした。
ニッコウキスゲは咲き始めだったので、今頃はたくさん咲いているかもしれません。
青空が似合うお花ですよね。
ゴンドラとリフトでビュ~ッと上がって・・ 涼しかったですよ。
下りてきたら暑くて、またすぐにでも行きたくなりました。
あら、ハッポウタカネセンブリのほうでしたか・・。
まだ咲き始めで、宝さがしのようでしたよ。咲いててよかったです。
楽して高いところに行かれて 眺めがよくて お花があって・・と
人気なのはしかたないですが、でも行列しての登山はありがたくないですね。
今年は 今まで我慢していた人たちが動き出すでしょうから、混雑必至かも
でも、とにかくお天気が安定してほしいですね。
高妻山? 残念ながら、今となってはそれは無理です。
ねもさんはもう登られたのでしょうか。
新潟とか福島とかの山に登られる方は、みなさん健脚ぞろいですですよね。
八方尾根はお手軽ハイキングですが、高山に咲く花が見られていいですね。
ただ標高が低いので、お花は一般的な夏山よりも早めがいいと思います。
こんな時期は高い山が涼しくていいですね。
お花がたくさんで、景色も最高で
山荘に泊まるだけでも贅沢でいいですね。(^^)
タイミングよく話がつながって
知っている場所だからと、不安なくご一緒させていただきました。
テント泊の気力体力がないので小屋泊まりですが、シャワーがあって快適
涼しくてお花も思ったより多かったです。