愛しのボニー

元保護犬
2020年9月21日没(推定10歳)
ラブラドール・レトリバーのボニーの思い出

無題

2021-10-19 12:12:37 | つぶやき

2年半続けてきた抗がん剤治療が終わってしまった 

がんは大きくなっていて  

治療の効果はなくなったと判定されたのだった 

この後は(ほとんど期待のできない)遺伝子検査に望みをつなぐことになる

 

気弱になった夫は次回の診察に付いてきてほしいと言う

 

もうわたしを罵る夫はいなくなり

今ここには 体も心も弱った夫がいるだけ

 

夫は家では 寝るかテレビを観るかだけの人だった

それは今でも変わらないけれど

それが言葉だけでも わたしをいたわってくれるようになった

バタバタと常に動いているわたしを知らなかったのだろう

 

「ここに来て 少しは休んだら?」 と言う

 

家の中の仕事は常にすることがあり

それでも今は2人分の家事をしているだけ

それと 夫の仕事の一部と家や庭の手入れや諸々

力仕事などもあるけれど 

あの子育ての日々を思うと1/10も働いていない

 

いろいろ思うことはあるけれど

40年以上も一緒にいてくれている いちばん大切な人

血のつながりなどではない 一緒にいること

できることは ただそれだけ  

 

それだけのために 今わたしは生きている

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