愛しのボニー

元保護犬
2020年9月21日没(推定10歳)
ラブラドール・レトリバーのボニーの思い出

無題

2021-10-19 12:12:37 | つぶやき

2年半続けてきた抗がん剤治療が終わってしまった 

がんは大きくなっていて  

治療の効果はなくなったと判定されたのだった 

この後は(ほとんど期待のできない)遺伝子検査に望みをつなぐことになる

 

気弱になった夫は次回の診察に付いてきてほしいと言う

 

もうわたしを罵る夫はいなくなり

今ここには 体も心も弱った夫がいるだけ

 

夫は家では 寝るかテレビを観るかだけの人だった

それは今でも変わらないけれど

それが言葉だけでも わたしをいたわってくれるようになった

バタバタと常に動いているわたしを知らなかったのだろう

 

「ここに来て 少しは休んだら?」 と言う

 

家の中の仕事は常にすることがあり

それでも今は2人分の家事をしているだけ

それと 夫の仕事の一部と家や庭の手入れや諸々

力仕事などもあるけれど 

あの子育ての日々を思うと1/10も働いていない

 

いろいろ思うことはあるけれど

40年以上も一緒にいてくれている いちばん大切な人

血のつながりなどではない 一緒にいること

できることは ただそれだけ  

 

それだけのために 今わたしは生きている

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親の学歴

2021-10-15 14:55:51 | つぶやき

4、5年ほど前のこと。

 

結婚が決まったとき 娘は言いました。

「差がありすぎて引け目をかんじるのよねぇ」

「学歴が…」

 

娘の結婚相手は誰でも知っている一流大学卒で

でも、娘だって誰でも知ってるわけじゃないけれど

なかなかいい大学を出ているのです。

 

なんの引け目を感じることがありましょう。

…と思ったら

「だって母は高卒でしょ」

 

えっ?

学歴…ってわたしのこと

そう来るとは思わなかった

 

ということは何でしょうか

親族の紹介なんかで

「新婦の母親は一流の○○大学を首席で卒業され…」

などということがあるのでしょうか

 

わたしは長男のお嫁さんのご両親の学歴なども全く知らないけどなぁ…

娘から見たら高卒は驚くほどの低学歴なんだろうなぁ…

会社にもそんな人いないんだろうなぁ…

 

わたしの時代でも進学する人の方が多かったものね…

勉強は好きだったから本当は進学したかったな…

・・・

と、思いを巡らせていたら

25年以上前にも 学歴について

言われたことがあった…それを思い出してしまった。

 

わたしはお受験ママでした。

…というよりお受験ママをさせられていました。

「いい大学に入れなければいい会社に就職できない」

「いい大学に入るには今からいい中学校に入る必要がある」

 

ということで長男は小学3年生から中学受験専門塾に通いだしました。

家庭教師も付けました。

下の2人の子どもは小学校受験からで

年中さんから「幼児教室」という名の受験専門塾へ…

 

毎日 学習塾と習い事と幼稚園の送り迎えと

家庭教師と病院通いとで

目の回る忙しさ

 

そこの「幼児教室」で言われたこと。

 

「ご両親が高卒というのは不利なんですよ」

「高卒で自由業…ってことは学歴なくても困っていないわけで」

「学校側は学歴が大事で、学校が大事で、ちゃんと学校に協力してくれるご両親を求めてるんです」

 

…う~~ん

最初からダメダメじゃないですか…

 

コネも猫も何もなく本当にダメだったのですが(笑)

小学校受験というのは まさに親の受験でした。

 

あの時期に…いちばん大切なあの時期に

何もできず何も経験させてやれなかったことが心残りです

 

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デュオリンゴの進捗状況

2021-10-13 13:04:55 | 日記

毎日アホかと思うほど学習しております

ゲーム感覚で面白いのでやめられない止まらない~

まさにかっ○えびせん状態

 

初めは簡単すぎてどうしようでしたが

だんだん難しくなってきましたよ

どう組み立てて英訳するかと考えたり

他の正解例も示してくれるので

「ほー」とか「ふーん」とか言いながら楽しんでいます。

 

最近は動画配信サービスで映画やドラマを観ることが多いですが

気付けば いつの間にか英語での会話を聴こうとしている…

というか自然と耳に入ってくるようになりました。

 

習うより慣れよ

なんでしょうね

 

 

そういえば「FaceApp」というアプリで

自分の顔を異性化したところ

約50年前の父の顔が再現されてびっくりしました

 

似てたんですね(笑)

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続き…そして今

2021-10-10 15:20:14 | つぶやき

姉がわたしのことをうらやましがっていると母から聞いた。

「幸せそうだ」

「あの子みたいに貧しい暮らしが平気だと あんな風になれるのかな」

そう言ったそうだ。

 

わたしは(OL時代)とくに貧しい暮らしなどしていなかった。

通勤のことだけ考えて住む場所を決めた。

それだけだった。

 

その後は賃貸マンション、戸建てと住み替え

わたしは何も言わなかった(言えなかった)ので

うまくいっているように見えたのだろう。

 

人はほんの表面しか見ていないものだ。

家庭の中のことなんてわからないものだから。

普通の家庭の「普通」ってなんだろう?

 

何も言わないけれどわたしのような思いを抱えている人は

いるのではないのかな。

 

夫は普段は話し方も穏やかでとっつきやすい印象があるからか

姉は夫より年下にもかかわらず いつも上から目線だった。

母はもっと上からで 完全に夫のことも

もちろんわたしのことも見下していた。

 

今になって思うと もしも夫がいなかったら

弟は完全に母を見捨て

母は満足な治療を受けられず

どうしようもない状態…大変な修羅場を迎えていたことだろう。

 

さんざん二人で見下してきた夫に助けられたことを

どう思っていたのだろうか。

世の中はつくづく皮肉にできている。

 

仕事ばかりしてきた夫

癌だけを怖れてきた夫

 

病を得てやっと人間らしい生活を送っている。

 

夫の癌は大きくなり

「もうわたしはこの先 長くないだろう」

と言う。

「そうですね」

とわたしは答える。

 

もう

「新しい治療法がみつかるはず」

という希望は持てないし そう言って励ますことすら

残酷に思えてきている。

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誰にも言えない2

2021-10-09 09:17:40 | つぶやき

離婚を切り出したことで事態はますますおかしな方へ動き出した。

夫はわたしがそんなことを言い出したこと自体、

もうすでに それが許せないのだった。

 

薄々わかっていた。

夫が一度手にしたものを手放すはずがないことを。

とくにわたしに執着していることを。

 

わたしに対して怒りと憎しみを増幅させていった。

毎日が恐ろしく 

でも誰にも言えない。

夫は 母に言わせれば「働いて」「稼いで」「家に居ない」

という3拍子揃ったいい相手なのだ。

 

いくら心を傷つけられても

いくら魂が削られていっても

「いい相手」なのだった。

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