ネタバレ含みます
それでもかまわないという方のみどうぞ。
11月8日(金)から公開の『ターミネーター ニューフェイト』を見に行ってきました。
私、ターミネーターシリーズが大好きで、ドラマ以外は全て一通り鑑賞しました。
(ドラマは飛び飛びの、途中までしか見ていません。でも個人的には好きでした)
またターミネーターが劇場に帰ってくることへのうれしさもありましたが、
ジェームズキャメロンがストーリーを担当するということ、
サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンが復帰、そしてわれらのシュワちゃんも出演ということで
相当嬉しくて、この日が来るのを何か月も前から楽しみにしていました。
製作が決定したのがいつかは忘れましたが、Twitterの公式アカウントをフォローし、
T2の同時再生祭りにも参加し、新作への期待がすごく高まっていました。
ガチのファンなので、本当はレッドカーペットにも参加したかったのですが、
ちょうど自分が体調を崩していてSNSをろくにチェックできない時期と重なり、
気が付いた時には募集が締め切られて悔しい思いをしました。
慌てて締切間近の抽選にも応募しましたが、結局は落選でした。
仕方がないので、ムビチケを買って普通に劇場へ向かいました。
公開初日は会社の飲みと重なり、観に行けなかったので、昨日の9日土曜日に見に行くことにしました。
ムビチケは座席指定ができるので、あらかじめいい席を指定して見に行きました。
まぁ、当然のことですが、両隣おじさんでした。
20代の女一人でど真ん中陣取って見てたの私だけでしたね(笑)
1回目はDolby Cinemaで見ました。
大好きなシリーズなので、絶対にいい設備で見たいと思っていました。
結果的には、Dolbyで見てよかったです。音が360度、そして色彩が美しい。
ここから、作品の内容に触れます。
ネタバレも含みますのでご注意ください。
今回の映画の個人的な評価ですが・・・
結論からいいましょう。
正直、”ターミネーター2の続編としては”、満足いく出来ではありませんでした。
しかし、”SFアクション”としては最高です。
ぶっちゃけ、”2”を超えることはできませんでした。
むしろ、私は”2”ほど、完成された映画を知らない。
”2”の続編ということで、どうしても”2”と比べてしまうのですが、
”2”をいったん頭の中から取り去って見てみると、良い作品だと思えます。
端的に何が足りなかったかと言われると、
私はユーモア、そしてメッセージ性が足りなかったのかなと思います。
今思いつく限りで言えばですが・・・
”2”は、ジョンがいたこともあり、ところどころ笑わせに来るシーンがありました。
が、今回はあまりなかった。
そりゃそうですよね。ジョンいないんですから…(遠い目
でも、冒頭の服を奪われた男性には笑ってしまいました。
たいがい、このシリーズでターミネーターに服を奪われる人はかわいそうな目に遭いますね(笑)
あと、”2”では主要キャラたちの戦闘やカーチェイスに巻き込まれる一般ピーポーたちの反応が
笑えるんですが、今回はひたすら真面目路線でしたね。
カーチェイスでREV-9に轢かれた人ご愁傷様です。
大体敵のターミネーターを心配する人間は良い目には遭わないので、
もし街でターミネーターを見かけても知らんぷりを決め込みましょう。ヘタに構うと殺されます。
驚いて呆けている人間には特に無害なので放っておきましょう。それが最善です。
(あ、でも2のコーヒー買ってた警備員殺されてたな…w)
”2”ではサラの語りで締めくくられ、その中に私たち人間への警告や教訓を混ぜ込んできてくれて、
この映画を通して何を伝えたかったかがはっきりと示されていました。
しかし、今回は人間に対する警告や教訓というよりも、人間の絆(←あまり好きな言葉じゃないですが)を
強調したかったのかなという印象です。
今回は、ダニーがグレースを二度と死なせない、と固く誓うシーンで物語は締めくくられます。
それはそれでとても綺麗な終わり方で良いと思いました。
でもやっぱり何か物足りない。
昨今、再びAIが注目されつつありますが、その今だからこそ、もう一度AIの在り方を考えさせるような
締めくくり方にしてもよかったのかなと思います。
いつかは忘れましたが、ロシアが軍事技術の一環として、
目標物に対して正確な射撃をするマシーン(試作?)を開発したという情報を目にしました。
まんまスカイネットやん・・・と思ったのを覚えています。
サラの言葉を借りるなら、「懲りない奴ら」です。
今作では、スカイネットのマシーンが世界を支配するという未来は避けられましたが、
人間は再び同じ過ちを繰り返し、リージョンというAIが世界を支配し、人類と戦争する未来になっています。
どんな過程であれ、人間はAIを絶対に手放さないでしょう。
そしてどんどん研究が進み、軍事転用されていく。際限なく。
REV-9みたいなターミネーターは不可能だとしても、
"1"のようなターミネーターはあながちあり得ない話じゃないでしょうね。
だから、その考え方を変えない限り、その未来は変わらない。
でも「運命は変えられる」。決まった運命なんてない。
そう人類に希望を与えるのがダニー。もう一つの未来の”ジョン”。
ジョンがいなくなった未来で、ジョンに代わる人類のリーダー。
もしかしてダニーの母親がいないのって、ターミネーターに殺された・・・とか・・・?
若干話がそれましたが・・・
その2点を除けば、映画としての完成度は高いと思います。
カーチェイス大好き。スピード感あふれる戦闘シーンも大好き。
REV-9のしつこさも良い。それでこそターミネーターです。
でも分裂するのは反則だろ~wwww
カーチェイスと戦闘はファンとして満足いくものでした。
何回見てもワクワクする。むしろこれを見るために見てるようなもん(笑)。
ところどころ”2”のオマージュも散りばめられていて良いですねぇ・・・(しみじみ
”2”のT-800が学んだ人間らしさ。そして今作のT-800が学んだ人間への愛情。
サラとの関係性。
すべて良い。
今回、リンダ・ハミルトンが出演することによって、物語が一気に深みを増しました。
やはり彼女の立ち居振る舞いや、存在感は迫力があります。
サラの登場シーンでは、サラ━━━━(゚∀゚)━━━━!!と心の中で叫びました。
サラがいるだけですごい安心感。
サラがREV-9にトドメを刺そうとした瞬間、グレースたちが車を盗んで走り去ったときの
サラの顔が個人的には好きです。「ん?」って感じの。
そして「Son of a bitch!(あのバカ!)」。
安定の「ファッ●ングマシーン!!」も好きですよ。姐さん、少々お口が悪うございますね(笑)。
ジョンを喪った悲しみを今でも引きずる、悲しい女性。
愛するカイルも、息子のジョンも殺されて、普通だったら精神崩壊しますよね。
だから、T-800と再会した時のサラの怒りと悲しみは痛いほど伝わってくる。
彼女は、心の底ではターミネーターを憎んでいるんですね。
だから”2”でも今作でも微妙な距離感を保っていた。
でも、最後の最後で、一瞬だけサラがほんの少し、寄り添った気がしました。
息子を殺した奴を到底許せるはずもないけど。
人間のフリして人間社会に溶け込んで、自分が得られなかったものを一時でも得られた
T-800に複雑な思いを抱えつつも。
最後まで闘ったT-800に、少しだけ敬意を示したように私には見えました。
前にTwitterでも呟いたんですが、T-800の良いところは死に際のかっこよさなんですよね。
敵は最後の最後まで足掻きつづける。死ぬのを全力で嫌がっているんですよ。
(まぁ、任務遂行してないから当たり前ですが(笑))
でも、T-800の死に際の潔さよ。死を受け入れたその顔は人間と何も変わらない。
むしろ人間よりも崇高にさえ見える。
私はまだ字幕版しか見てないんですが、T-800の最期の言葉が「For John.」なんですよ。
そこで一筋のきたねぇ涙が流れました。(´;ω;`)
ジョンを殺したことを悔いているのか……そんなはずはないけども。
1回目見た時よりも、今日2回目見た時の方がはるかに泣けました。
早く吹き替えでも見たい・・・。
体調がまだよくなってないので、今日は吹き替えを見られませんでしたが、来週見に行きたいと思います。
IMAX特典ミニポスター。
私が女一人だったからか、欲しくないだろうと思ったのか、子供に見えたのかわかりませんが、
チケット見せた時に貰えませんでした。
最初は「先着だしもう無くなったのかな」と思っていましたが、普通に私以外のお客さんが
筒状のもの持っているのをて「やっぱりあるんやないかい!」と思いました。
後返ってスタッフさんに聞いたら、やっぱり渡しそびれたようで貰えました。
よかった~。言ってみるもんやなぁ。このまま黙ってたら、もらえないまま帰るところだった・・・。
特大ムビチケ。
これ買った人いたら見てみたい。(笑)
パンフとムビチケ、半券とステッカー。
垂れ幕。デカい。
Dolby Cinema先着特典オリジナルスマホステッカー。もったいなくて使えない。