よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

ポルトガル旅行記:6日目(その1)ー「ドウロ川の夜明け」:カイス ダ リベイラ・ポルト

2017年12月09日 | 海外旅行ーポルトガル
Cais da Ribeila, Porto, Portugal

さてさて、紅葉の写真をアップするために、しばらく中断していた「ポルトガル旅行記」なのですが、
今日から再開したいと思います。ポルトガル旅行も6日目を迎えたのですが、この日はまる一日、
ポルトの街に滞在しました。ワタクシは旅に行くと、国内国外を問わず、早朝から活動するのが常ですが、
この日も朝の6時に目覚ましをセットしまして、家人をホテルに残してワタクシだけ早朝の街に繰り出しました


早朝のカイス・ダ・リベイラは昼間から夜の賑わいが嘘のように、全くの静寂に包まれていました。
清掃の作業をしているオッチャンがいるくらいで、ドウロ川沿いの道を歩く人は誰もいませんでした


欧米人というのは、夜には強いが朝に弱いのでしょうね。アジア諸国を旅すると、早朝から屋台が営業していて、
せわしなく人が行き来していますが、欧州の朝は本当に静かです


カメラと三脚を持ってドン・ルイス一世橋を渡り、対岸から朝のポルトの街を眺めてみました。
6秒というスローシャッターを切ったので、ドウロ川は流れが無いように見えてしまいますね


8月末なのですが、早朝のポルトの気温は18℃でした。さすがにTシャツ一枚では寒いので、
ワタクシも薄い登山用のジャケットを羽織って出てきました。登山用のウエアというのは軽くコンパクトで
その上に丈夫ですから、旅行に行く時にも重宝するんですよ


早朝から三脚を立てて写真を撮っている姿が珍しいのでしょうか。清掃をしていたオッチャンが声をかけてきました。
「こんなところで何を撮っているんだ?」と


ワタクシは「朝のポルトの風景を撮っているんです。この街は本当に美しい」と言うと、
オッチャンは「そうだろう。いい写真をいっぱい撮っていってくれよ。では、いい旅を」と言ってくれました


前日にワタクシ達はポルトの街にやって来たのですが、この日はポルトでもう一泊するので、
丸一日をこの街で過ごすことが出来ました。前日はドウロ川沿いの地域を散策したのですが、
この日はポルトの中心部をゆっくり散策する予定です。朝からワクワクする気分です


ではでは、再開した「ポルトガル旅行記」に、またお付き合いくださいね

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


今年は年末年始をベトナムで過ごし、夏にはポルトガルを旅することが出来ました。
来年はどうかなぁと思うと、ちょっと金欠というか、節約しないといけないなぁとも思います。
でも、行ってみたい国がいくつもあるんですよねぇ



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ポルトガル旅行記:5日目(その14)-「素晴らしき日の終わり」:カイス ダ リベイラ・ポルト

2017年11月14日 | 海外旅行ーポルトガル
Cais da Ribeila, Porto, Portugal

さてさて、ホテルがあるカイス・ダ・リベイラ(Cais da Ribeila)に戻ってきたのですが、
午後9時過ぎはまだ宵の口なのでしょう。リベイラ広場は多くの人で賑わっていました


欧米人というのは夜に強いというか、夜型の生活が当り前なのでしょうね。
「早寝早起きは三文の得」と教えられてきたワタクシ達とは、文化が違うのだと実感します


この日は三日月ですので、狼男が出てくる心配もありません。
みなさん、食事やお酒をゆっくり楽しんでいるようでした


正面の建物がワタクシ達のホテルなのですが、どの部屋にも明かりが灯っておりません。
皆さん、夜のポルトの街を満喫しているのでしょうね


オープンカフェの中をよく見てもらうと、ストーブに火がついているのがわかるでしょうか。
ポルトの緯度は日本で言うと青森県から函館くらいの緯度になるんです。
あらためてヨーロッパって高緯度で涼しいんだなぁと思います。
ポルトガルはヨーロッパの一番南にある国ですのにねぇ


ポルトを訪れている観光客の年齢層が比較的高いからでしょうか。
お酒を飲んでいても、大声をあげたり悪酔いしている人を全く見ませんでした。
日本の繁華街の方が、悪酔いしている人がずっと多いですよ。
ではでは、そろそろホテルに戻るとしましょうかねぇ


部屋のベランダに三脚を立て、リベイラ広場の光景を撮影しました。
この光景を見ると、このホテルを予約してよかったなぁと思います


ただ、ちょっと気になったのは広場で大道芸人が音楽を奏でたり、ダンスを踊ったりするので
けっこう賑やかなんですよ。これが夜遅くまで続くのかと思うと、ちょっとうるさいなぁと心配になりました


ところが11時を過ぎると、音楽はピタッと止み、静かな夜が訪れました。
よく「ポルトガル人は物静かだ」「ポルトガル人は大騒ぎをしない」と言われるのですが、
なるほど、それは事実だなぁと思った夜でした


かくして素晴らしい一日の夜は更けていき、ワタクシは部屋で缶ビールを2本飲み、
深い深い眠りについたのでありました

この日の歩行距離…11.14km

使用したカメラ:3~5枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


ポルトは期待していた以上に、美しい素敵な街でした。
今の私は「もう一度訪れたい街はどこ?」と訊かれたら
チェコのプラハとチェスキー・クリムロフ、メキシコのカンペチェ、
そしてここポルトが真っ先に頭に浮かびます



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ポルトガル旅行記:5日目(その13)-「日は暮れて」:ポルト

2017年11月13日 | 海外旅行ーポルトガル
Porto, Portugal

さてさて、ポルトの街でA Bolina(ア・ボリーナ)という素晴らしいワインバーで夕食を楽しんだのですが、
気がつくとすっかり日は暮れ、夜の帳が訪れておりました


ドン・ルイス一世橋の彼方に三日月が浮かんでいます。見事な三日月ですよねぇ。
欧米の人には日本人のように、「月を愛でる」という感覚は、あまりないようですが、
ワタクシは日本人ですので、異国で見るお月様を感慨深く眺めておりました


時刻は午後8時45分。徐々に周囲の建物に、明かりが灯り始めました


ライトアップされたドン・ルイス一世橋は一層美しく見えました。
ISO3200、f値は2、シャッタースピードは1/45。ISO3200でも、今のカメラは見るに堪える画像になります。
技術の進歩というのはすごいものだなぁと感じますね


漆黒の空に、鉄製のアーチ橋が浮かび上がります。ワタクシは夜になると、たいていは家で飲んでいますので
夜景の写真を撮りに行くことが滅多にありません。こういう光景を見ると、夜景の撮影もいいなぁと思います


鉄というのは不思議ですね。鉄骨自体は無骨で、見た目に美しいと思うことは無いのですが、
鉄骨を組み合わせて作った建造物は何とも言えない味わいがあり、魅力的です。
考えてみればヨーロッパの産業革命を支えたのは製鉄業でした。そんな歴史を思い出しながら、
ワタクシはこの美しいドン・ルイス一世橋を見上げていたのです


ドン・ルイス一世橋を越えて、カイス・ド・リベイラ地区へと戻ってまいりました。
飲食店が連なるこのエリアは、まだまだ宵の口という感じですね。
多くの人で賑わっているのですが、不思議なことに性質の悪い酔っ払いを目にすることがありません


対岸のヴィラ・ノバ・デ・ガイアも多くの人で賑わっています。
時刻は午後9時。この時間帯が一番飲食店が賑わっているんですよねぇ


国内で旅行をしていたら「そろそろ宿に戻ってテレビでも見ようか」という時間帯ですが、
ここは「郷に入れば郷に従え」で、ワタクシ達ももう少し散策するとしましょうか

PS.最近、ブログに来た人が「応援します」「ランキングに応援」と書かれているのに
全然反映されていないことが多いんですよ。どうしてなんでしょうね??

使用したカメラ:1,3,7枚目はFUJIFILM X-Pro2、他はFUJIFILM X-T1


夜の外出は避けた方がいい」「夜の一人歩きは危険だ」…そんなことが外国旅行のガイドブックによく書かれています。
ただ、ポルトガルでは夜に街を歩いていても、不安を感じることは一度もありませんでした。
それよりも、夜のドウロ川で爽やかな夜風を浴びながら、灯りが揺れる川面を眺める時間は実に素敵な時間でした



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ポルトガル旅行記:5日目(その12)-「最高のワインバー」:À Bolina(ア ボリーナ)・ポルト

2017年11月12日 | 海外旅行ーポルトガル
“A Bolina”, Porto, Portugal

さてさて、ポルトの街で楽しい時間を過ごしてきたワタクシ達ですが、そろそろ夕食の時間になりました。
ポルトガルではレストランに行くと、一品一品の量が多く、たくさんの種類の料理を食べることが出来ません。
そこで、ワタクシ達はこの日はtapas(タパス:小皿料理ですな)と美味しいワインを楽しめる
ワインバーをポルトの街で楽しむことにしたんですよ


この日、ワタクシ達は7時からA Bolina(ア ボリーナ)というワインバーを予約しておりました。
バーに行くとお店の中の座席か、店の外の座席かを選ぶように言われたのですが、
躊躇することなく店の外にある座席を選択しました


お店の前にはドウロ川が流れ、その対岸にセラ・ド・ピラール修道院があるんです


そして、そのすぐ横にはドン・ルイス一世橋があるんですよ。
とはいえ、観光客で賑わうカイス・ダ・リベイラ地区からは東に少し離れているので、
喧騒からはほど遠く、静かにお酒と食事を楽しめそうなお店なんですよ


まずは家人と共に赤ワインで乾杯することにしました。ワインのメニューを見ても、何が何やらわからないのですが、
お店の人が「ドライなのがいい?それとも甘いのがいいかな?フルーティな感じのも美味しいよ」と言ってくれたので、
ワタクシはドライな赤ワインを、家人はフルーティな赤ワインをオーダーしました。
最初に接待してくれた店員さんはブラジルから働きに来たのだと言っていましたが、実に親切な好青年でした


どーですか。これは「ポルトガル風ソーセージ」で「Alheira」というのですが、ちょっと面白いんですよ。
15世紀末のポルトガルでは、他の宗教を信仰する者をカトリックへの改宗させる運動がありました。
ユダヤ教徒もその運動から免れることが出来ず、厳しい取り調べが行われたと言います。
その際にユダヤ教徒の棄教を証明させる方法が、ソーセージを食べさせることでした。
豚肉を食べることを禁じているユダヤ教。まだ彼らがユダヤ教徒なら、ソーセージは食べないだろうと考えたのでしょう。
立場は違いますが、日本で言う江戸時代の踏み絵みたいな感じと考えるとわかりやすいかもしれません

そこでユダヤ人たちは周りのキリスト教徒の目を欺くため、ユダヤ教徒でも食べられるソーセージを考え出しました。
このソーセージ、実は中身に豚肉を使っていません。鶏・ウサギ・鴨などの肉とパンを混ぜたものなのです。
パンでかさを増し、香辛料などの味付けで豚肉ソーセージに近づけたのでしょうね。
これがなかなか美味しくって、実にワインに合うのですなぁ


どーですか。これは「オムレツ」と書いてあったので頼んだのですが、中にジャガイモが入っており、
日本でいうスペイン風オムレツに似ていますね。これが実に実に美味しかったんですよ


ワタクシはすっかり気に入ってしまったヴィーニョ・ベルデ(緑のワイン)をいただきました。
時刻は7時30分。徐々に日が暮れてきて、いい雰囲気になって来ました


どーですか。日本の丼物みたいに見えますが「ひよこ豆のサラダ」なんです。
日本ではひよこ豆ってあまり食べませんが、ポルトガルでは一般的な食材のようです。

この時、ワタクシ達には予想外のことがおこりました。それは何かと言いますと、日が暮れると急速に気温が下がり、
半袖Tシャツ一枚しか着ていないワタクシ達はかなり寒さを感じていました。
リスボンに比べて、ポルトは緯度も北にあるからでしょう。朝晩はけっこう涼しいんですよ。これは予想外でした。
「けっこう寒いな」「冷えるねぇ」などと言っていると、日本語がわかるはずもないお店の方なのですが
別の店員さんがブランケットを持ってきてくれたんですよ。これは嬉しかったです。
こちらの店員さんはもともとのポルトガル人だそうですが、先ほどの店員さんもこの店員さんも、
すごく親切で爽やかな好青年でした。そして、二人ともけっこうハンサムなんですよねぇ


ワタクシはすっかり気に入ったSuper Bockもいただきました。
「この日本人はよく飲むなぁ」と思われていたかもしれません


どーですか。続いては「イベリコ豚のハムとチーズの盛り合わせ Sサイズ」をいただきました。
ハム、チーズ、そしてパンとなればビールというわけにはいきません


またまたヴィーニョ・ベルデを注文し、美味しいワインとハム、チーズを楽しみました。
この時、お店のオーナーさんが挨拶に来てくれたんです。
「わざわざ日本からポルトに来て、うちの店を選んでくれてありがとう。
どうかポルトの街でいい時間を過ごしてくださいね」ということを言ってくれました。
ワインも美味しいし、料理も美味しいし、お店の方の接客ぶりも申し分ありませんでした。
日本のガイドブック等には全く載っていないお店なので、日本人が訪れることは滅多に無いお店だと思います。
でも、ワタクシ達はポルトを訪れて美味しいワインを楽しみたいという人には、ここのお店は間違いなくお勧めします


気がつけば夜の帳がポルトの街を包んでおりました。ワタクシ達は、イケメンの店員さん達に
「すごくいいお店でした。また来る機会があればぜひ訪れたいし、日本の友人たちにも推薦しておきますね」と言いました。
けっこうなワインとビールを飲んだのですが、勘定は45€(約5600円」ですから、お値打ちなお店ですよねぇ

À Bolina…Avenida de Gustavo Eiffel 202, Porto 4000-279, Portugal

使用したカメラ:3枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


外国の飲食店に行くと、接客態度がぞんざいなことに驚くことがあります。
ところがポルトガルでは、どの飲食店に行っても接客が丁寧でした。
そのことも、この国の印象をずいぶんとよくしているように思いますね



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ポルトガル旅行記:5日目(その11)-「どこを歩いても絵になる街」:ポルト

2017年11月11日 | 海外旅行ーポルトガル
Porto, Portugal

さてさて、早朝にリスボンを出発し、昼からポルトの街を楽しんだワタクシ達ですが、
リベイラ広場に面したホテルにチェックインした後、家人は夕食までの時間を休憩に、
ワタクシはホテルの周囲を散策することにいたしました


写真の中央部にある青色と黄色の建物がワタクシ達のホテルです。
ホテルを出てドウロ川の反対側、北の方に向かってあても無くそぞろ歩いて行くことにしました


ホテルから10分ほど歩いた場所に、立派な建物がありました。これはボルサ宮(Palacio da Bolsa)という建物なんです。
ボルサ宮は、19世紀に建てられました。名前に「宮」がつくことから、宮殿を思われるかもしれませんが、
ポルトの商業組合本部であり証券取引所として使用されていた建物なんです


ここにもエンリケ航海王子の像がありました。国民的な英雄なのでしょうね。
ちなみにエンリケ(Henrique)という名前なのですが、英語ではヘンリー(Henry)、フランス語ではアンリ(Henri)、
ドイツ語ではハインリッヒ(Heinrich)となり、このあたりはよくわかるのですが、
チェコ語ではインジフ(Jindřich)などと言われると何が何やらよくわかりませんな


ワタクシは観光地もいいのですが、路地裏などを歩くのが大好きです。
ですので、この後は気の向くまま路地裏散策に向かうことにいたしました


坂の多いポルトの街。しかも、こういう路地は自動車も自転車も通ることが出来ません。
若い人はいいのですが、年配の方にはけっこう坂の上り下りが大変だろうなぁと思ってしまいます


生活感を感じる光景が大好きです。ここに人々の生活があり、日々の営みがあるのですね。
こんな狭い路地裏で、子供たちがサッカーをしていました。
古くはエウゼビオ、ワタクシの世代ではフィーゴ、ルイ・コスタ、そして今では何と言っても
クリスチァーノ・ロナウドらを輩出してきたサッカー大国です。
EURO2016で優勝したことは、ポルトガル国民にとって大きな誇りのようですね


人がすれ違うことも出来ないような狭い路地がありました。
迷路のように入り組んだ路地を歩いていると、道に迷いそうな気もします


でも、道に迷うことも無くドウロ川の河畔に出てきたのですが、面白いものがありました。
最初、石膏で造った像かなぁと思ったのですが、これは像ではなく人間でありました。
このオッサン、見事なまでにピクリとも動かないんです。そして、前に置いてある箱にお金を入れると
金槌を大きく振り上げて靴底をコーンと音を立てて叩くんです。なかなか見事な大道芸でした


ではでは、夕食の時間も近づいてきたので家人が待つホテルに戻るとしましょうか

使用したカメラ:2,3,7枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


路地裏を歩くのに、安心して歩くことが出来る街でした。
リスボンも治安はいいなぁと思ったのですが、ポルトはさらに治安がいいように感じました。
ポルトガルは裕福な国ではありませんが、穏やかな国だなぁと思います



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