よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

ポルトガル旅行記:5日目(その5)-「静かに流れるドウロ川」:ヴィラ ノヴァ デ ガイア・ポルト

2017年11月05日 | 海外旅行ーポルトガル
Vila Nova de Gaia, Porto, Portugal

さてさて、ポルトの街の散策を楽しむワタクシ達は、ドン・ルイス一世橋を渡った
対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア(Vila Nova de Gaia)へとやって来ました。
厳密に言うと対岸のポルトはポルト県ポルト市、こちら側がポルト県ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア市なんですね


日本で暮らしていると川というのは、けっこう流れが急なものというイメージがあるのですが、
平坦な地形が広がる大陸の国へ行くと、川は悠々と静かに流れているんですよねぇ。
そして、川が今でも物資の運搬などに利用されている姿をよく見かけます


ワタクシはポルト滞在の間に、一体何度このドン・ルイス一世橋にレンズを向けたことでしょう。
街も絵になるし、川も絵になるし、橋も絵になる街がポルトです


ワイン樽を積んだ船がありますが、この船はラベーロと呼ぶのだそうです。
その昔、ドウロ川上流で収穫された後、絞られたブドウ液が樽に入れられ、ひと冬を越した後、
ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアへと運ぶのに使われた船なんですよ


ワタクシは現在もこんな船が使われているのかと思ったのですが、そうではありませんでして、
観光用に昔の船が浮かべてあるそうです。とはいえ、かつてのワイン船が川に舫る風景はいいですねぇ


ワタクシ達の頭の上をロープウェイが通り過ぎていきました。このロープウェイはドウロ川沿いの低地と、
ドン・ルイス一世橋の上層部を結ぶ観光用のロープウェイなんです


真正面がワタクシ達のホテルがあるリベイラ広場になるんです。この写真に写っているエリア全体が、
ほぼ世界遺産の「ポルト歴史地区」にあたるんですよ


ズームを135mmの望遠にしてみました。クレゴリス教会の鐘塔がよく見えますね。
あのあたりは、翌日にゆっくり歩くつもりです


ではでは、ロープウェイに乗りに行くとしましょうか。ワクワクしてくるワタクシです

使用したカメラ:1,4,5枚目はFUJIFILM X-Pro2、他はFUJIFILM X-T1


リスボンでもあまり日本人の姿を見なかったのですが、ポルトではさらに見かけることがありませんでした。
ポルトガルに旅行に来ても、リスボンとその周辺だけを観光して帰っていくのは、ずいぶんもったいないなぁと思うんですよね。
リスボンの滞在時間を短くしてでも、行く価値がある街だと思います



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ポルトガル旅行記:5日目(その4)-「ポルトのシンボル」:カイス ダ リベイラ・ポルト

2017年11月04日 | 海外旅行ーポルトガル
Cais da Ribeila, Porto, Portugal

さてさて、カイス・ダ・リベイラへとやって来たワタクシ達は、ドウロ川に沿ったこの地域を
ゆっくり散策することにいたしました。天気はいいし、景色はいいし、最高の気分です


この色彩感覚というか、建物に塗られた色合いが絶妙な美しさなんですよねぇ


カイス・ダ・リベイラには飲食店が多く、どのお店もよく賑わっています。
なにせ目の前にドウロ川が流れ、対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアの美しい光景を眺めながら
食事やお酒を楽しむことが出来るのですから、お店が賑わうのは当然ですな


カイス・ダ・リベイラと対岸を結んでいるのがドン・ルイス一世橋(Ponte Dom Luís I)なんですよ。
この橋はエッフェル塔の設計で有名なギュスターヴ・エッフェルの弟子の一人、
テオフィロ・セイリグが設計し、1881年から1886年の間に建設されたんです


ドン・ルイス1世橋は幅8mの2階建て構造になっています。上層の長さは395mで、下層の長さは174mです。
現在上層は歩行者とメトロ用に、下層は自動車と歩行者用になっているんですよ。
ドウロ川にかかるドン・ルイス一世橋の美しい姿は、ポルトのシンボルともいうべき場所なんです


橋の上から眺めるポルトの街もまた美しいです。なにせ街が美しいので、誰が撮っても絵になると思います


ポルトガルに来る前から、ポルトの街には大きな期待をして来たのですが、
この街の美しさはその期待を上回るものでありました


こちらは対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアです。ドウロ川は多くの会社がクルーズ船を運航していまして、
どの船もたくさんの観光客で賑わっていました。ワタクシ達もクルーズを楽しもうと考えていました


ドン・ルイス一世橋を渡り、対岸からポルトの街を眺めました。
ポルトが起伏の多い街だということがよくわかります。そして、ドンルイス一世橋のアーチが美しいです


どこまでも青い南欧ポルトガルの空。ワタクシにはこの街で暮らす人々が、羨ましく思えました

使用したカメラ:2,8,9枚目はFUJIFILM X-Pro2、他はFUJIFILM X-T1


リスボンに比べてポルトは街の規模も小さく、世界遺産に指定されている「ポルト歴史地区」だと
十分に歩いて回ることが出来ます。ワタクシ達はこの日も、翌日も一切乗り物に乗ることがありませんでした。
(クルーズ船とか観光用のロープウェーは乗りましたが)
ただ、リスボン同様にとにかく起伏の多い街なので、歩きやすい靴は不可欠ですね



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ポルトガル旅行記:5日目(その3)-「ポルトの街に一目ぼれ」:カイス ダ リベイラ・ポルト

2017年11月03日 | 海外旅行ーポルトガル
Cais da Ribeila, Porto, Portugal

さてさて、ポルトにやって来たワタクシ達ですが、到着したのは12時前でした。
まだホテルのチェックインは出来ませんが、大きな荷物をまずはホテルに預けて
それからホテル周辺をこの日は散策しようと考え、サン・ベント駅からタクシーでホテルに向かいました


ワタクシ達のホテルはポルトの南を流れるドウロ川に面した場所である
カイス・ダ・リベイラ(Cais da Ribeila)と呼ばれるエリアにあるんですよ


このホテルがワタクシ達のホテルなのですが、ワタクシ達のホテルは
観光客で賑わうカイス・ダ・リベイラの中でも一番賑わうリベイラ広場にあるんです


この地図を見ていただくと、おおよそのポルトの地理がわかっていただけるかなぁ。
そうそう、カイス・ダ・リベイラという地名ですが、カイスは「桟橋」という意味なんですよ


広場はご覧のような賑わいで、ドウロ川の対岸はヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアという街になるんです


素敵な音楽が流れていたのですが、地元の大学生のようですね。なかなかレベルの高い演奏でした


リベイラ広場には素敵なオープンカフェがありました。時刻も12時でしたので、ワタクシ達はこのカフェで
昼食を食べることにしたいんですよ。けっこうお腹もすいておりました


広場を取り囲むビル自体が、なかなかオシャレというか絵になるなぁと思っていたのですが…


カフェのメニューの表紙がこのビルになっていました。オシャレですなぁ


程よい暑さと乾燥した空気が、実に実にビールにいいんですよねぇ。
ポルトガルでは「Super Bock」という銘柄のビールがお勧めです


ワタクシはポルトの名物料理の一つである「フランセジーニャ」を注文いたしました。
「フランス の女の子」という意味のこの料理は、その可愛い言葉とは裏腹に、食パンにハムや チョリソー、エビなどを挟み
その上からドーンととろけるチーズがかかっていました。その上からトマトベースのソースがたっぷり。
これはけっこうボリュームがありますわ


お店によってはさらにこの上に半熟のタマゴが載せてあるのも見ました。ポルトガル人は本当によく食べます。
なお「フランスの女の子」という名前の由来は、フランスのクロックムッシュをポルトガル風に
アレンジしたものだからだそうです。ではでは、お腹も満足しましたので、ドウロ川の周辺を散策しますかね

使用したカメラ:1,2,3,5,6枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


これからポルトの記事を書くたびに「美しい」「素敵だ」「魅力的」という言葉が
何度も何度も出てくることになるでしょう。
間違いなく私は、この街に恋をしてしまいました



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ポルトガル旅行記:5日目(その2)-「世界で最も美しい駅」:サン ベント駅・ポルト

2017年11月02日 | 海外旅行ーポルトガル
Estação Ferroviária de São Bento, Porto, Portugal

さてさて、ポルトガル滞在5日目の8月25日、ワタクシ達はリスボンから列車に乗って
ポルトガル第2の都市であるポルトへとやってまいりました


特急列車はポルトの街の東にあるカンパニョン駅に停車しますので、ポルトの中心部に行くためには
カンパニョン駅から一駅だけローカル列車に乗って行かねばならないのですよ


ローカル列車とは言っても、ドイツ製の瀟洒な列車がホームに入線してきました。
この列車に乗り込んで、西に向かって約5~6分の乗車でありました


ワタクシ達はポルト・サンベント駅(Estação Ferroviária de Porto-São Bento)に着きました。
ここは鉄道の駅であるにもかかわらず、必ずガイドブックにも掲載されている観光地でもあるのです


終着駅らしい重厚な佇まいの駅でした。鉄道好き、駅好きのワタクシは心が高鳴って来ます


改札口の手前からホームを振り返ってみると、駅のすぐ向こうにトンネルが見えますよね。
ポルトの街がいかに起伏の多い街かということが、駅に着いた瞬間に実感します。
そして、この駅がガイドブックにも必ず掲載される理由は、改札口を通った瞬間にわかるんです


駅舎の壁一面が、見事なアズレージョで装飾されているんです。ポルトガルを旅していると、
いろんな場所でアズレージョを見るのですが、サン・ベント駅ほどの規模と風格を持ったアズレージョは数多くありません。
あまりの美しさにため息が出てきました。実に2万枚のタイルが使われているとのことです


描かれている絵は、ポルトガルの歴史を表現したもので、いわばアズレージョの歴史絵巻が目の前にあるのです。
アメリカの旅行雑誌が「世界で最も美しい駅14選」を選出し、日本でも金沢駅の新駅舎が選ばれています。
ポルトガルではこのサン・ベント駅が「世界で最も美しい駅」に選ばれましたが、歴史の浅い金沢駅の駅舎に比べると
こちらの駅舎の方がずっとずっと価値があるように感じます


このサン・ベント駅を中心に広がるポルトの旧市街地は、
「ポルト歴史地区、ルイス1世橋およびセラ・ド・ピラール修道院」として
世界遺産に選ばれています。ワタクシにとってポルトガルで4カ所目の世界遺産の訪問になるのですが、この駅に着いた瞬間に
ワタクシ達はポルトの街に心を奪われた気がしました


外に出て駅舎を眺めてみました。重厚な駅舎は趣がありますよねぇ

使用したカメラ:FUJIFILM X-T1


街に一歩足を踏み入れた瞬間、背中がゾクゾクするような高揚感を感じたのは
チェコのチェスキー・クリムロフを訪ねた時以来かなぁと思います。
これからポルトの街を紹介していきますが、本当に美しく魅力的な街でした。
蛇足ですが、食べ物も美味しかったです



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ポルトガル旅行記:5日目(その1)-「素晴らしき一日の始まり」:サンタ アポローニャ駅・リスボン

2017年11月01日 | 海外旅行ーポルトガル
Estação Ferroviária de Lisboa-Santa Apolónia, Lisbon, Portugal

さてさて、ポルトガル滞在5日目を迎えたワタクシ達ですが、今になって思い出すとこの5日目が
一番印象深いというか、一番心に残った一日になったように思います

この日までワタクシ達はリスボンで四泊したのですが、この日から北部の街ポルト(Porto)に行き、
ポルトで二泊、そして再びリスボンに戻って一泊する予定を立てていました。
ワタクシ達は8時発の列車に乗るために、ホテルを朝早くチェックアウトしまして
ポルトガル国鉄のサンタ・アポローニャ駅(Estação Ferroviária de Lisboa-Santa Apolónia)に向かいました


朝早いサンタ・アポローニャ駅は「鉄道の旅に行く」という雰囲気たっぷりです。
こういうターミナル駅って、旅情をかき立てますねぇ


まるで「世界の車窓から」のテーマソングが流れてきそうな気がします


これがワタクシ達が乗るアルファ・ペンドゥラール(Alfa Pendular)という高速特急です。
最高速度は220km。リスボンからポルトまで約2時間50分の鉄道の旅となるんですよ


そうそう、鉄道の線路の幅っていろんな種類があるんですよね。一番一般的なのは、御存知スティーブンソンが
蒸気機関車を発明した時に使った線路幅1435mmでして、これを「標準軌」と言うんです。
日本では新幹線や関西では阪急、阪神、京阪、近鉄の大半、関東では京成や京浜急行で使われています。
この「標準軌」よりも狭いのを「狭軌」と言いまして、新幹線以外のJR路線はすべて1067mmの狭軌です。
これは日本で鉄道を敷設する時に、イギリス人技師が日本人は小柄なので車両の幅が狭くても問題ないだろうということと、
日本の場合鉄橋やトンネルを数多く建設しなくてはならないので、標準機だと建設費用が高くつくと考えたんです。
一方、標準機よりも広い幅のものを「広軌」と言いまして、ポルトガルは1665mmという大変幅の広い広軌なんです


線路の幅が広ければ車両の幅も広くなり、ずいぶん車内がゆったりしています。
おまけにワタクシ達は一等車を予約したのですが、一等車は座席が三列なんですよ。
ですので、ものすごく座席が広くゆったりしていました。これはいいなぁ


鉄道好きのよっちん氏はゆったりした座席に大満足。そして、車窓の珍しい風景を楽しみながら過ごしていると、
あっという間に特急列車はポルト=カンパニャン駅(Estação Ferroviária de Porto-Campanhã)に
到着するのでありました。ポルトガル国鉄は時刻も正確ですし、乗務員のサービスも上々です


ポルト=カンパニャン駅はポルト中心部から東側のやや離れた場所にありまして、
長距離列車の拠点駅としてポルトの玄関口の役割を担っているんです


そして、ポルトの中心部に行くには、ここから一駅だけ西に向かってローカル列車に乗って行くんですよ

使用したカメラ:5,6枚目はFUJIFILM X-Pro2、他はFUJIFILM X-T1


ポルト=カンパニャン駅で列車から下りて、ホームで写真を撮っていると驚くことがありました。
ポルトガル2日目にベレンの塔で、3日目にペーニャ宮殿で出会った一人旅の日本人女性が同じ列車に乗っていたんです。
「あれ~」「また会いましたねぇ~」「こんなことってあるんですかぁ」と再会を喜びました。
こういう偶然ってどれくらいの確率なんでしょうね



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