こんにちは。今日は二十四節気の霜降(そうこう)
旧暦九月戊の月の中気で、新暦の10月23日頃になりますが、今年は今日が霜降です。秋気ようやく去って各地で朝霜を見始める時期となります。
冷え性さんだけでなく、普段冷えを主訴とされない方々も
ここ数日は冷え対策をしていただきたい方がふえてきています。
毎週金曜日は、ツボのお話とさせていただいていますので
今日は「冷え性に効くツボ!」をご紹介しますね♪
足首の内側にある「太𧮾(たいけい)」です!
足の内くるぶしの頂点とアキレス腱を結ぶ中間地点の大きくくぼんだ部分
です。このツボは、生命力の源とされる腎経の原穴であり、腎経は陰陽の根本とも称され、大変重要です。腎は呼吸・生殖能力・成長・発育・広義のメンタル系統・泌尿器系も包括していて、アンチエイジングにも大きく関わってまいります。
このツボをしっかり刺激するというよりも、ここは大変大切なツボとなりますので、冷やさないように直接いろんな刺激を受けることがないように靴下などを履いてしっかり保護していただきたいと思います。
冷え性で悩まれる方はもちろん、妊娠希望の方、妊婦さん、アンチエイジングを希望される方、不眠などに悩まれる方、夜間頻尿をはじめとする泌尿器系のトラブルを抱えておられる方は、この足首の内側が冷えていないか?意識していただくだけで、症状はずいぶん改善されると思います。
当院では、いわゆる置き鍼(鍼を刺したまま一定時間置いておく手法の一つです)はほとんどいたしませんが、冷えの強い方にはこの太𧮾穴への置鍼をおこなうことがございます。消して、四肢末端が冷えているからといって四肢末端へ鍼を直接刺すわけではございません。全身をくまなく巡っている経絡の流れ(流注といいます)や経穴の持つ力を利用して治療をおこなっています。
冷え性の方は、運動不足がちの方がほとんどです。このツボを利用した治療だけで冷え性が改善するわけではございません。エネルギーは常によどみなく流れていることが一番です。寒くなって、家の中で微動だにせず、暖房器具の前で外から温めているだけではエネルギーは循環することができません。
温かいものを召し上がって、適度に身体を動かすことによって気血の流れがスムーズとなってまいります。治療と養生の両輪がうまく協働してこその治療効果となります。このツボだけを温めたりするだけで冷え性が治る!ということでは残念ながらありません。
東洋医学は、バランス調整によって健康に近づける(取り戻す)治療です。
このツボで治る!といったものではございません。
美容のツボ・若返りのツボ・肩こりのツボ・腰痛のツボなどなど
世間では○○に効くツボ!というような紹介をされていることが多いのですが、養生とそのツボを活用できる条件がそろっていることも大切です。
当院では、自宅施灸や温活、セルフケアのためのご自宅での
ツボ療法を希望される患者様へは指導も行っています。
興味のある方は、いつでもご相談いただければと思います。